ショートセール | dokidoki感

ショートセール

こんにちは

この本を読みました

楡 周平

ショートセール







簡単なあらすじ
プロ社長により業績回復した企業は
実は会社喰い物ししていた非道なスキームに対し
過去辛酸を舐めさせられた者が立ち向かいます


感想

楡さんの経済小説で2021年刊行ですが
現在の車EV事情を予見したたかのような内容です

アメリカ育ちの令は帰国後 ファンド会社で
投資マネージャーとして大活躍しており

世界ではエネルギーと温暖化の観点から
車のEV化は必須となっていますが
波に乗り遅れた日本は後塵を拝し苦戦してるのに

EV開発が遅れまくっている自動車メーカーの
オリエント株が買われている事に違和感覚えていると

オリエントはアメリカからプロ社長を雇い
EV開発を全面に押し出す事を発表したら
市場は歓迎しまくり 株価は爆上がりするのですが
令にはある疑惑が浮びました

それは令の父は 別の自動車メーカーに勤めており
そこもプロ社長を雇ったら 大規模なリストラや
工場を売却して お金は生まれ業績回復!

のように見えるのですが 中見は変わらないから 
ただの規模縮小であるので 以降の実績は伴わず
企業に期待した株価上昇は一瞬の事でしかないけど

そんな ドーピングな結果だけを残して
プロ社長は役目は終わったと去ってしまい

尻ぬぐいを令の父にやらせてしまい
父はその心労から 心を病んでしまったのです

それと同じ臭いを嗅ぎ取った令は本格的に調査し
このスキームを潰そうと行動を開始しました

果してオリエントの業績はどうなるのか
令は復讐を果たせるのか という物語で

当時から自動車業界にEVはありましたが
現在の日産ほどまでは EVにシフトは
していなかっかったはずなので

日本が国際競争力から遅れる現状を当時に予見し
描かれているのですが EVの充電場所の問題や
 
マンションが多い日本の住宅事情を鑑みると
現在の日本では そこまで必要とされていないし

開発もそれほど遅れてはいない気がするので
すこし的外れかな?と感じます
(これは私の知識不足かもですが 現実そうだし
脱化石燃料を唄うSDGsは欺瞞でしかないです)

しかし電気自動車はガソリン自動車よりは
簡単に作れるから異業種参入するというのは
最近ホンダとソニーが提携したりとか

中国が台頭してくるというのは 中国メーカーの
CMをよく見かけるから 当たっていると感じたり

過去独壇場であった日本のPCチップが
アメリカで起きた訴訟により衰退してゆき
競争力を無くし 東芝が衰退してゆく様子

中国の大手不動産 恒大が凋落してゆくのを
物語に組み込み 具体的に描いているのは
勉強になり さすが楡さんと思いました

そして中盤からインチキプロ社長の経歴を調べ上げ
勧善懲悪してゆく様子は痛快で

株などの経済に関して言うと相場英雄さんの方が
詳細で現実的な感じがするので上だと思いますが

楡さんは このように将来の予見から提言を行い
大手ファンド(投資会社)はこのような
情報収集を行い 多額の資金を投入することで
株価を操作することで利益を上げるで
一般投資家が泣きをみるのは実際にあることです

最近だと日本の金融機関の値動きを見てると
そうとしか思えないのが 現実にあります

明日の株価なんてわからないから 日本が金利上げる
ならば中長期で考えれば 答えは分かるはずなのに
短期トレーダーには それが分からないのでしょうね

まあ これを語ると長くなるからパスしますが
そんな内容を具体的に描いているのは
ドラマティックでそれぞれの良さがあると思うも

この内容は出来すぎの内容だから
ちょっと現実味がなくファンタジーに感じました

でも令側の上司が オリエント社員の救済まで
考えて取った手法や 敵の心理を読んで動くのは
こんな人がファンドで大金動かしているのだろうと
いう内容は面白かったです

でもラストは もっと具体的に描いて欲しかったです
そんなので楡さんの先見性は少し感じるし
日本企業の在り方を提言しているのは勉強になるけど
ファンタジー設定に感じてしまう内容だったので
まあまあ面白かったです