こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。今日は、赤ちゃんの“自由”をどこまで認めるのか?というお話です。
赤ちゃんが成長してくると、あちこち自由にハイハイするようになり、キッチンやママの化粧台の引き出しなど、手当たり次第に触るようになります。
ママとしては、高価な化粧品は絶対に触ってほしくないですし、キッチンには包丁やガラスのコップなど危険なものがありますので、近寄ってほしくないですよね。
そこでキッチンガードなどでキッチンに入らないようにしているご家庭もあるのではないでしょうか?
でも、好奇心が湧き出している赤ちゃんの行動を止めるということは「勉強しなくていい」と言っているのと同じことになります。
柴田メソッド®的には、どんどん触らせてあげてくださいと提唱しています。包丁やガラスコップ、陶器のお皿などは、赤ちゃんの手の届かないところに置き直すことで危険が回避できます。
その代わりにプラスチックのコップやステンレスのマグカップなど、割れないものを手の届くところに置くようにしましょう。おたまやトングなども樹脂製のものがありますので、赤ちゃんの成長に合わせて買い換えるといいですね。
化粧品なども同じです。そして、使い終わった化粧品の容器などをきれいに洗って手の届くところにおいてあげてください。
キッチンは、ママがいつも美味しいものを作ってくれる魔法の世界です。どんなものがあるのか赤ちゃんには興味津々です。コップやフライパン、トングなどを引っ張り出しては「これはなんだろう?」「どうやって使うのかな?」と研究をしてくれます。
化粧台も同じです。「ママがいつもきれいになるのはここだ!」と好奇心が爆発する場所です。ここでも触れるものを触らせてください。使い終わった容器を洗ってあったとしても、ほんのりとお化粧品の香りが残っています。
その香りをクンクンと嗅いで「あっ、ママと同じ匂いがする!」と嗅覚を磨く研究をしてくれます。
でも、それを許せないママもいますよね。当然です。いつもお掃除をしてきれいにしているのに、赤ちゃんはその努力をぶち壊してしまいます^ ^;
離乳食が始まったときも同じです。一生懸命、育児本を読んで初めての離乳食を作ったのに赤ちゃんは食べてくれません。食べないだけでなく、両手で離乳食を掴み、あちこちに塗りたくったり投げ捨てたりしてくれます。
その姿を見ると、イライラしてしまうということもよくあることです。一人で育児をしていると、なおさらそんな感情を抑えられなくなります。
顧問契約を結んでいるママからも、よくそんなご相談を頂いています。今日は、その一例をご紹介させて頂きます。生後10ヶ月の男の子を育てているママです。
柴田さん、おはようございます。○○です。
数日前から手づかみ食べをやらせていますが、うまくいきません…。
今までスプーンでひとさじずつ食べさせていたからか、「お手々で食べていいよ」と言っても躊躇してあまり進みません。
少しずつ手を出して、そーっと食べ始めるのですが、好きなものだけしか食べなかったり、隣で私が食べているのを見ると私のご飯に手を伸ばしてきて椅子から立ち上がってじっと座っていません。
自分のご飯というよりもテーブルにあるご飯以外の色んなものだったり、私のお箸だったりを触りたがり、結局ご飯が進まないので私がスプーンで食べさせることになり、私自身のご飯も進みません。
もうご飯を食べる気がなさそうと思い椅子から降ろして下に座らせるとギャン泣きで私のご飯どころではありません。こういうとき、どうしたらよいでしょうか?
あと、ハイハイするようになってから玄関の靴を触ったり舐めたりするので今までずっと止めさせるようにしてきましたが、これはやらせてあげてもいいのでしょうか?よろしくお願いいたします。
○○さん こんにちは 柴田です。
>今までスプーンでひとさじずつ食べさせていたからか、「お手々で食べていいよ」と言っても躊躇してあまり進みません。
なるほど。
>少しずつ手を出してそーっと食べ始めるのですが、好きなものだけしか食べなかったり、隣で私が食べているのを見ると私のご飯に手を伸ばしてきて椅子から立ち上がってじっと座っていません。
最初は好きなものだけ食べるのも自然な行為ですので、そこは気にせずに、食べられた事を褒めてあげて下さい。
ママが食べているものに興味が出るのも当然の事なので、その時は太郎(仮名)君に掴ませて、太郎君に食べさせてもらって下さい。
>自分のご飯というよりもテーブルにあるご飯以外の色んなものだったり、私のお箸だったりを触りたがり、結局ご飯が進まないので私がスプーンで食べさせることになり、私自身のご飯も進みません。
テーブルにある触ってみたいものは、食事以外で触らせてあげて下さい。お箸は危険なので「これは危ないからいけません」と説明してあげて下さい。
>もうご飯を食べる気がなさそうと思い椅子から降ろして下に座らせるとギャン泣きで私のご飯どころではありません。
お腹が空いていない様でしたら、食べる時間も見直してみて下さいね。まずは椅子に座らせるという事よりも、○○さんと楽しく食事が出来る雰囲気作りを重視してあげて下さい。ご飯前に体は動かしているか、お腹を減らす遊びも工夫が必要です。
>あと、ハイハイするようになってから玄関の靴を触ったり舐めたりするので今までずっと止めさせるようにしてきましたが、これはやらせてあげてもいいのでしょうか?
