瀬戸内寂聴 | ricky321のブログ

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 091 瀬戸内晴美『かの子繚乱』
 先述のドリヤス工場が文學界誌に描いていた漫画はこれがベースなのだろうと思う。漫画に触発されたわけではない。熊本県某所の日曜朝市で古本販売されていた講談社文庫版を去年買ったが、1冊の分量が多く、未読のままだったが、今回の滅多にない三連休を利用して読んだ。
 年譜によると、婦人画報に昭和37年に連載されたもので、かの子没後23年後で評伝を書くにはちょうどいい頃合いだっただろう。大正11年生まれの著者はリアルタイムで岡本かの子の小説を読んだ世代なのである。
 若い方のために書いておくと、
岡本かの子;小説家、歌人。夫の岡本一平は画家、漫画家、小説家として、マルチな才能を発揮している。二人の間に生まれたのが芸術家の岡本太郎である。岡本太郎は書いた本も非常に面白く、確かに両親の才能を受け継いでいる。
 ちなみにこの曲の作詞は岡本一平。日本人のほとんどは間接的に岡本一平の存在を知っているわけである。

 今は出家して瀬戸内寂聴を名乗っているが、本作はそれ以前のものなので晴美名になっている。
 もうかなりの年だが、すばる誌に連載されていたショートショートが本になっている。これなどを読むとドキッとするシチュエーションがある。『かの子繚乱』で使われていた旧い言いまわしは全くない。どこかで「ことばなんていうのは20年も経てば変わるもの」と書いていたが、アップデートを続けているのだろう。まだまだ健在である。
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