私の母は家事ができなかった。
不安もちだった。

私が小学6年生くらいに、父が家に戻らなくなって、
母は、加速度的に状態が悪化していった。

それが異常だと気づいたのは、
私が大人になってから。

何が普通で何が異常か、
子どもの頃はよくわからなかった。


家には皿が無かった。
あったけど、いつ使ったか。
洗わずそのまま、干からびていた。

使える皿がない。

皿が欲しいときは、紙皿を使う。
紙皿が無いときは、アルミホイルを敷く。アルミホイルも無いときは、
ビニールでツルツルした何かを敷く。

基本自炊をしない家だったので、
ご飯はカップラーメン(当時新発売されて、おいしさに感動したラ王)が主食だった。たまに山崎パン。
割り箸はスーパーでもらえる。
だから紙皿も、まあ、無くても何とかなった。
ゴミ箱は無いので、空いた容器は、その辺に散らばる。

炊飯器があったけど、
中にはいつのかわからないご飯が入っていた。 だから、私は怖くて開けれなかった。

洗濯は、服を脱いだら、椅子の上に置く。
たまっていく。
着るものがない。
またその椅子から掘り起こして、着る。
臭かっただろうか?
中学に入って、しばらくして、おしゃれ心が芽生えたときには、自分で服を洗えるようになった。

風呂の浴槽を洗う、というのは、19才の時に、旦那と同居を始めて知った。
その時、ティッシュを箱で買うというのも知った。

それまでは、トイレットペーパーだった。
または、服で拭く。
拭いた服は例の椅子に行くのだから、汚いなあ。
今ならそう思う。


何を書きたいかというと、
異常な母自慢をしたいんじゃなくて。

先日、私が娘の髪を、何度か洗わなかった日があると、書いたとき、
急に思い出した。

私こそ、子どものころ、髪の毛なんて、何日も洗わなかった。
風呂も。汚かった。
歯磨きも。虫歯だらけだった。


だから怖いのか。
「1日くらい平気」それを許したら、
母のようになってしまいそうで、怖かった。
そうだ、私、怖かった。

現在の私。
汚いのが嫌いで、ちょっと潔癖。
鬼のように子どもたちを叱る。服で鼻水を拭いた。
イライラして焦って、頭をたたく。
汚い!
心臓がバクバクする。
歯磨き。ヒステリックに磨く。
子どもがゴミをその辺に捨てる。
狂ったように怒る。


でも、子どもの髪の毛洗わなかった私。母に似てる。
手抜きできるじゃん。
でも母とはレベルが違う。
母より、1000倍マシだ。比べものにならないくらい、マシだ。

そして、母みたいじゃないわたし。
しっかりしてる。

なんだ、わたしっていいお母さんじゃん。
母みたいにならないように、がんばっている。


…あれ?ここまで書いて、
なんか、しっくりこない。
多分、どっかで間違ってる。
間違いさがしは、これから。かな。

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