泳いで帰れ | dokidoki感

泳いで帰れ

こんにちは


この本を読みました

奥田 英朗

泳いで帰れ







簡単なあらすじ

直木賞作家 奥田さんがアテネオリンピックを観戦した
レポートとギリシャの旅行記
でも斜めから構えまくりと 真っ直ぐな感情の乱れ打ち



感想

奥田さんのエッセイです

出不精だし 世間とは距離を置いて生きている
直木賞作家奥田さんが 何を思ってか
オリンピックを観るためギリシャに行きます

普通なら喜び勇んで行きそうなことなのですが
理由があったから仕方なく的な 不本意みたいな事を書いており
私には少し理解できましたw  

わざわざ遠くまで行かなくても TVで観戦できるし
知らない外国に行くのは億劫なのです

そんなので 序盤は斜に構えながらギリシャに臨んだのに
現地で世界最高峰のアスリートを観ていたら
色々と心境の変化が変わっていくのが綴られていました

エッセイなので 物語はないので
私が気になった所を抜粋してみると

ギリシャといえば 古代からの建造物です
悠久の時を経た今も残っているのは ロマン溢れます

それが日本なら 保存やクレームのために柵を設けそうですが
ギリシャはそのままらしいのです

もしその建造物に登ってケガしたら 日本なら
管理責任を問われるから 当然の処置なのですが
ギリシャは登ったやつが悪い 自己責任だからでしょう

序盤のこれで 私はやられました
まさにその通りだと思います
日本の考え方が過保護すぎると思います


日本TVのオリンピック放送はバラエティ番組
まさにその通りだと思うことを 詳細に描いていました


野球観戦時の ニッポンコールをウザいと言ってました
そこに至るまでのことを書いており同意です

ナショナリズムが悪いとは言いませんが
高校野球の地元応援などの小さなナショナリズムが
発展した挙句 国家のナショナリズムとなる

結果それが争いを産む原因だと思うのです

私はその最たるのが 阪神ファンとサッカーのフーリガン
だと考えています 養老さんの言う所のバカの壁でしょう


ギリシャの市場は魚や鶏を丸ごと買うそうです
切り身を買う日本人 便利を享受しているかもですが
命を頂く意識が低いのかなー なんて思いました


寒い国は食物が不足しがちだから 暗い人が多いけど
ギリシャは天気が良くて 食物が豊作だそうだから
食の不安がないから 能天気な民族でいるのかも
という考察 なるほどーと感心

オリンピック観戦や観光で他国の人との接触で
国境の決まり方を感じるの とても理解できました


そして野球の日本代表に対してかなり辛辣な事を述べています
タイトルの「泳いで帰れ」は それに対する苦言で

人によっては それが不快に感じたり
腹が立つ人もいるだろうなと思います

私は野球詳しくないから それが正しいかどうかわかりません
奥田さんがそう感じたのなら そうなのでしょう

そんなのや 全編通じ 奥田さんの意見に反対な人もいるでしょうが
奥田さんが どう捉えようと その人の自由だと思いますし

直木賞作家を獲った人の感性は こうなのだなーと参考になる本で
それくらいなかなかの唯我独尊的な内容でした

奥田ファン以外は読まない方が良いかもw


そして当人は行く前は 面倒に感じていたけど
結果収穫は大きかった事が 本に描かれており

東京オリンピックでもこんなドラマが繰り広げられたのかなと
想像できたりしたし 私は面白かったです