秋の田の
かりほのいほの
苅ほの庵の
とまをあらみ
苫をあらみ
わがころもでは
我衣手は
つゆにぬれつつ
露にぬれつつ
天智天皇 てんじてんのう
第38代天皇。
藤原鎌足らと蘇我氏を倒し、大化の改新を実現。
都を近江(滋賀県)においた。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/天智天皇
所載歌集「後撰集」秋
題知らず。
一般的解釈
秋の田の
仮の庵の屋根は
編みの目が粗いので
私の袖は
雨露に濡れ続けるよ
1首の詳細な解説
https://www.ogurasansou.co.jp/site/hyakunin/001.html
山口志道の解釈
秋の田んぼの
稲を刈り
それを乾かすための
粗末な庵
その粗末な庵は葉の編み目が
荒く編んであるので
お前たちは
着物が濡れながらも
毎年秋になると
毎日こんな大変な作業を
しているんだなあ
秀樹感激ぃならぬ天智感激ぃ
という気持ちを詠んだ歌なんですね。
・濡れつつ
この「つつ」には二つの意味が込められている。
ひとつは濡れながら作業をするの意。
もうひとつは雨露に濡れ続けるの意。
一般的解釈と志道の解釈の違い
・一般的解釈はこの歌は農民の立場になって詠んだ歌であると解釈しているようですが
志道は全く違っていて、
この歌は天智天皇が毎年貢物をしてくれる農民が雨に濡れながらも一生懸命に農作業をしてくれているのを見て、感動し詠んだ歌だとしています。
・衣手 ころもで
一般的解釈では「袖」としていますが、志道は衣服・衣装だとしています。
袖に限定したものでは無いと言っています。
・一般的解釈ではこの歌は天智天皇の作では無いとしていますが、そのことについて志道はこう書いてます。
後世の説にこの歌は天皇の作に非ずと言うは歌のことを知らぬ人の説なり。
志道の言霊講座
・秋とは天氣(あき)なり。
万物の実る季節を指す言葉なり。
・田
タとは種のこと。
水のあるところに種を植える場所を田と言う。
水の無きところに種を蒔く場所を畑と言う。
畑の字に火があるのはそのためである。
・苫 トマ
元の読みはトバ
バとは葉なり。
トは「◯◯と◯◯」のト。
葉と葉、葉と葉を編んで作るため、これをトバと言う。
この百人一首シリーズでは江戸時代の国学者、山口志道著「百首正解」を現代人にもわかるようまとめています。
山口志道は言霊や神代学に精通しており、ひふみ神示の岡本天明や合気道開祖の植芝盛平、大本の出口王仁三郎らに多大な影響を与えています。
参考図書
・「百首正解」山口志道
・「言霊秘書 山口志道霊学全集」八幡書店
・「原色小倉百人一首」文英堂
鈴木日出男 山口慎一 依田泰 共著
・「ちはやと覚える百人一首」講談社
漫画 末次由紀 著 あんの秀子
・「千年後の百人一首」リトルモア
清川あさみ+最果タヒ
いつも読んでいただき感謝します♬
鷹屋敷洋史 たかやしきひろし


