老化はどこから始まるのか | 自然治癒力と免疫力で改善する健康ダイエット

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こんにちは。

自然治癒力と免疫力でからだの不調を改善

健康ダイエットコーチの濱西です。

 

鏡を見る女性、老化のサインに悩む顔

 

老化はどこから始まるのか、老化は命ある限り止められない唯一といっていい永遠のテーマですよね。

 

そこで今回は、stnv 基礎医学研究室 清水隆文さんより 興味深い記事を投稿いただきましたので、紹介したいと思います。

 

参考になれば幸いです。

 

以下引用:

 

老化と細胞の情報変質 基礎医学研究

 

神は、ヒトという多細胞生物に“寿命”を与えることによって、世代を通じて進化していけるようにしました。

 

ただ、心身が不健康な状態になってから寿命を迎えるよりも、健康な心身を保ったまま寿命を迎えることのほうが理想的でしょう。

 

前者で起こっているのが「老化」であり、後者は「単なる加齢」であって「ピンピンコロリ」はこの場合に実現できることです。
 

 老化は様々な病気の最大原因であり、老化そのものが病気であると捉えることもできます。そして私は、老化は避けられない現象だ…、という概念を覆したいわけです。


 これまでのとは少し違った観点で「老化」を捉えることによって、抗老化対策(アンチエイジング対策)を補強をするつもりでいます。その“違った観点”と言いますのが、これから述べていく“情報変質”という捉え方です。

 

◆ 老化の始まり
 細胞は、“情報”に基づいて日々の活動をします。しかし、その情報が本来のものから変質したものになると、細胞の活動も本来とは異なったものになります。そして、「老化」という現象の初期は、その情報の変質によって生じるものだと解釈することができるわけです。そこで、情報変質の大本(おおもと)の原因を挙げていくことにします。

 

1. 修復ミスの蓄積
 細胞は毎日、壊れた部分の修復を行っています。しかし、修復がいつも“完全に元通り”になるとは限りません。むしろ、完全に元通りにならない場合(修復ミス)があるからこそ、それが生物進化の原動力にもなってきたわけです。
 細胞は誠実に修復を試みるのであすが、完全に元通りにはならない場合があるわけで、それが“修復ミス”だということです。そして、そのような小さな修復ミスの積み重ね が、細胞が参照する情報を少しずつ歪めていくことになるわけです。

 

2. エピゲノムのズレ(使い方の情報の変質)
 エピゲノムは、一言で言えば“遺伝子のオン・オフを制御する機構”なのですが、加齢やストレス、炎症などによって、不本意に変化することがあります。それは例えば、DNAにおける位置が変わったり、修飾が不適切に起きたり、クロマチンの構造が変化して遺伝子の読み取りやすさが変化したりなどのことが生じます。これは、壊れた部分の修復ではありませんので、上述しました“修復ミス”ではありません。従いまして、“エピゲノムのズレ”という表現にしました。


 このことによりまして、設計図(DNAの塩基配列)は変わらなくても、“使い方の情報が変わる”ことになるわけです。

 

3. 遺伝子発現の揺らぎ
 “エピゲノムのズレ”が生じると、遺伝子が“読みやすい状態”か“読みづらい状態”かが微妙に変わります。例えば、本来は開いているべきDNA領域が開きにくくなったり、逆に、普段は閉じているDNA領域がわずかに開いてしまうこともあります。このような変化は、転写因子が遺伝子にアクセスしやすいかどうかを左右し、その結果として、mRNA やタンパク質の産生量が安定しなくなります。このことを、“遺伝子発現の揺らぎ”と表現しています。

 

4. 反応プログラムの変質
 細胞は、刺激に対してどう反応するかを決める“反応プログラム”を持っていることは上述の通りです。また、反応プログラムは、細胞内のシグナル伝達経路のつながり方、タンパク質の配置と量、細胞内部の状態など、複数の要素が重なり合って形成されるものであることも既に述べました。そして、それらが少しでも変化すると、反応プログラムが変化したことになります。


