心理カウンセラー・公認心理師の栗林あや(いがぐりこ)です。
ちょっとしたことで、家族にイラッとしちゃうこと、ないですか。
たとえば脱ぎっぱなしの靴下が部屋に転がってるとか(笑)
たったそれだけのことなのに、なんかもう、すごく腹が立つ。
以前、カウンセリングでこんなお話がありました。
相談に来てくださった女性が、
「旦那が、飲みかけのコップを置いたまま出かけて、すごくイライラした」
っておっしゃってました。
その方は、帰ってきた旦那さんに
「なんでいつもコップ置きっぱなしなの!」って言ったら、
「え、コップ1個くらいで怒る?」
って返されたそうです。
その一言で、カッチーン!ってきて、止まらなくなっちゃった。
「1個くらいって何!いつも私ばっかり片づけてるのに!」って。
で、旦那さんが黙ったのを見て、ハッとしたそうです。
「こんなことで怒鳴るなんて、私おかしいのかな」って思ったそうです。
この方はカウンセリングで、「私、器が小さいんです」って言いました。
でも、お話を聞いていったら、全然ちがう話が出てきたのです。
この方は、毎日いろんなところで気持ちをガマンしてたんですよ。
たとえば職場で。
後輩がミスしても、いつも「大丈夫だよ〜」って笑ってフォローしてた。
ほんとはイラッとしてたのに。
実家のお母さんには、買い物を頼まれたり、病院の送迎を頼まれたり。
ほんとはしんどいのに「大丈夫」って言い続けてた。
心配かけたくなかったんですよね。
こうやってガマンした気持ちって、消えないんです。
どこにいくかっていうと、心の中にちょっとずつ溜まっていくんですよ。
水がちょっとずつ溜まっていくみたいに、心にもどんどん溜まってく。
で、もう満タンのところに、旦那さんの「置きっぱなしのコップ1個」が来た。
たったそれだけで、バーッと溢れちゃったんです。
つまり、怒りの原因はコップじゃなかったんですよ。
今まで関係ないところでガマンしてきたものが溜まりに溜まって、
最後にたまたまコップで溢れた。
単に、それだけだったのです。
それと、もう一つ大事なことがあって。
この方が本当に怒りたかった相手は、旦那さんじゃなかったのです。
ほんとは、職場の後輩や人事に
「なんで私ばっかりフォローしなきゃいけないの」
って言いたかった。
お母さんにも「大丈夫じゃないよ」「私もしんどいよ」って言いたかった。
でも、その人たちには言えなかった。
その、言えなかった気持ちが行き場をなくして、
一番安心できる旦那さんのところに向かっていっただけだったのです。
安心できる人だからこそ、怒りをぶつけてしまう。
ちょっと切ないですよね。
だから、ちょっとしたことで怒っちゃうのは、
器が小さいからじゃないですよ。
今までガマンしてきたぶんが、限界を超えて溢れてるだけ。
むしろ、たくさんガマンできてきた人ほど、
あるとき急にドカン!って出てきやすいんだと思います。
じゃあどうしたらいいかっていうと、
やってみてほしいことが一つだけあります。
「気持ちをガマンして飲み込むこと」を、
できるだけ、一つでもいいから減らしてみてください。
たとえば、いつもは「大丈夫」って答えてた場面で、
一回だけ「最近ちょっとしんどい」って言ってみる。
そうすると、心に溜まっているがまんの量がちょっと減ります。
怒っちゃった自分のこと、どうか責めないでくださいね。
あなたの心が「もう限界だよ」って教えてくれてるんだと思います。
この話、YouTubeでもうちょっとくわしくお話ししてます。
よかったら見てみてね。
▼些細なことで怒ってしまう。器が小さいからじゃなかった【公認心理師が解説】
栗林あや(いがぐりこ)でした!
何度も繰り返して抜け出せない悩みに
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