【土俵際に追いつめられても】6071

 

 

萩本欽一氏の心に響く言葉より…

 

 

《土俵際に追い詰められても、 俵に足をかけて歯をくいしばれば、 そこからなにか得られる》 

 

 

「いいコメディアンになるには、どうしたらいいんでしょう?」 

 

才能がないって自覚した僕は、先輩を見るとこう聞いてました。

 

そうしたら、こう言ってくれた人がいたんです。 

 

「なにしていいかわかんなけりゃ、 先輩のまねしてな」 

 

 

それで僕、一時間の芝居を丸ごと覚えて、先輩のまねをしてみることにしました。

 

朝早く劇場に行って、掃除をすませてから舞台に立って、一人でぜんぶの役を演じてたの。 

 

そんなことをつづけていたある日、演出の先生がみんなを集めてこう言いました。 

 

 

「おい、今日は主役が休むって。だれか主役のせりふぜんぶ覚えてるやついるか?」 

 

僕は覚えてましたけど、 ペーペーの新人が名乗りでるわけにもいかない。

 

でも、みんな黙りこくったままなので、勇気をだして手をあげちゃいました。

 

 

「お前が手をあげたってどうにもなんないんだよ、この芝居は!」 

 

先生がそう言ったら、先輩の東八郎さんが「今日一日だし、こいつにやらせてみれば」って助け舟をだしてくれて、 かけだしの僕が主役をやらせてもらったんです。

 

舞台でも東さんに助けられてなんとかこなしましたけど、すっごいへたくそ。

 

 

終わると支配人に呼ばれたので、なんか怒られるのかと思ったら、「おい欽坊、このやろ~!  お前はなあ〜、誰もやってなかったことをきちっとやってて、偉いんだよ! 月給、倍にしてやる!」 

 

このあともいい役をもらったり、幸運がつづいたんです。 

 

 

「才能ない」「向いてない」って言われて土俵際に追いつめられても、踏ん張ることが大事だなって思いました。 

 

俵に足がかかっても、歯をくいしばれば、そこからぜったいなにか得られる。

 

 

 

欽言力』日本文芸社

欽言力

 

 

 

 

 

 

急に舞台の主役が倒れ、急遽、主役の代役ができるのは、主役のセリフと演技を覚えていた人だけだ。

 

「幸運とは、準備がチャンスに出合うこと」(オプラ・ウィンフリー)

 

 

チャンスは、夢や希望がない人にはやってこない。

 

夢や希望がなければ、チャンスがやってきてもそれに気づかないからだ。

 

そして、チャンスに気づく人は、失敗を恐れず夢に向って行動する人。

 

 

「人生において必ず幸運が訪れます。その幸運を逃さないように準備することが大切」

 

女優で歌手のジュリー・アンドリュースの言葉だ。

 

 

準備をしていない人には、チャンスは見えず、目の前を通り過ぎてしまう。

 

スポーツでも、学業でも、事業でも、コツコツと地道な努力という「準備」を重ねること以外に、成功する道はない。

 

 

「土俵際に追いつめられても、踏ん張ることが大事」という言葉を胸に刻みたい。

 

 

 

欽言力

 

 

 

 

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