8年ぶりに彼とごはんに行く日。
あの日の私は、まるで8年前の自分にタイムスリップしたみたいで、
胸の奥がじわっと熱くなるほどドキドキしてた。
「なんでこんな緊張してるん?」って自分に問いかけながら、
それでもどこかうれしくてたまらなかった。

実際、ごはんだけだったかどうかは曖昧なのに、
あのときの空気と温度だけは不思議なくらい覚えてる。

そして目の前に現れた彼は、
昔と同じように電気工事士の夢をずっと追いかけていて、
真っ直ぐなところも、不器用そうな優しさも変わらず。
ただひとつだけ変わってたのは――

「ちょっと老けた?」
という小さな衝撃(笑)

でも、そんな“年月”すら温かく見えるのが不思議で、
5歳上らしい落ち着きと、自然な優しさと、
「可愛いなぁ」って躊躇なく言ってくれるところが、
心の奥にふっと触れてきた。

ごはんも何も言わずに奢ってくれて、
その仕草だけで
「あぁ、この人のそば、やっぱり落ち着くな」って思ってしまう。

もし彼も同じ気持ちなら、
また一緒に歩いていきたい――
そんな想いが胸に広がるのに、
私には人生で一度も自分から告白したことがなくて、
心だけが静かに揺れる。

そして、そんな私たちの恋は、
今思うと信じられへんくらい“レトロ”な場所から始まった。

そう、ガラケー。
彼は2016年に別れるその瞬間までガラケーを貫いた男で、
もはや美学。こだわり。ガラケー信者。

で、私もタブレット持ってたくせに、
なぜか連絡はガラケーで返してて、
気づけば――

時代に逆走する二人の恋。

LINEの「既読ついてる?」みたいな現代恋愛のソワソワはゼロで、
ガラケー特有のドキドキと言えば、

「メールセンターに届いてますように…」の祈りだけ。

あの“センター問い合わせ”のボタンを押す瞬間が、
恋の駆け引き並みに緊張したりして、
今思えばそれすら可愛い。

二人でmixiして、
ガラケーでメールして、
時々センターに祈りながら、
恋を少しずつ育ててたあの日々。

懐かしくて、
ちょっと笑えて、
それでもちゃんとロマンがあって。

そして今、また彼と向き合ってる私がいる。
あの頃から続いてる“縁”みたいなものを、
そっと大事にしたいって思うようになった。





1歳8ヶ月つき合った元彼との出会いは、懐かしい“ミクシー”でした。

2007年にミクシーでやり取りをする中で一度会ったものの、その時はお付き合いには至らず、そのまま終わってしまって…。


それから月日が流れて、8年後。

ふと「あの人、今どうしてるんかな?」と頭をよぎって、軽い気持ちで連絡してみたんです。

その一歩が、まさかもう一度つながるきっかけになって、そこから1歳8ヶ月も一緒に過ごすことになるなんて…ほんまに人生ってわからないものやなと思いました。




1年8ヶ月という時間を、わたしは彼との未来のために使ってきた。彼は電気工事士で、独立を目指して毎日忙しく働いていた。土日も副業を入れ、独立資金を貯めるために休みなく働く姿を、わたしはずっとそばで応援していた。

彼は「今はタイミングじゃないけど、ゆくゆくは結婚を考えてる」と言ってくれた。その言葉を信じて、わたしは待ち続けた。忙しさの中でも、未来を夢見て踏ん張っていた。

でも、結婚の話をわたしから出すたびに、彼の反応は少しずつ変わっていった。最初は前向きだった言葉が、いつしか曖昧なものに変わり、最後にはまるでわたしと未来を作る気がないようなニュアンスになっていった。

そしてある日、彼はこう言った。

「俺の仕事はインフルエンザでも休めない。家族を顧みることなく働かなあかんと思うと……。お前のこと考えると、他の人を選んだほうがいいんちゃうか」

「34歳なら子どもも望めるし」

わたしの未来を、まるで数字のように扱われた気がした。わたしのことを思って言っているようで、実際には“責任から逃げる理由”としてわたしに突きつけられた言葉だった。

一番つらかったのは、わたしが彼を信じて待っていたこと。その想いを簡単に裏切られたように感じた瞬間の、胸の奥が崩れ落ちるような感覚だった。

わたしはただ、子どもがいて、笑い声があふれる明るい家庭をつくりたかった。彼となら叶うと思っていた。その未来を信じていたからこそ、今でも胸が痛む。

でも、これはわたしの記録。わたしが大切にしてきた気持ちや、報われなかった思いを言葉にしていくことで、少しずつ前に進める気がしている。


【崩れ落ちる未来】について考えてみた。

わたしが望んでいたのは、ただ結婚することじゃない。子どもがいて、笑い声があふれる、あたたかい家庭。

その未来を彼と描けると信じていた。だからこそ、その信頼が崩れた瞬間、心が音を立てて壊れた。

眠れない夜が続いた。何度思い返しても、胸の痛みは消えなかった。


元彼のことを忘れられないままでは、未来が止まったままだと思った。だから勇気を出して、婚活パーティーに参加した。

最初は出会いを求めてというより、
**“元彼を断ち切るため”**に近かった。

けれど参加してみて気づいた。

わたしはまだ人を信じたい。そしてちゃんと向き合ってくれる人と、未来を作りたい。

元彼に縛られていた心が、少し解けた気がした。


1年8ヶ月の恋は、たくさんの学びと痛みを残した。でも、信じたわたしは間違っていない。あのときの気持ちも、あの時間も、全部わたしの人生の一部。

周囲に既婚者かと疑われても、彼を信じ続けた自分を責めない。大切なのはこれからのわたしの未来。

わたしはもう一度、あたたかい家庭という夢を描いていい。

そしてこのブログが、同じように誰かを信じて傷ついた人の心にも届けばいいと思う。