熊本県立美術館へ行って来た/最終回 | ricky321のブログ

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 このタイトルでしばらく書いてきた。最後に私の思いを綴る。思い、というより妄想である。とても恥ずかしく不遜も良いところなのだが。

 その1 もしも、私が本を書いたなら、巻末の解説は俵万智か川上弘美か小川洋子か角田光代に書いて欲しい。
 何せ名文家である。彼女たちの作品以上に、いわゆる解説(もちろん他作家の)を担当した時に惚れ惚れするような文章を書く。本を出そうという予定も何もないのだが、もしも私が本を書いてそこそこ売れる。今度は文庫本になる、という時に解説を先述の四人の何れかにお願いしたい。※この四名の作家に関してはおいおい書きます。

 その2(こっちが本論) もしも、私に大金が舞い込んできたら…別に大金持ちにならなくてもいい。新規に美術館を創設し、その運営に関わることが出来たら、版画、それもモノクロームだけの作品を展示するミュージアムにしたい。

 よく知られている話だが、山梨県立美術館は大金を使って、世界的に有名なミレーの「種播く人」を購入した。単に優れた作品と言うだけでなく、ゴッホがモチーフ作を作成したことで、より一層世間に注目されている。
 当然、あまねく知られる絵だから高価である。しかし、高額であっても訪れる人が多ければ採算は取れるという計算あってのこと。もくろみ通り、来訪者の数は相当なものである。
 一方、熊本県立美術館は、バクチ(?)みたいなことはせず、ゴヤの版画を集めた。ゴヤはピカソと並んで有名なスペインの画家である。油絵なら手が出せなくても、同じ作品が複数出回る版画なら比較的安価である。
 これまた非常に賢明な手法である。何せゴヤは油絵もさることながら、版画でも良いものを沢山残した、というよりライフワークの1つでもある。
 この県立美術館来訪記④で「絵とは何か?」について(2)人の手に依るもので、とても不自由なものである と記した。版画というのもまさしくそれで、直接描くものではないし、刷ってみなければどうなるか分からない。不自由の極みでもある。しかし、だからこそ魅力に富むとも言える。私は版画が大好きなのだ。
 現代に於いて、写真や映画でもカラー作品だけでなくモノクロームで撮るという人も多い。「モノクローム写真なんだけど、なんだか色を感じる」「映画館で白黒の映画を観た帰り道、街で色彩を意識した」というご経験をされたことはないだろうか?それを件の“版画美術館”でやってみたいのである。
それはともかく、熊本県立美術館は地元作家・イメージ 1イメージ 2浜田知明の作品も多数所蔵している。この美術館も版画との縁が濃いのである。