太郎君は好奇心の塊です。全ては勉強であり、研究なのです。止めさせるという事は「勉強するな」と言っているのと同じ事です。
太郎君が思い切り研究出来る様に、お家の中を見渡して工夫して下さい。靴に興味を示しているならば、「これは靴というのよ。これはこうやって使うのよ。」と話してあげて下さい。
玄関には靴だけではなく、ボールなども置いてあげて、玄関で思う存分遊べる工夫をしてあげて下さい。いつでも太郎君目線で見てあげて下さいね。
メールを読んでいて、○○さん自身が疲れている様に感じました。○○さん自身の休息も育児には必要になりますので、一時預かりなどを利用して、定期的に休んで下さいね。
太郎くんは、今まではママが食べさせてくれていました。そして、そろそろ手づかみ食べをしてくれるといいなということで離乳食の第二段階に進もうという時期ですね。
赤ちゃんにとっては、全ては初めての経験です。手づかみをしてほしいというのはママの願いですが、手づかみというのは自分で食べたいという意欲が出てきて初めて出てくる行動です。
この悩みの一番の原因は、太郎君がまだお腹が減っていないということです。お腹が減ったらスプーンで食べるよりも手で食べたほうが早いという気持ちが湧いてきて手づかみ食べが始まります。
ですので、決まった時間に食事をするのではなく、決まった時間にお腹が減るようにすることが大切です。
そして、赤ちゃんの体は驚異的に成長していく時期です。1歳で身長は平均1.5倍、同じく体重は約3倍に成長します。体が大きくなると同時に体力もついてきます。
今までの運動量では体力を消耗することが少なくなってしまうのです。ハイハイができるというのは体力がついている証拠です。そして、毎日のハイハイという運動で増々体力が鍛えられています。
そこで生後6ヶ月までの運動量の1.5倍を目安として運動遊びをすることをお勧めします。
また、玄関の靴を舐めるというのは、ママにとっても心配ですよね。バイキンを体に入れるようなものです。
でも、無菌状態で育てると逆に抵抗力がなくなります。徐々にバイキンを体に入れて抵抗力を付ける必要もあります。
赤ちゃんは床をなめたり、公園の砂を食べたりしながらバイキンを体に入れているのです。
ですので、靴を舐めるというのもその一つに過ぎません。もちろん、汚れた靴をそのまま舐めるのは心配ですので、ハイハイができるようになったら、玄関のお掃除や靴の泥などはきれいにお掃除しておいてください。
マンションならば、濡れ雑巾で玄関の床を拭き掃除することをお勧めします。そして、靴は出しっぱなしにするのではなく、必ず靴箱に入れる習慣をつけてください。
出しっぱなしにすると砂やゴミなども目立たなくなってしまいます。靴箱に入れる習慣がつくと、自然に靴の汚れや靴箱の汚れも目に入ってきますので、掃除するという習慣に繋がります。
育児というのは、やらなければいけないことがどんどん出てきますね。そんなときに一人で悩むとイライラとした感情も止めることはできなくなります。
ぜひ、相談できる相手を探してください。ママ友でもバァバでも気楽に相談できる相手がいると、こんな悩みが出てきたときに愚痴をこぼすだけでもイライラが静まります。
いつも聞いて貰える人がいると思えるだけでも、心に安心感を持つことができます。
そして、育児を頑張っていると自分が疲れているということに、なかなか気がつかないものです。その疲れがイライラの原因の一つでもあります。
そんな自分自身の体のことを労ってもらえるような言葉をかけてもらえると、客観的に自分自身を見直すきっかけにもなります。
※ご相談者のママが疲れているように感じたのは、後のメールではっきりしたのですが、実父のことが悩みがあったようです。それはそれで解決策をアドバイスさせて頂きました。
そして、何度かのメールで一つ一つ悩みを解決させて頂きました。解決した後には、次のようなメールを頂きました。
柴田さん、ありがとうございます。話を聞いてくださり、そう言っていただけるだけで一人で悩んでいるだけの日々ではなくなり、本当に心が軽くなります。
柴田さんも激務の中、お忙しいのに親身になって育児以外のことにも相談に乗っていただき本当に感謝しています。どうもありがとうございます!!!
愚痴を聞いてもらえる、悩みの解決方法をアドバイスしてくれる、そして、体を労ってくれるような相談相手が身近にいれば、育児も楽しめるようになりますよ。
日本母親支援協会はあなたの育児を応援します。お聞きになりたいことがありましたら、こちらでご質問くださいね。

