out of controlをunder controlと言う総理 | ricky321のブログ

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『言葉が鍛えられる場所』 平川克美/大和書房19-108

★★★買ったのでも、借りたのでもなく、職場に置いてあった本である。2016年の半ばに出た本で、まだ新しかった。休憩時間を利用して数回に分けて読んだ。持って帰ることがはばかられたので、これは、と思うところはメモを取った。

★をもう1つ増やしてもいいくらいだが、後半ダレてきた感じがあるのと、愚生は韻文の類いが得意ではない。引用してある詩の良し悪しが分からないので★3とした。ただ、凡庸な本では決してない。 シベリア抑留者、向田邦子について書いてあるところは昭和生まれとして共感できた。しかし、読み所はヘイトスピーチと2020の東京五輪についてである。

弊ブログでも書いてきたが、ヘイトスピーチだのネトウヨなんていう連中は何かに乗っかっているだけなのである。「韓国が嫌いなら、そのことを韓国人の前で言えるか?」「トランプは政治家として間違っている。だからといってアメリカ人に、『あんな大統領を選んだなんて君らおかしいよ。』と言えるか?」ということである。外国の政治家を笑いのタネにしたり、パロディ漫画にしたりするのは構わない。何かと揶揄されるのは政治家の常であるし、それに耐えうる図太さが必要な職業だろう。しかし、その国の人の悪口は慎むべきだ。英国人だって、EU離脱にともなう政治の混迷を恥ずかしいと思っているはずである。

それから、「福島の汚染水は拡がらない。しっかりガードしている。」と発言したことに関して、平川は、五輪招致のためなら嘘をついていいのかと糾弾している。Abe is a liar! と外国人に言われたら何とするか。日本人だってでかい顔はできまい。

 

池上彰が一昨年の米大統領選を評して、「トランプもヒラリーも嫌がられていて、嫌われ者どうしの戦いです。」と言っていた。わが国の今回の参議院選挙も似たようなもの。自信を持って投票できる有権者が何人いるだろうか。愚生はやってはいけないことを沢山してきた。清廉潔白の身ではない。偉そうなことを言えたもんじゃないが、この閉塞感はいかんともしがたいし、多分世界中で同じような状態なんだろう。少し前にも書いたことだが、ひとつは民主主義の限界が来ているし、年金2000万円問題に見られる通り、成長を前提とした資本主義がセーフティーネットを見放している。そして日本は公務員だけが特権階級みたいな存在になっている。

ネットだから、匿名だからと安易な気持ちでヘイトを書くことは避けたほうが賢明である。情けは人のためならず、という語のとおり、災いはめぐりめぐって我が身に戻ってこないとも限らない。