​【イケア効果】6208

 

橋本之克(ゆきかつ)氏の心に響く言葉より…

 

 

​「自分が関与する対象を高く評価する気持ち」というものがあります。

 

例えば、家庭菜園で自分が作った野菜は近所のスーパーで買った野菜よりも美味しく感じられるはずです。

 

このように人間は、自分が努力して犠牲を払った結果や、達成した目標を高く評価したくなるものなのです。 

 

 

ダン・アリエリー教授は、この心理を「IKEA効果」と呼びました。

 

スウェーデン発祥で 世界最大の家具量販店「IKEA」の家具は、部品がバラバラになった状態で販売されているため、自宅で部品を組み立てる必要があります。

 

完成に手間をかけるこのプロセスを経ると、家具に対する愛着が生まれ、高い価値を感じるのです。 

 

 

ハーバードビジネススクールとデューク大学では、これを検証する実験を行いました。 

 

実験参加者は、折り紙でツルやカエルを作ります。

 

次に、自分や他の参加者が作った折り紙に値段をつけます。

 

そして、自分と他の参加者の折り紙との間にどれほどの価値の差が生まれるのかを測定しました。 

 

 

参加者たちは自分が作った折り紙に20セント(約20円)以上の価格をつけました。

 

一方、他の参加者が作った折り紙には5セント(約5円)ほどの価格しかつけませんでした。

 

さらに、折り紙の専門家が折った折り紙についても入札を行ったところ、参加者は自分が折った折り紙と同じ程度の価格をつけました。

 

 

つまり、参加者らは自分が折った折り紙を、専門家によるものと同じくらい高い価値があると考えたわけです。

 

これは、自分が作ったものや、努力して生んだものに過剰な愛着を感じるIKEA効果によるものです。 

 

 

かの有名な発明家トーマス・エジソンでさえ、IKEA効果のバイアスから逃れられなかったと言われています。 

 

1900年代の後半、エジソンは直流電気を発明しました。

 

その後にセルビアからエジソンの電灯会社に入社してきたニコラ・テスラが交流電気を発明します。

 

エジソンはこの発明を否定し、危険性を主張しましたが、現在では交流電気が主流となっています。 

 

即ちこれは、IKEA効果による影響だと考えられます。

 

 

 

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イケア( IKEA) 効果は、様々なところで見られる。

 

たとえば、「料理」。

 

自分が作った料理は、多少失敗してもおいしく感じられる。

 

同じ味でも、誰かに作ってもらったものより満足感がある。

 

これは、「手間」と「時間」をかけた分、価値が上乗せされるからだ。

 

 

また、「苦労して手に入れたものほど大切にする」。

 

苦労して合格した資格や学歴。

 

色々な困難を乗り越えて続けてきた自分の事業やイベント。

 

簡単に手に入ったものより、愛着があり、大切に思う。

 

 

イケア効果は素晴らしい面もあるが、エジソンの例のように危険もある。

 

それは、「自分の考えに固執する」「客観性を失う」「他人の意見を軽視する」等々だ。

 

考え方や見方に柔軟性がなくなり、大事な視点を見落としてしまうからだ。

 

 

「イケア( IKEA)効果」という言葉を胸に刻みたい。

 

 

 

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