先日、精神障害で介護施設に入居している

母の面会に行ってきました。

 

 


数ヶ月前から施設の職員の方に

「お母さんには、もう少し少人数の場所がいいかもしれないですね」

と言われていました。

通っている精神科の先生からも、

訪問看護の方も、

ケアマネージャーさんも、

一致でそういう見解。

 


母は、人が多いと病状が出てパニックになり

自分を保てないことがある。

 

今も、昼間みんなといるときは

少し離れた場所に席を移動してくれたそう。

 

 

で、同じ法人で

少人数タイプの別の施設が

隣の市にあって、

 

母の病状や生活の様子をふまえると、

そちらの方が合うかもしれない、と。


頭ではわかるんです。

 

たぶん、その方が母も落ち着ける。

ケアもしやすい。

 

そういう話なんだと思う。


でも、面会の帰り道に、

なんかズドーンって心が落ちてしまいました。

 

新しい施設に行くのは、

空きが出てからになるので

引越しは、3ヶ月後くらいになりそうです。

この「すぐじゃない」っていうのが、またややこしい。

 

今日明日の話じゃないのに、

気持ちだけは先にザワザワする。

 

落ち込みと、不安と、やることの多さの予感と恐怖が広がる。



で、ここからが私の悪いクセなんだけど、

話を聞いて、妄想が広がりました。

「これって、事実上の退去勧告なのかな…」


「迷惑だから居てもらっては困るって思われてるのかな」
 

「出てけってこと?」


言われたわけじゃないのに、

頭の中で勝手にストーリーが出来上がっていく。

 

自分でも「飛びすぎだよ」って思うのに、止まらない。



私は心理の仕事をしてるからこそ、

こういうときに余計に気づくのです。

いま起きてるのは「事実」じゃなくて「解釈」が暴走してるって。


事実は、

「母の病状には、少人数の方が合うかもしれないと言われていて」

「引越しは3ヶ月後くらいになりそう」というだけ。


でも頭の中では、

私の行動を見張ってる「採点官」が出てくるんだよね。

「ほら、やっぱりダメだった」
 

「私は迷惑なんだ」
 

「娘の私がちゃんとできないからこうなる」

 

「また行き場を失った」

 

「心を開くと裏切られる」


はいはい、来ました。

心の中の採点官。


こういうとき、私が一番やりがちなのが

「早く元通りに戻ろう」とすることです。


冷静に受け止めて、

ちゃんと段取りを考えて、

気持ちも整えて、

いつも通りに動いて

 

…って、完璧に戻そうとする。



でも、だいたい失速します。

 

落ち込んでる日は、心の電池が少ないから。
 

スマホでいうとバッテリー15%くらいなのに、

重たいアプリを何個も開いて

動かそうとする感じに似てる。

 



だから、その日は順番を変えました。

まず、頭の中の説教をやめる。

「そんなふうに考えるな!」


「前から言われてたんだから落ち着きなよ!」
 

「もっと大人になれ!」

これを言うほど、採点官がどんどんヒートアップするんだよね。

 

で、余計にしんどくなる。

 

 

代わりにやったのは、「状態」を言うことでした。

「いま私は、受け止めてる途中。今日は体力温存モードでいこう」


体力温存モードっていうのは、

頑張る日じゃなくて、「守る日」にうするってこと。

 

回復を優先する日。

ずっとじゃなくていい。今日だけでいい。


それから、もうひとつだけ。

「挽回する」んじゃなくて「やりすごす」。


引越しが3ヶ月後って聞くと、

頭の中では一気に段取りを組みたくなるのです。

 

必要な手続きを早く知りたい。

 

荷物、連絡、費用、母の気持ち…全部を考え始めちゃう。


でも気分が落ち込んだ当日に、それを完璧にやろうとすると、

私の場合は一気に苦しくなります。



だから10分の1の力でできる

最低限のことだけやっておく。

その日は、「次に困らない一手」だけにしました。


新しい施設名をメモして、

その施設に関する情報を検索しました。
 

あと、次に聞きたいことを一行だけ書いておく。


それで終わり。



最後に、締めの一言もつけました。

「今日はやり過ごせた私、えらい。」


たったそれだけ。

 

でも、なんとか心をやり過ごせた。

 

しょぼいです。

 

でも、しょぼいから強い。

 

 

 

落ち込んだ日でもできる形にしておくと、

妄想の渦の中でも、

いったん心が落ち着く感じがします。


妄想が広がるときって、

たぶん心が「安全確認」をしてるんだと思うのです。

「先のことが見えないときに、

最悪のシナリオまで想定しておけば、

傷つかないようにできるかも」って。

 

だから、悪いことばかり考えちゃう。



でも、その安全確認が暴走すると、

今日の自分が疲れきってしまいます。




だから私は、事実に戻す。

「言われたことは何だった?」
 

「まだ決まってないことは何?」
 

「今日10分の1のパワーでできることは何?」

それだけで、ちょっと落ち着くことがあります。



母のことって、何年経っても、娘の心を揺らします。

頭で理解できることと、気持ちがついてくることは、別なんだと思う。


もし、似たように

「先の予定が決まっているのに、気持ちだけが先に揺れる」

ことがある方は、

 

落ち込んだ日に、

無理に元通りに戻そうとしなくても大丈夫です。


10分の1の力で、とりあえず心をやり過ごせたら、それで今日は合格です。


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もし、私と似たような落ち込んでる状況の方は、

YouTubeでも同じテーマで、

もっと具体例を出しながら10分でまとめています。

 

落ち込んだ日に「やってはいけないこと」と、

全てを破壊してゼロにならないための「10分の1」の作り方を話しました。

 

 

よかったらこちらからどうぞ。


★気分が落ち込んだ日に、絶対やらないでほしいこと

 

 

 

 


今日は挽回じゃなくて、

とりあえずやり過ごして、つなぐ。

 

それだけで十分な日もあります。

 

 

栗林あや(いがぐりこ)でした。

 

 

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