箱庭図書館 | dokidoki感

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こんにちは

この本を読みました

乙一

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簡単なあらすじ

ホラー ミステリー コメディ等の
色んな青春物語を集めた短篇集です


感想

こちら とても変わった試みがあることを
あとがきで知りました 後述します


「小説家の作り方」
高校生の青年の姉は活字中毒で 絶えず読書をしており
ある日姉がある本の事を話題にします

それは山里という小説家が小学生の頃 書いた小説を
担任に見せると評価され 書き上げる度に見せていた
という微笑ましいあとがきの事です

ちょっとブラックのような感じもするけど
清涼感ある意外なラスト 私は好みでした

「コンビニ日和!」
大学生の男女がコンビニでバイトをしていると
強盗が押し入ってきました

客が少ないためレジのお金は少なく
バイトでは金庫も開けられません

女性は男子の命を軽視する発言ばかりして
解決しようとするのが 面白く
こちらもラストはブラックで清涼感ある内容でした

「青春絶縁体」
運動と人づきあいの苦手な高校生男子は
文芸部に入部すると エキセントリックな先輩との
2人の交流が始まりました

要は甘酸っぱい恋愛物の話で
人見知りな2人の距離感の物語だけなら
私はどうでもよい話なのですが

吐かれる言葉には毒があったり
主人公の等身大な姿勢が好感で良かったです


「ワンダーランド」
良い子ちゃんでいようとするため 本音を隠している
小学生男子が鍵を拾って どこの鍵なのかを探す
小さな冒険を始めます

別の場面で 女性の肋骨に刃物を刺しこむことで
鍵が開けるという妄想に取りつかれた殺人鬼がおり
小学生が殺人鬼の潜伏先の鍵を開けようとします

こちらは乙一さんらしいホラーですが
なんか文学的なかほり漂うし
ダークな青春小説って感じで良かったです


「王国の旗」
女子高生がひょんなことから知らない町に行くと
小学生の少年に出会い 連れて行かれると
そこには子供だけの王国がありました

夜になると家を出て 子供が集まり
朝になると家に帰るというのです
女子高生はそこの一員にならないかと誘われます

現実的なファンタジーって感じですが
こちらは まあまあでした

「ホワイト・ステップ」
母親を亡くした女子高生が祖母に引き取られ
別の街で暮らし始めると 雪が降りつもります

同じ日大学生の青年が公園で奇妙な光景をみます
足跡が途切れてしまっていたのですが
女子高生にも同じ現象が起きていました

パラレルワールド的な設定で乙一さんらしい物語で
とても良かったです


全部読んで 乙一さんらしい物もあれば
ちょっと珍しいなと感じる物があったのですが
それは私の気のせいではありませんでした

一般人の書いた小説を 乙一さんがリメイクしたのです
原作書いた人にすれば 嬉しいような 悔しいような
複雑な気持ちになりそうですが

こんな形に完成させてもらったら きっと嬉しいだろうし
勉強になったのではないでしょうか

原作と読み比べてみたくなりました