心理カウンセラー・公認心理師の栗林あや(いがぐりこ)です。
「あれ、あの人、なんか急によそよそしくない?![]()
」
って思ったこと、ありませんか。
LINEの返信が短い、いつもより口数が少ない、なんか冷たい…。
そんな小さな変化に、心がざわつくとき。
頭の中で「私、何かした?」「変なこと言っちゃった?」って、ぐるぐる考えちゃう。
相手に確かめるほどのことじゃないけど、気になる。
寝る前にも思い出して、スマホを見返して、あのメッセージをもう一度読んで、ますます不安になる…![]()
![]()
…そんなとき、ありますよね。
私も昔からそうでした。
職場で同僚に「おはよう」って言ったのに、返事がないだけで、心臓がキュッとなって。
「嫌われたのかな」って、すぐ不安になっちゃう。
でも、あとで話してみたら「ごめん、ぼーっとしてただけ」なんてこともありました。
そういう時、たいていは自分が想像してたより、ずっと単純な理由なんだよね。
それでも、このモヤモヤの渦から抜けるのって、むずかしいですよね。
頭では「考えすぎてるなぁ」ってわかっていても、心が勝手に反応してしまう。
実はそれ、あなたが弱いからでも、気にしすぎだからでもなくて、
「脳の安全確認装置」が作動しているだけなのです。
人の脳って、相手の表情や声のトーンが「いつもと違う」って感じると、
「危険かも!![]()
」って警戒モードに入ります。
でもこれは単なる誤作動です。
特に、昔から「他人の機嫌」に敏感に生きてきた人ほど、起きやすいです。
たとえば、子どもの頃に「怒らせないように」「嫌われないように」って
空気を読みながら過ごしてきた人。
相手を怒らせてしまったら、とんでもなく怖いことが起きると思って。ビクビクしながら生きてきた人。
そういう経験が、頭の中に
「人の反応がいつもと違う=危険かも!![]()
」
という回路を作るのです。
だから、いま目の前の相手が、ただ単に疲れているだけでも、
昔の「怖かった記憶」が勝手に再生されちゃう。
つまり、よくよく見てみると、「相手の態度の変化」じゃなくて、「自分の神経の反応」なんだよね。
そしてもうひとつ。
人は「説明のない時間」に弱いです。
返信がこない、沈黙が続く、反応が曖昧。
そういう「空白」があると、脳は勝手に悪い方へ埋めてしまう。
「私、何かした?」「変なこと言っちゃった?」って、ぐるぐる考えていれば、「空白」を埋められるから、安心なんだよね。
でも、この空白の時間って、「終わり」じゃなくて、「まだ何も決まっていない時間」なんだと思います。
私は、そう思えたとき、ちょっとラクになりました。
「この沈黙は、何かを失った時間じゃなくて、ただの『間』なんだ」って。
もし今、「私、何かした?」って思いが浮かんでいるなら、
ちょっと落ち着いて、「私は、空白の時間に不安を感じてるだけ」って心の中でつぶやいてみてください。
感情と現実を分けるだけでも、ちょっと冷静さが戻ることがあります。
あとは、ノートやスマホのメモに書き出すのもおすすめ。
「相手の態度が変わった根拠は何か?」って書いてみると、
案外「表情が硬かった」くらいしか理由がないことに気づくことがあります。
文字にして見える形にすると、不安は少し現実から切り離される。
不安になるのは、それだけ「相手とつながりたい」と思ってるからでもあるんですよね。
相手を大切にしているからこそ、距離を感じると怖い。
だから、その優しさを責める必要はありません。
「私、ちゃんと人を大事にできる人なんだな」って、そこをまず認めてあげて欲しいなって思います。
人の態度に揺れるのは弱いからじゃなくて、
ちゃんと「人と関わろうとしている力がある」ってことなんだと思うのです。
動画では、脳の仕組みや、気持ちを整える3つの方法も紹介しています。
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