こんにちは。
札幌のダブルケア介護コンサルタントの野嶋成美です。
ダブルケアの経験を聞くと、親が認知症になってダブルケアが始まる方の割合が多いです。
はじめは加齢のための物忘れと思っていたのに、時が経つにつれてなんだか様子が違うと思い始めるんだそうです。
これは3人の子どもを育てている時に、夫のお父さんが認知症になった話です。(ご本人に承諾もらってます)
女性の立場で話を進めますね。
奥さんを先に亡くされて一人暮らしをしていた義父さん。
家が近所なので、時々家事を手伝いに行っていたそうです。
なんだか義父さんの様子がおかしいと思ったきっかけは、電化製品が使えなくなってきたから。
「電気がつかない」「ストーブがつかない」と頻繁に電話がくるようになりました。
夫に相談して、義父さんの様子を見に行ってもらうと、確かにおかしいということになりました。
でも、義父さんは体調が悪くないと言って、頑として病院を受診してくれない。
困った二人は、まず地域包括支援センターに相談に行きます。
地域包括支援センターではとても親切に話を聞いてくれたそうです。
でも「話を聞いてくれただけ。答えはなにもなかった」(本人談)
仕方ないのです。
病院に行ってないので、介護認定がおりてません。
施設やサービスを受けるためには診断してもらうのが先決です。
彼女は考えました。
義父さんが昔から付き合いのあるお医者さんに頼んでみようと。
義父さんに「近所の75歳以上の人全員が受ける無料の健康診断」と言って、お医者さんにも合わせてもらい、連れて行きました。
ようやく認定がおりて、次は施設探しです。
夫婦でパソコンでデータを集め、一軒ずつ見に行って決めました。
体調を崩して入院し、治って施設に戻るを繰り返していました。
ダブルケアは4年間続きました。
介護が始まったとき、子どもは上が中学生で下の二人は小学生でした。
多感な年頃です。
義父さんと「同居しなかったことで自分の家族を守れた」と言ってました。
それと「褒められるのは夫ばかり。私には全くなかった」とも。
親が認知症になった場合、1.本人が病院に行かない。2.子どもが認めない。と介護サービスを受けられません。
この方の場合、夫がきちんと認めて協力してくれたことで、ダブルケアを乗り切れたのではないでしょうか。
「義理の父だったから割り切れた。自分の親ならわからない」と言ってましたが、きっと夫婦でまた乗り切れると私は思います。
