【ほろ酔い】6245

 

 

斎藤茂太氏の心に響く言葉より…

 

 

 

《「ほろ酔い」にまさる酔いはなし》 

 

 

お酒の効用は、抑制していたものを徐々に解いていくところにあります。

 

心のブレーキをはずす役割で、気分が明るくなり、ふだんはあまり発言することのない人が、積極的に話したり、冗談をいったりするようになります。 

 

 

日本人には本音を隠して建前をいう傾向があり、「イエス」「ノー」をなかなかはっきりさせません。 

 

しかし、昼間のつきあいから夜の酒席に移ると、忌憚のない意見が飛びかうことになり、「腹を割った」話ができるわけです。 

 

 

酒は適度に飲めば健康にもよく、人間関係の潤滑油になりますが、「人、酒を飲む。酒、酒を飲む。酒、人を飲む」と杯を重ねるようになると、すべてが逆効果になってしまいます。 

 

「ほろ酔いにまさる酔いはなし」 

 

そう心得ておくべきです。 

 

 

また、孤独な酒、昼間の酒はいけません。

 

気の合った仲間たちと、仕事の話を離れて、たわいないことをしゃべりながら美味しい肴とともに飲むことをすすめます。 

 

 

さらに加えるなら、私は未知の人と良好な関係をつくるには、お酒を媒介させることを提案しています。 

 

一杯飲んでの歓迎会などは、お互いの人間性を知る絶好の機会です。

 

部下は上司を知り上司は部下を知ることになります。 

 

しかし、酒は人間の化けの皮を剥がしますから、そこもきちんと見ておくこと が大切です。

 

 

人生は曇りときどき晴れがちょうどいい』PHP

人生は曇りときどき晴れがちょうどいい

 

 

 

 

 

明末の教養人・陸紹珩(りくしょうこう)が、名言や古典の言葉を抜粋して編纂した語録集である「酔古堂剣掃(すいこどうけんすい)」がある。

 

その中に、

 

「花は半開を看(み)、酒は微酔(びすい)を欲す」

 

という言葉がある。

 

 

花は満開より、半分咲いたくらいがよい。

 

満開になれば、あとは散るだけであり、これから咲こうとする「勢い」や「余白」の風情を感じることができない。

 

 

酒は酔いつぶれるまで飲むのではなく、微酔(ほろ酔い)程度に呑むのが最も粋である。

 

そこに余韻があるからで、そこにこそ、この上ない趣がある。

 

泥酔して醜態をさらすまで飲むのは無粋の極みだ。

 

 

「満つれば欠ける」という言葉があるが、月が満月になった後は少しずつ欠けはじめるように、ものごとは絶頂(全盛期)を過ぎれば、あとは衰退するだけだ。

 

ものごとはほどほどで止めておくのがよい。

 

そこに余白や余韻が残るからだ。

 

 

これは、お酒だけの話ではなく、人としての生き方の極意でもある。

 

余白や余韻を楽しむことができるのが、心に余裕のある真の「大人」。

 

 

「ほろ酔い」という「余白」や「余韻」を楽しめる人でありたい。

 

 

 

人生は曇りときどき晴れがちょうどいい

 

 

 

 

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