できたらジュースで摂りたい…はわかるけど | 栄養学者こばやん先生(児林聡美)の起業&子育て奮闘記

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仕事と子育ての両立を目指して、フリーランス栄養疫学者→会社設立という、ロールモデルのない働き方に挑戦しながら
栄養疫学の考え方を広めて仲間を増やすため模索する日々を綴っています。

こんにちは。

栄養疫学者のこばやんです。

 

先週ひいたカゼをこじらせたようで、今週になってもまだ完治せず。

そんな体調でこどもたちのかんしゃくに向き合うと、かなり心が折れます…。

 

そして、今週はオンラインの打合せや税理士事務所へ行ったことでバタバタして病院に行けていませんでした。

 

今日ようやく、もう一度かかりつけ医院へ行きました。

今度こそ治したい…。

 

 

クローバーチューリップ赤クローバーチューリップ赤

 

さて、ここ2か月くらいの間に、一般向け講演でお話しする機会が2回ほどありました。

講演の中で、野菜と果物あわせて1日に400 gくらいとると総死亡率が低下して、健康に良い影響がありそうですよ、という話題を取り上げました。

この話は、恩師佐々木敏先生の著書である
「佐々木敏のデータ栄養学のすすめ」女子栄養大学出版部. 2018

 

 


の第1章-1からの引用です。


そうすると、どちらの会場でも

「ジュースで飲んでもいいですか」

という質問が出たんですよね。

手軽に健康になりたい、という思いの表れでしょうか。

調べたところ、野菜や果物ジュースと死亡率の関連を検討した研究って、ほとんどないんですよね。

よく考えてみると、日常の中で生の野菜や果物に代わるくらいジュースで摂っている人って、多くはいなさそうです。

 


実際に、直近の国民健康・栄養調査(文献1)で野菜ジュースや果物ジュースの摂取量を調べてみても、成人の平均値はそれぞれ1日に10 g前後です。

十分に野菜や果物を摂取している人が十分にいないと、対象者が存在しないということで、観察疫学研究ってできないんですよね。

 


それでもひとつ、20万人ものたくさんの人を対象にしたイギリスの研究で、砂糖の入ったジュースと100%の野菜や果物のジュースで死亡率を検討した研究が見つかりました(文献2)。

結論としては、砂糖の入ったジュースは死亡率を上昇させていました。

そして、野菜や果物のジュースでは死亡率の低下がみられましたが、そのようなジュースを飲んでいた人たちは、ジュースだけを主に飲んでいたわけではなくて、他に食べている食事が健康に好ましい状態でした。

たとえば、生の野菜や果物の摂取が多いとか、脂質が少ないとかいう具合です。

そういった食事全体の影響を取り除いてみると、野菜や果物のジュースの死亡率低下の効果は見えなくなってしまいました。

こういった状況から、野菜や果物ジュースだけで十分に健康になれる、というエビデンスは今のところはなくて、

 

健康効果を期待して生の野菜や果物の代わりにジュースで摂るという方法でよいとは言えない状況なのだな、と分かりました。

 


砂糖入りのジュースを飲む代わりに野菜や果物ジュースを飲むことは、健康のためには比較的よい方法かもしれません。

けれども、野菜や果物はジュースとして「飲む」のではなく、やはり「食べる」ことを意識して、食事にどんどん取り入れてみましょう!

忘年会、新年会シーズンになりますが、野菜と果物の摂取もお忘れなく。


【参考文献】
1厚生労働省. 令和元年国民健康・栄養調査報告. 2020.
2. Anderson et al. BMC Med 2020; 18: 97.

 

 

今日はコープのキットで鶏肉と大根の煮物。

付け合わせのひじき煮とかぼちゃサラダはそのまま盛り付けなので楽ちんだけど、どうも野菜が少ない気がしたので、春菊のごま炒めを追加。

 



 

 

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