心理カウンセラー・公認心理師の
栗林あや(いがぐりこ)です。
今日は、小林威之(ジャージコバ)さんと
東京の会場とオンラインで
「日常で使える『心の整え方』3時間講座」を開催しました。
この講座は、人間関係や生きづらさにしんどさを感じている方に向けて、
日常で使える心の整え方を学べるセミナーです。
私はサポート業務でお手伝いさせていただいています。
今回の講義では、
コミュニケーションの感覚の違いや、
依存先を増やすことの大切さ、など、いろんなテーマがありました。
その中でも私がいちばん印象に残ったのは、
「出来事に何をくっつけているか?」という話です。
私たちは、目の前の出来事をそのまま見ていると思っています。
でも実は、
出来事に「自分の感情」をくっつけて、
それを「現実」と呼んでいるそうです。
コバさんはこう言っていました。
「現実は、真実じゃない。
出来事+感情=その人にとっての現実だ」と。
どういうことか、コバさんが例を出してくれました。
たとえば、同じディズニーランドに行っても、
「楽しい」と感じる人もいれば、
「うるさい」「人が多くて苦手」と感じる人もいる。
同じ出来事なのに、くっつける感情が違うから、
見えている世界がまるで変わるのです。
みなさんは、思い当たること、ありませんか?
目の前で同じことが起きているのに、
自分と、その時一緒にいる友達で、
まるで感じ方が違った経験。
私たちはみんな、
自分が見ている世界が「本当の現実」だと思っています。
でも実はそれ、
出来事に自分の感情をくっつけて作った、
「自分だけの現実」なのかもしれません。
例えば、「旦那ムカつく」って思っているとき。
その感情はもちろん本物です。
ムカつくものはムカつく。
でも、コバさんいわく、
「ムカつく」の奥には
「別の感情」が隠れていることが多いんだそうです。
本当は「悲しかった」とか
「わかってほしかった」とか
「蔑ろにされたように感じた」とか。
そっちが本音なんだけど、
自分ではなかなか気づけない。
なぜ気づけないのか。
その理由は子どもの頃の経験にあるんだそうです。
お母さんに言われたこと、
お父さんの態度、
学校の先生や友達との関係。
そういう小さい頃の経験が、
大人になった今でも
「反応のもと」になっていることがある。
旦那さんに何か言われてムカッとしたとき、
実は旦那さんに反応しているんじゃなくて、
昔お母さんに言われたことを思い出して、反応していたりする。
そこがヒリヒリ痛むから、
「ムカつく」という言葉で、ざっくり片付けようとしている。
コバさんは
「人ってちゃんと相手を見ているようで、実は全然見ていない」
と言っていました。
過去のデータに引っ張られて反応しているだけなんだと。
私も話を聴きながら、
「あ、これ自分にもあるなぁ」って思いました。
そしてもうひとつ厄介なのが、
「正しさのぶつかり合い」です。
みんな自分の現実が正しいと思っている。
奥さんも「私が正しい」と思っているし、
旦那さんも「俺が正しい」と思っている。
でも、正しいと正しいがぶつかる限り、
人間関係の問題は、何も解決しないんです。
そんなときはカウンセリングの出番です。
コバさんいわく、
「あなたが間違っているとは言わない。
でも、こういう見方もあるかもしれないよね、って一緒に探していく。」
それがカウンセリングだそうです。
カウンセリングでは、まず
「あなたはこの出来事に、こういう感情をくっつけていますね」
と気づいてもらう。
そのうえで、
「じゃあ本当はどう感じたかったのかな」
「別の見方をしたら、どう見えるかな」
と、一緒に探していく。
正しさをぶつけ合うんじゃなくて、
自分の感情に丁寧に向き合っていく作業です。
コバさんが最後に言っていた言葉が、すごく残りました。
「嫌な出来事が起きてムカッとしたら、そのとき相手を目に入れないこと。その瞬間は解決できないから」と。
一旦離れて、落ち着くまで待つ。
コバさんは、このことをオセロにたとえていました。
自分の感情に向き合い始めたばかりの頃は、うまくいかないことも多い。
オセロでいうと、「黒」が多く見える状態。
でも、人のアドバイスやSNSの情報じゃなくて、
自分の感情に従って選んだ行動を続けていれば、
最後にはオセロの石が全部「白」にひっくり返るように、
ものごとがうまく回り出す。
それがいちばん楽な生き方なんだと、
話していました。
私も横で聞きながら、
会場の空気がだんだんやわらかくなっていくのがわかりました。
質問タイムでは、参加者さんからたくさんの質問が出て、
コバさんがひとつひとつ丁寧に答えてくれました。
「知っているだけで楽になる」って、こういうことなんだなって、毎回思います。
大げさな変化じゃなくていいです。
「あ、私、今こういう感情をくっつけてたんだな」って、ちょっと気づくだけでいい。
それだけで、自分を責めにくくなるし、
相手のことも少し違って見えてくることがある。
そしてセミナーの最後は、
私も加わって、まとめをさせていただきました。
とても学びが多かったセミナーでした。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!
次回の開催が決まりましたら、またお知らせしますね。
栗林あや(いがぐりこ)でした!
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