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こんにちは

この本を読みました

久坂部 羊

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簡単なあらすじ

自殺願望がある者を3名殺害した容疑者の男
彼は殺人鬼なのか 救世主であったのか・・・


感想

現役医師 久坂部さんの久しぶりの作品で
いつもの医療をテーマにしたものと少し違い
哲学的なテーマな硬派社会派ドラマでした

真也は自殺願望のある3名を殺害したとして
逮捕され 裁判にかけられるのを傍聴している
真也の妹 薫子の目線で物語は進行します

真也はネットで自殺希望者を募り 
被害者とされる3人は男性にふられ失恋した女性
難病を患い 将来を悲観した男性
何度も自殺未遂を繰り返してる未成年の青年で

検察は本来ならば自殺を止めるのが当然で
殺したのは殺人以外の何物でもないと主張するも

真也は淡々と死にたい相手のためにやったと
悪びれるわけでもなく尋問に答えるので

メディアは冷酷な殺人鬼のように報道



検察や社会から糾弾され 死刑までありえる
状況となるのですが 本人は意に介せず

3兄弟の末娘 薫子は昔から知っている真也は
優しくて温和だから そんな悪人ではないと
納得できず歯がゆい思いとなり

裁判には必ず出席し 自分なりに色々調べたり
真也に面会し話を聞いてゆくと 
色々な事実が浮び上がると言う物語でした

自殺願望があっても 怖くて自分では出来ず
人に頼んだり 誰かと一緒に実行と言うのは
実際にある話で 基本的に検察の言う通り
止めるよう説得するのが筋だとは思いますが

もし治る見込みのない病気で激痛があるなら
安楽死は選択出来るべきと私は考えており

難病になった人物は将来妻に迷惑をかけるのは
確実だから 自分が死んで妻には新たな人生を
歩んで欲しいと願うのは 気持ちは分かるけど
ハッキリと賛成も出来ないという設定だったり

自殺願望のある青年は何度も自殺未遂があり
それは個人の意思であり どこまで尊重すべきかと
色々考えさせられました 答えは出ませんけど

また真也は自分が不利になる証言をするのは
不可解なようだけど それだけ正直な人物が
自分は間違っていないと考えている
その根拠が明らかになってゆく様子は
少し理解出来るし 引き込まれましたが

迎えた結末はどんでん返しがありましたが
少し読めてしまい ラストはモヤモヤ感が残り
ヨーロッパ映画みたいだなと感じました

終盤はテーマが大きいため風呂敷広げた
って感じで なんかまとまりがないというか
言いたいことハッキリわかりませんでした

まあこれは作者が明言せず読者に委ねた


ということなのかもしれませんけど

でも面白かったです