すぐに分かる嘘をつく人がいます。
聞いているこちらが、
「あ、これは本当のことを言っていないな」
と分かってしまうような嘘。
でも本人は、
うまくごまかせていると思っている。
そういう時、私は思うんです。
その人が軽く見ているのは、
嘘の内容そのものではなく、
こちらの感覚なのかもしれないと。
バレる嘘をつかれると、
傷つくのは嘘の中身だけではありません。
「このくらいなら分からないと思われたんだ」
「私には本当のことを言わなくていいと思われたんだ」
「ごまかしても大丈夫な相手だと思われたんだ」
そこに、じわっと傷つく。
嘘をつかれた側は、
その一言だけを見ているわけではありません。
その前後の態度。
話し方。
目線。
つじつまの合わなさ。
いつもと違う空気。
そういうものを、ちゃんと感じています。
でも優しい人ほど、
気づいていないふりをしてしまうことがあります。
相手を追い詰めたくない。
空気を悪くしたくない。
これ以上、面倒なことにしたくない。
そう思って、
自分の違和感を飲み込んでしまう。
でも、本当はその時点で、
心の中ではもう分かっているのだと思います。
信頼って、
大きな裏切りだけで壊れるわけではありません。
小さなごまかし。
軽い嘘。
その場しのぎの言葉。
そういうものが少しずつ積み重なって、
ある日ふっと、
「もうこの人の言葉を信じられない」
と思ってしまうってこと。
バレる嘘をつく人は、
相手を騙しているつもりなのかもしれません。
でも本当に削っているのは、
相手の信頼です。
そして、
相手の違和感や、感じ取る力を
軽く見ているのだと思います。
人は、言葉だけを聞いているわけではありません。
都合が悪い時に、どういう態度を取るか。
ごまかさずに話せる人なのか。
誠実に向き合おうとしているのか。
そういうところに、
その人の本質が出ることがあります。
嘘をつかれた時、
すぐに責めなくてもいい。
でも、
自分の中に生まれた違和感まで
なかったことにしなくていい。
「なんか変だな」
「話が合わないな」
「本当のことを言っていない気がする」
その感覚は、
あなたを守るための大事なサインかもしれません。
優しい人ほど、
相手の嘘より先に、
自分の感じ方を疑ってしまいます。
でも、
何度も違和感があるなら、
それは気のせいではないこともあります。
信頼できる人は、
完璧な人ではありません。
間違えた時に、
ごまかさずに向き合える人。
都合が悪い時ほど、
誠実でいようとする人。
そういう人との関係は、
安心して続けていけのではないでしょうか。
反対にね、
バレる嘘を何度もつく人のそばにいると、
こちらの心が少しずつ疲れていきます。
疑いたいわけじゃないのに、
疑わなければいけなくなる。
信じたいのに、
信じきれなくなる。
その状態は、
とても苦しいものです。
だから、
嘘をつかれた時は、
相手の言葉だけでなく、
自分の心がどう反応しているかも見てあげてほしい。
怒っているのか。
悲しいのか。
がっかりしているのか。
もう信じることに疲れているのか。
そこに、
本当の答えがあったりします。
バレる嘘をつく人が、
本当に軽く見ているもの。
それは、
嘘の内容ではなく、
相手の信頼と、相手の感じる力。
そして、
その関係そのものなのかもしれません。
自分の違和感を、
もう少し信じてあげてもいい。
あなたの心が疲れる関係からは、
少し距離を置いてもいい。
誠実な人間関係は、
あなたが自分を疑い続けなくても
いられる場所にあるのだと思うのです。
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