MMDのモーションデータの調達や、MMDコミュニティにおけるモーション配布の独特な文化
1. 高いプロ意識を示す「モーションのコミッション(特注)」
一般的なMMDクリエイターは、趣味のアニメーターが無料で配布しているフリーの「モーションデータ」を使用することが多いです。
Halseyの楽曲「Without Me」のカバー動画(16万9000回以上再生)では、「Motion Commission(モーションの依頼/発注)」が行われています。
つまり、ありあわせのデータを使うのではなく、特定の曲に合わせてカスタムメイドのモーション(振り付けアニメーション)を外部に依頼・投資して制作しており、アマチュアの枠を超えたプロフェッショナルなこだわりを持っていることが伺えます。
2. MMDコミュニティにおける難解な「モーション配布パスワード」文化、クリエイターがMMD動画を作る際、コミュニティ(BowlRollやニコニコ動画など)で配布されている他者のモーションデータをお借りすることも多くありますが、この配布データには非常に難解なパスワードがかけられていることが一般的です。
ソース内には、海外のMMDユーザーが日本のパスワード(ヒント)の解読に苦戦し、掲示板(Reddit)で助けを求めているエピソードが多数記録されています。例えば以下のようなパスワードのヒントが存在します。
動画の「いいね」機能に隠されたヒント:ニコニコ動画で「いいね」ボタンを押すと、「きょくめいのかんじひだりがわのぶしゅのなまえ(曲名の漢字の左側の部首の名前)」というヒントがポップアップで出現する。
動画番号とタイトルの組み合わせ:ニコニコ動画のURLの一部である動画番号(sm○○○)に続けて、動画タイトルに含まれる特定の「ひらがな」を入力する。
現実のダンサーに関する知識:実際にそのダンスの振り付けを踊った「現実の人物の名前」と、モーションキャプチャーの略語を組み合わせる。
このような複雑なパスワード(謎解き)システムは単なる意地悪ではなく、「動画や作品の背景をしっかり理解し、コミュニティのルールを守れる人にだけ使ってほしい」というクリエイター側の防衛策(ゲートキーピング)として機能しています。
こうした独自の文化や経済圏を持つMMDコミュニティのルールのなかで、質の高い動画を制作していることがわかります。
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