【いいとこどりはできない】6237
樹木希林氏の心に響く言葉より…
お経は今でも、気がつくと声に出して読んでいることがあります。
一人で暮らしていると、「今日は誰ともしゃべってないな」
そんな時にお経を読むと、心身の活性化につながります。
わたしにとってお経を読むのは、日常的なことなんです。
お経の中の言葉が、生活の中で、
たとえば、この映画(『神宮希林 わたしの神様』2014年公開)の中でも、私は「
提婆達多はお釈迦様の従兄弟で、
しかしお釈迦様は、提婆達多がいたからこそ、
自分にとって不都合なもの、
ものごとの良い面と悪い面は表裏一体、
つまり私は、夫という提婆達多がいたからこそ、今、
皆さまもご存じのとおり、夫は、
そのため何かと騒ぎを起こしてきました。
傍からは、私がちゃんとしていて、
肋骨が折れるほどの大喧嘩をした日さえありました。
よくもまあ、あれほど激しくやり合えたものですが、
そういう部分もあったのではないかと、今は思うのです。
誰もが自分にとっての提婆達多 (だいばだった) を持っているし、それと同時に、
我々は、互いが互いにとっての提婆達多なんです。
だから、人に何を言われても別れないんでしょうね。 (「全身がん 自分を使い切って死にたい」2014年5月)
日本の神話の中にこんな物語がある。
『天照大神の孫で「天孫(てんそん)」といわれる、
ニニギノミコトは姫の父であるオオヤマツミに結婚を申し込む。
オオヤマツミは大変喜び、
しかし、
するとオオヤマツミは、
「イワナガヒメを添えたのは、
コノハナサクヤヒメだけを妻にしたため、
と語った。
これが、
人はどうしてもこう思ってしまう・・・
●美しい花だけほしい、醜い岩はいらない。
●健康だけほしい、病気はいらない。
●成功だけほしい、失敗はいらない。
●良き友だけほしい、悪しき提婆達多 (だいばだった) はいらない。
空腹があるから、食事がおいしく感じられるように、
自分が「不要だ」「嫌だ」と思っているものの中にこそ、
「いいとこどりはできない」という言葉を胸に刻みたい。
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