不可触領域 | dokidoki感

不可触領域

こんにちは

この本を読みました

半村 良

不可触領域








簡単なあらすじ

カップルが山道を車で走っていると濃霧に遭遇し
何かの研究所に辿りつき そこで見た光景は
そしてそこに至った真相とは


感想

こちら帰省した際 見つけた昔買った本で
刊行が昭和58年だから 40年近く前
中学生の時に読んだ本です

なので内容はサッパリ覚えておらず
新鮮な気分で読む事が出来ました

伊島は敬子と結婚する予定なので 敬子の叔父
駒田に挨拶のため田舎町を訪れます

敬子は父親を早くに亡くしたため 叔父を慕っており
叔父は伊島のことも気に入り 良好な関係です

車で東京まで帰ろうとすると 山道がひどい濃霧で
まともに進めないでいると 道を間違えたようで
知らない場所に着いてしまいます

そこは新藤研究所と看板があり
霧がおさまるまで休ませてもらおうと入ってみると
返事がないばかりか 窓ガラスが割れていたため
そこから入ってみると ナマケモノがいました

道中で豹も見かけたから ここは動物の研究所で
逃げ出したのかと 伊島は想像しながら
家を探索していると ベッドで亡くなっている男が

さらに隣の部屋では自分で銃を撃ち亡くなっていたり
首を吊り亡くなっている者まで

状況的に全員自殺のようですが 一体何があったのか
慌てて街中に戻り 叔父に連絡をしたり
警察に通報し 署長自らが応対してくれたのですが
何か違和感を覚えました

そして後日伊島らは東京に戻り 警察の捜査で
事故と自殺だったという結論を報道で知り
結婚の準備をすすめていくのですが

仕事仲間から おかしな話を聞き 調べていくと
大きな裏があったのです

昔の本なのでネタバレすみませんですが
ナマケモノは動物界では強いテレパシーがあり
それを増幅し 人心を操る事で

その地方の国会議員が当選したり
都合の良いように利用していたという設定で

テーマは表現などの自由と 争いを生まないため
権力を行使する その狭間の物語で
現在もよくあるテーマでした

それをSFを交えながら 最後の方は作者の考え方
自由を奪う方がおかしいということを
登場人物が語るのが なかなか硬派で良かったです

正直現在読むと 古臭く チープにも感じるでしょうが
当時の事を知っている私には 画期的だったろうな
と思うし 思想の部分は普遍的なので良かったです

ただラストはやっつけ仕事のように感じましたw

そして裏を見て驚きました







この本200P程度なので 今なら500円程度でしょう
当時は260円だったのかと思うと
物価の上昇と時の移ろいを感じずにはいられませんでした