今年の初めに「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女」が劇場公開されました。 


この映画は、富野由悠季監督の書き下ろし小説


 

 

をアニメ映画化したシリーズの第二作目ですが。


第一作目を見逃してしまったので、二作目だけ見てもしょうがないな、と思ったので、一作目のDVDを借りて見ることにしましたが、その前に逆襲のシャアを見ておかないとそもそも主人公のハサウェイがどうしてマフティーになったのか理解できない、ということはわかっていたので、逆襲のシャアを見ることにしました。


逆襲のシャアが劇場公開されたのは約30年前のことなんですが、だいたいのストーリーは聞いて知っていたので、見るタイミングを逃してしまって30年経ってしまったのでした(^_^;)


まあ、30年近くもの間、見ようと思えば見られたのにそうしなかったのは、わざわざ見たいとまで思えないストーリーだったからなんですが。


今回見てみて、予想外に面白かったですし、久しぶりにガンダムについて深く語りたい、と思えるようなポイントが幾つかありました。


まず一つ目は、シャアが予想以上にマダオ(まるでダメなオッサンの略©銀魂)と化していたことなんですが。


ファーストシリーズでは、容姿端麗で赤い彗星の異名を持つ、戦えば無敵のジオン軍の天才パイロットという、非の打ち所がなく颯爽と登場していたシャアが、一見、格好つけてはいるけれども、側近で愛人のナナイに甘えまくり、アムロに対しても最後までウダウダグダグダ泣き言を言いまくり、呆れたアムロから「情けない男だな」と言われてしまう始末で。


アムロがファンがシャアに対して言いたいことを代弁してくれている、というのがまた絶妙過ぎるぐらいでした(^_^;)


まだ若い頃は、この作品のだいたいのストーリーについて、色々な媒体(ウィキペディア含む)を通して知って、「シャアが闇落ちした」と思っていたんですが、実際に見てみて、闇落ちしたというよりも、Zガンダムで色々こじらせた結果があれだった、と思いましたガーン


二つ目のポイントは、ファーストでは引きこもりでブライトさんに引っ叩かれて「親父にも殴られたことないのに!」と泣き言を言っていたアムロが、ブライトさんが言うことを聞かずにラー・カイラムに無断で乗ってしまっていた息子のハサウェイを引っ叩いたシーンで、「男の子はこれぐらいでいい」と言ったり、わがまま放題のクェスが父親を求めていることをいち早く察して突き放したり、成長して立派な大人になったことですね。


ブライトさんについても、ファーストで四苦八苦しながらホワイトベースの乗組員をまとめて戦っていた若い頃の姿を覚えているし、Zガンダム・ZZガンダムでも苦労しながら艦長としての務めを立派に果たしたこともあって、今回は妻の元婚約者に対しても、シャアと連邦政府高官との裏取引の情報提供や協力に対して素直に感謝して、「元婚約者にはその権利がある」と言いつつ家族の近況を伝える、成熟した人間の余裕を見せていまして。


この二人の人間的な成熟度があまりにも顕著なので、シャアのこじらせぶりが残酷なほどに浮き彫りにされてしまいますガーン


シャアは、クェスが父性を求めていたことをアムロから指摘されるまで気がつきませんでしたからね┐⁠(⁠‘⁠~⁠`⁠;⁠)⁠┌


Zガンダムで恋愛関係(というか男女の関係)だったレコアさんから失望されて振られた結果、レコアさんが敵側(ティターンズ)に寝返ってしまった辺りから、「シャアって実はコミュ障?」と密かに思っていたんですが、逆シャア見て疑惑が確信に変わりましたガーン


「シャア 名言(迷言)」で検索すると、色々な特集ページがヒットするのですが、最も有名な「坊やだからさ」以外の「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを」に代表されるシャアの名言(迷言)は、はっきり言って「何言ってるかわからない」という類のものなんですが。


同じく金髪で非の打ち所がない美形キャラの銀英伝のラインハルト様は、その点、非常にシンプルでわかりやすいです。

「キルヒアイス、俺は宇宙を手に入れるぞ」とか。


シャアがラインハルト様のように宇宙を手に入れることができず、色々こじらせてマダオ化した挙句に偉そうなこと言って結局、ただのテロリストになり下がってしまったのは、コミュ障でキルヒアイスのような自らの半身とも言うべき相棒を持つことができなかったせいかもしれない、と思いました。