 反応プログラムが変化すると、例えば、炎症を止めるべき場面で上手く止められない、修復を優先すべき場面で別の反応が起こる、ストレス応答が過剰になるという変化が結果として起こります。言い換えるならば、細胞は誤っているのではなく、参照する情報が変わったために、“正しい反応が出来ない”ことになってしまうわけです。

 

 以上をまとめますと、細胞自体は正しく反応しているにもかかわらず、参照している情報が変質するために、結果として本来あるべき反応が出来ない状態となり、それが「老化」という現象の始まりなのだ、ということになります。

 

◆ 情報変質が起こると何が起きるのか
 では、情報の変質(情報変質)の結果として起こりやすい現象の具体例を挙げてみることにします。


 1つ目として、炎症の制御が変わります。若い細胞では、炎症は必要なときに起こり、不要になれば速やかに収束します。ところが、情報が変質してくると、炎症を止めるべきタイミングが遅れたり、弱い刺激でも炎症が起きやすくなったり、反応が過剰になったりします。このような変化が積み重なると、慢性的な炎症が背景に居座るようになり、老化の進行を後押しします。


 2つ目として、修復の精度と速度が揺らぎます。細胞は本来、損傷を受けると適切な修復プログラムを起動して回復しますが、情報が変質すると、修復の開始が遅れたり、修復の質がわずかに低下したり、修復よりも別の反応が優先されてしまうことがあります。その結果、傷が治りにくくなる、疲れが残りやすくなるといった日常的な変化として現れます。


 3つ目として、老化細胞が増えやすくなります。情報が変質するとその判断が鈍り、危険な状態でも生き残ってしまうことがあります。そして、その細胞は正常な働きを十分に果たせないため、周囲の細胞の働きを乱し、炎症を促し、老化の進行を加速させます。


 4つ目として、代謝のバランスも影響を受けます。細胞は栄養状態に応じて代謝のモードを切り替えていますが、情報が変質するとエネルギーの使い方が非効率になり、脂質や糖の処理が不安定になり、ミトコンドリアの働きも揺らぎやすくなります。これは、疲れやすさや体温調節の低下、生活習慣病のリスク上昇などにつながります。


 5つ目として、細胞同士の協調が乱れます。細胞は単独で生きているわけではなく、周囲の細胞と情報をやり取りしながら組織としての働きを保っています。しかし、情報が変質すると、シグナルの受け取り方や出し方が変わり、周囲との連携がわずかに乱れます。そして、この小さな乱れが積み重なることによって、組織全体の機能が低下し、臓器としての働きにも影響が及びます。

 

◆ まとめ
 細胞は、常に誠実に働いています。刺激を受ければ然るべき反応を起こし、傷つけば修復し、危険が大きければ身を引きます。GA.N細胞でも同様であって、それは狂った細胞でも、老化した細胞でもありません。

 

人が加齢しても、個々の細胞は、得られる情報に対して誠実に反応します。

 

ただ、得られる情報が少しずつ本来の姿から変わっていくと、変わってしまった情報に対しても誠実に反応することになります。

 

人間の社会も同じでしょう。誤情報をもとに正しく判断して行動すれば、社会はすぐに崩壊してしまいます。
 

 修復ミスの積み重ね、エピゲノムのズレ、遺伝子発現の揺らぎ、反応プログラムの変質などは、細胞が参照する情報を静かに変えていくことになり、多細胞動物であるヒトの体では、内部の協調性が乱れていくことになります。そして、このことが、私たちが「老化」と呼んでいる現象の始まりだということです。


 老化を“避けられない運命”として受け入れるのではなく、“情報の変質”という視点から見直すことで、老化を遅らせ、健康な時間を延ばすための新しい道筋が見えてきます。

 

次の記事では、その具体的な道筋を探っていくことにします。