一年中水を溜めた田んぼには多くの種類の蛙が産卵にやってきます
田植え後ひと月も過ぎればオタマジャクシに手足が出て陸に上がりだします
まだ尻尾の名残を残した幼蛙は動きが遅いので、畦草刈りは気を遣うんですが
ヤツらが田んぼに避難するのに合わせて刈り払機をペースダウンしてます
【今日の一句】
季語「蝌蚪・かと」(オタマジャクシ)から5句を紹介させてもらいます
心象風景ではなくオタマジャクシの生態を分かりやすく詠んだ句を選んでみました
まだ泳ぐ ことを旨とす 蝌蚪に足
田口武
銀化 200008
良く見えませんが水中にオタマジャクシがいます
個体差なのか種類の違いなのか、かなり成長差がありますね
左のオタマは足が4本揃ってもまだ水の中
変態初期はエラと皮膚のハイブリット呼吸
急浮上 してはへなへな 蝌蚪沈む
友田直文
苑 200105
田んぼの水口に集まったメダカとオタマジャクシ
オタマジャクシは後ろ足が出てくるとエラ呼吸から肺呼吸への移行期になって
水面に口を出し空気を吸う練習をしています
「へなへな」ってのがおもしろい
蝌蚪と呼ぶ べきか蛙と 呼ぶべきか
山田弘子
円虹 200008
陸に上がる頃にはエラは退化し肺呼吸と皮膚呼吸になります
尻尾は短くなって顔は角ばって蛙らしくなりました
ウチの田んぼには4種類の蛙がいますが、これはアカガエルかな?
手と肢の 出て蝌蚪の尾の ゆくへかな
富川明子
沖 200307
アマガエルの幼体は陸に上がったばかりの頃はまだ茶色らしいので、私にはアカガエルと区別がつかないんですが、これは見た感じアマガエルのような・・・
いや、やっぱりアカガエルか
陸上で不要になった尻尾は、ポロリととれるのではなく徐々に身体に吸収されて他の組織に使われるらしい
蛙生る 蝌蚪より小さく 見えにけり
森理和
あを 200606
身体の色もアマガエルらしくなりました
体長は1㎝くらい
尻尾がなくなったのでオタマジャクシより小さく見えます




