今日は久しぶりに終日雨模様

晴天が続いて乾ききった畑の野菜には恵の雨になりました

今が盛りの庭のバラは雨に濡れて重たげにうなだれていますが、水滴を乗せた葉や潤った根は喜んでいることでしょう

今年はカラ梅雨にならずに適度に降ってくれますように!

 

今日の俳句鑑賞は野の花と昆虫を4句です

 

 

 

 

野の蜂や

夢に夢継ぐ

羽の色

 

永田耕衣

ながたこうい、1900~1997

兵庫県尾上村出身の俳人

禅的思想に導かれた独自の理念に基づき句作

諸芸に通じ書画にも個性を発揮

 

 

写真はアザミの花とホバリングするミツバチ

(ミツバチにしては触角が長いので、調べたらニッポンヒゲナガハナバチのメスかも)

 

 

 

 

 

虻の縞

蜂よりも濃く

あざやかに

 

右城暮石

うしろぼせき、1899~1995

高知県本山町出身の俳人

穏やかな目線で小動物を扱った句が多い

 

 

写真はコウリンタンポポとヒラタアブ

子どもの頃、コウリンタンポポとオオキンケイギクは見たことなかったですが、今はいたるところで増殖しています

 

 

 

 

 

君や蝶

我や荘子が

夢心

 

松尾芭蕉

 

荘子の「胡蝶の夢」を踏まえ、芭蕉は詠みました

もしや君は荘子が夢の中で見た蝶ではないか

そうだとすると私は蝶が夢の中で見た荘子だということになる

まるで夢を見ているようだ

 

 

 

 

 

芭蕉の句をもうひとつ

椹や

花なき蝶の

世捨酒

 

蝶が花の無い時期に桑の実で蜜を吸っている様子が

世を捨てて孤独に過ごしている芭蕉自身を象徴しているとの解釈

「椹」は樹木の「サワラ」とも読みますがこの場合は「桑の実」

桑の実の写真がなかったのでチョウジソウでイヒ