第一印象の彼は、狐と秋田犬を足して3で割らずにそのまま持ってきたようなビジュアルで、私のタイプとは真逆どころか、
「タイプ診断の選択肢に存在しない」レベルの圏外距離感でいうと、
・好み→徒歩圏内
・許容範囲→電車で行ける
・彼→パスポート必須。もはや出入国審査レベル。

婚活パーティーに来てるのに、私は一瞬「今日って動物番組の特集収録?珍獣コーナー?」と思ったくらいノーマーク。
まさかこの“圏外エリアの住人”と後で話すことになるなんて、その時は1ミリも予想してませんでした。

しかも、話した内容すら覚えてないレベルだったのだ!!

**「マッチング後は普通ならLINEを交換するんですが、相手がどんなタイプの生き物なのかまだ読めなかったので(笑)、ひとまず携帯メールで連絡先を交換しました。

で、玄関までお互いに同じような報告をしつつ外に出たら、相手は車で来てたんですけど…
まさかの36歳・大の男が軽自動車!!

しかも本人も気にしてるのか『軽やけど…』って自分から先に言ってきて、
いやいや、そこ自分で言うんかい!っていうか、なんで軽やねん! って心の中で全力ツッコミしました。
可愛いどころか、ただただ“え、そう来る?”って感じでした(笑)。」**




あの日の婚活パーティーのクライマックス。
「気になる人の番号を書いてください〜」というアナウンスに、私は心臓バクバク。
意中の彼の番号を、これでもかというほど慎重に……書き込むつもりだったのに。

提出して5秒で悟りました。

──あ、これ、別の人の番号や。

私の手、どうした?
緊張で勝手に暴走した?
今から忍者のようにカードを取り返すことはできない?
(できない。)

結果発表の時間になり、私は「今日はおとなしく帰ろう…」と、すでに敗北者の顔で立っていました。

ところが。

「○○さん、マッチングおめでとうございま〜す!」

え? 誰? 私?
私なの? 間違えて書いたのに!?
心の中でツッコミが渋滞しながら相手のところへ行くと、そこにいたのは…

本命の彼。

思わず二度見。
彼も照れて笑いながら、「番号、僕も書きました」と一言。

(ありがとう…ありがとう…!私のポンコツを全力でカバーしてくれて!!)

こうして、
“間違えたのに当たる”という、ガチャみたいなマッチングから始まった私たち。

後で友達に話したら、
「もはやそれ運命じゃなくて、神のフライング補正じゃん」
と言われました。

…でもまあ、こういうドタバタから始まったほうが、私にはぴったりなのかもしれません。

これが、
おっちょこちょいの私の運命のはじまり