木は二度生きる | ricky321のブログ

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私の祖父も、父も、私も「木は二度生きる」と信じていました。これは私たちだけではありません。神代の昔からだったかもしれません。

私たち宮大工は

「土に生え、山に育った木々の命をいただいて、ここに運んで参りました。これからはこの木々の命たちが、この建物に芽生え育って、これまで以上に生き続けることをお祈り申し上げます。」という意味の祝詞(のりと)を神々に申し上げるのが習わしとなっています。

法隆寺の建物はどれも主要な箇所には樹齢千年以上のヒノキ材が使われています。そのヒノキが千三百年を超えてビクともしません。その表面は長い年月を経て表面こそ灰色になっていますが、カンナで二、三ミリも削ると、驚くことにヒノキ特有の芳香が漂ってきます。昭和の大修理で屋根の重みで曲がってしまった軒を支える構架材のヒノキが、瓦や屋根土を下ろして二、三日するうちに曲がりが戻って元の姿に戻ったのです。

 

NHKブックス『法隆寺を支えた木』より

昭和53年刊行だが、令和になってから改版再出版された。嬉しかった。法隆寺を支えた木 [改版] (NHKブックス 1257) | 西岡 常一, 小原 二郎 |本 | 通販 | Amazon