すべてのゴールは通過点】6093

 

 

 

順天堂大学医学部教授、小林弘幸氏の心に響く言葉より…

 

 

 

定年退職を迎えると、急に元気がなくなって、体の調子もガクっと悪くなってしまう人がときどきいます。

 

定年を「終わり」だと捉えているからこそ、気持ちの張りがなくなってしまうのです。

 

私は「終わりを目指して生きるのではなく、スタートを目指して生きる」と何度となく語っていますが、言い換えればそれは「今を通過点として生きる」という意味でもあります。

 

 

欧米では宗教を心の支えにしている人がたくさんいます。

 

なぜ宗教が心の支えになるかといえば、「死が終わり」ではないからです。

 

宗教では往々にして「死後の世界」を語っていて、仮に今、死を迎えたとしてもそれは通過点に過ぎず、その先の未来があります。

 

 

そう思えるからこそ、最期の瞬間まで未来への希望を持って生きることができるのです。

 

ここで私は「死後の世界」を語るつもりはありませんが、どんな瞬間も通過点であり、次に何をするかを考え、ワクワクしながら生きていくことはとても大事だと思っています。

 

 

作家であり、元東京都知事の石原慎太郎さんは最期の瞬間まで小説を書いていたといいます。

 

新しい作品を書くことを常にイメージし、未来を想像し、希望を持って生きていたのだと思います。

 

あのくらいの方ですから「自分の最期が近いこと」は知っていたと思います。

 

なんなら、誰よりも自分が一番よく知っていたのではないでしょうか。

 

 

でも、そのときに「終わりに向かって、ふさぎ込んで生きる」のか、「常に今を通過点だと思い、未来に向かって生きる」のかでは大きな違いがあります。

 

どんな状況でも、今この瞬間から未来を描くことはできます。

 

もしかしたら、人生を前向きに生きる、もっとも大切な「リセットの意識」かもしれません。

 

 

《今を「通過点」だと思えば、希望が見える》

 

 

リセットの習慣 (日経ビジネス人文庫)

リセットの習慣 (日経ビジネス人文庫)

 

 

 

 

 

多くの人は、定年をゴールとしている。

 

しかし、定年がゴールとなった途端、その後の人生は、余生という、腑(ふ)の抜けた「余った人生」になってしまう。

 

これは、病気も同じで、病気が治ることがゴールになっている人は多い。

 

しかし、何のために病気を治すのか、病気が治ったら、何をするかという、その先の夢や希望がなければ、病気はなかなか治らない。

 

 

生きている限り、すべては、そこがゴールではなく「通過点」。

 

定年も、病気の完治も、人生の一区切りにすぎない。

 

それらを通過させた先にこそ、新たな目標、成長、そして喜びが待っている。

 

 

だからこそ、我々は、ゴールの何メートルか先に目を向け、そこで何を感じ、何を成し遂げたいのかをありありと描き続けることが必要だ。

 

定年後にやりたいことは何か。

 

病気が治ったら、誰と何を語り、どんな景色を見たいのか。

 

 

未来の自分がワクワクするような「その先の理想」を具体的に描くこと。

 

「すべてのゴールは通過点」という言葉を胸に刻みたい。

 

 

 

リセットの習慣 (日経ビジネス人文庫)

 

 

 

 

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