数年分、無法地帯状態で管理されていない
役員の資料類を一旦、整理することになった。
今から数年前の資料をみていて
胃がギュッとなるほど嫌な名前を見た。
江原ゆき(仮名)
長女が小学生の時のPTA会長の名前。
私はこの人が今でも許せないのかもなぁ。と思った。
我が家はステップファミリーで、
長女が小学一年生になるタイミングで
再婚した。
当然、保育園からの知り合いもおらず、
名字も変わった。
娘の周りはなんとなく、保育園、幼稚園からつながりでママ友が出来ていて
私自身、学校に顔を出す機会はほとんどなく
知り合いもいない。
そんななか、
娘から
「ゆうりちゃんのお誕生会に誘われた」と、
跳び跳ねながら報告された。
聞くと、
来週、金曜日に
お誕生プレゼントを持って、
3時に学校の校庭に集合。
その場でプレゼントを渡してみんなで遊ぶ。
女の子6人、約束していて
自分も誘ってもらった。
お菓子とジュースも持っていって
交換してみんなで食べる。
という。
娘はその日をとても楽しみにしていて、
ゆうりちゃんが指名した
キラキラのキャラクターの文房具を一緒に買いに行き、
当日も自分自身が一番気に入っている服と、
「あみこみにして!リボンはこれ!」と
ウキウキな髪型で待ち合わせ場所に行った。
私は越してきたばかりで
新一年生の娘、一人でいかせるのが心配で
学校まで付いていった。
到着して数分後、
ゆうりちゃんが来て
「ママが、長女ちゃんは呼んじゃダメっていうからプレゼントだけ、もらっていく」
と、言い出した。
母親のような人が離れた場所に立っていた。
すでに状況を察したのか
娘の目は涙ぐんでいて、
そっと、一生懸命選んだ、
この子に指定されたプレゼントを渡した。
「中身、ちゃんとあのキャラクターで買ってる?
あ、そう。オッケー!
ありがと、じゃーねー!」と言うので
思わず私は、
「ゆうりちゃん、誘ってくれて
校庭で遊ぶお話だったよね?」
と聞くと、
「うーん。ママの友達だけで、
これからファミレスで誕生会するの。
だから来ちゃダメ。
プレゼント用意してるなら
もらってこいってママが。」
「今日は遊べないのになんで誘ったのかな」
「えー、ゆうりは、長女ちゃんを呼べると思ったから」
娘がプレゼントだけ取られて
うつむいている。
さすがにない。
「ゆうりちゃん、あそこにいる人はママ?」
「うん」
私はその子の母親のところに行こうと
目があった瞬間、逃げようとされた。
江原ゆき。
私はこの女が放った言葉が
書類1枚で鮮明によみがえってきた。
(続きます)