…が、よく考えてみると、ラインハルト様がシャアのようにならなかったことの方が奇跡のようなもので、キルヒアイスの存在だけでなく、姉上のアンネローゼ様がおられたおかげだったんでしょうね。


シャアは母親代わり(ララァ)を追い求め続ける余り、こじらせてとうとう人類を滅ぼそうとまでする訳ですから。


アンネローゼ様の存在って偉大だったんですねキラキラ


シャアの唯一の肉親である妹のセイラさんは、母親代わりではなくツッコミ役ですので(^_^;)


そして、第三のポイントは、ミライさんが見違えるような美熟女に変貌していたことでして。


香港の宇宙空港の場面では、正直、誰がわかりませんでしたガーン


ファーストでは、育ちの良さを伺わせる、おっとりして上品な、けれどもまだ十代だったにもかかわらず、お嬢様というよりもお母さん、という感じで落ち着き過ぎで、Zでブライトさんの妻として出てきた時はファーストと全く変わっていなくて、妙な安心感がありましたが。


元々実家は裕福だし、真面目で有能で愛妻家で子煩悩な夫は仕事で半年以上出張状態、ということで、子ども達も手がかからない年齢になって、美容やファッションにお金と時間をかけられるようになったということですね。


うらやましい。


とはいえ、Zの時はやんちゃ盛りの息子と乳飲み子の娘をワンオペで育児していて、自分のことに手をかける余裕がなかったということでもありますね(^_^;)


ミライさんのこの変貌ぶりを見ると、ブライトさんはシャアがミライさんに目をつける前に捕まえて結婚していて良かった、と思いました(^_^;)


…まあ、それもこれも、婚約者のカムランさん以上に強力な恋敵のスレッガー中尉がいたからなんですが。


そう思うと、Ζでブライトさんが「うちの妻はニュータイプのようなところがあるんですよ」とシャアに話したのは、ノロケとはいえ、うかつだったんじゃないか?と思いました。


…光源氏と違って、シャアが人妻に興味がなくて良かった。


そういえば、Ζや逆シャアを見た時のシャアに感じるイラッと感が、どこかで覚えがあると思ったのですが、牧美也子さんの源氏物語

を読んだことで、「そうだ、あさきゆめみしを読んでる時の源氏の君にイラッとするのと同じだ!」ということに気がつきました。


源氏の君(光源氏)とシャアの共通点といえば、

・非の打ち所がない端麗な容姿

・高貴な生まれ育ち

・有能で何をやらせても一流

・母親との縁が薄くてマザコン

というところでしょうか。


母親代わりの理想の女性(源氏の君の場合は藤壺、シャアはララァ)を追い求めて色々な女性に手を出しては地雷を踏み続けているところも、共通していますね。


この辺のことをGemini相手に語っていたら、沼にハマりました(^_^;)


Geminiはハマーン様が六条の御息所でクェスは紫の上にしようとして失敗した、と言ってました笑い泣き


そう考えると、レコアさんは朧月夜の君か女三宮というところでしょうかね。


それから、Geminiとシャアについて語っているうちに、積年の謎だったシャアがΖでエゥーゴに参加した動機が「アムロやブライトさんにお近づきになりたかった」ということに気がつきました。


ジオンではガルマしかお友達がいなかったし、そのガルマも元々復讐のためにわざと死なせましたからね。


今思うと、コミュ障のシャアとお友達になれる時点で、ガルマってかなり性格良い子だったんですね(^_^;)


で、アムロとハヤトとブライトさんとはお友達になれたけれども、セイラさんとツーカーの仲のカイからは「信用できない」と拒絶されて。


都合の良い女だったレコアさんに見捨てられ、理想の女性に育てるつもりが地雷女になってしまったハマーン様に絡まれ、更にカミーユが精神崩壊してしまったショックで、ネオ・ジオンを立ち上げて人類を滅ぼすことを企てることになったということなんだな、と思いました。


でも、劇場版ではカミーユが精神崩壊しなかったので、世界が変わってしまうのでは?とも思いました。


Geminiもカミーユが健在だったら、シャアに突っ込みまくりで逆シャアは15分で終わってしまうと言ってましたし(^_^;)


その場合は、アクシズを地球に落とす役割を務めるのはシロッコかハマーン様ということになるということですかね滝汗