ロイター通信によれば、2022年4月に18歳になったマスク氏の息子は、女性への性別変更に伴う名前の変更を裁判所に申請した。
マスク氏はインタビューで、息子が性転換した経緯を振り返って、医療関係者から思春期抑制剤を子供に投与する際に同意を求められたとして、「何が起こっているか理解する前、本質的にだまされて書類に署名した。多くの混乱があった。署名しないと子供が自殺するかもしれないといわれた」と語った。
その上で、「信じられないほど邪悪だ。これ(=子供に性転換を促すこと)を推進してきた人々が刑務所に行くことに同意する」と述べた。
マスク氏は、米国で問題になっている、性別違和を訴える若者の性別移行を進める「ジェンダー肯定医療」について「ひどいものだ。性別の肯定的なケアを装って、子供に不妊手術を行うものだ」と指摘。
子供には性観念が不安定な時期があるとして「女の子に男の子になる必要がある、あるいは男の子に女の子になる必要がある、そうすれば問題が解決するといって、『思春期ブロッカー』と呼ばれるホルモン抑制剤の投与や乳房切除術を受けさせることがある」と問題視した。
マスク氏は今月16日、カリフォルニア州がトランスジェンダーの子供を巡る新法を成立させたことに反発し、X(旧ツイッター)と宇宙企業スペースXの本社を同州からテキサス州に移転すると表明した。
イーロン・マスク、トランスジェンダーの我が子について語る「息子は意識高い系ウィルスに殺された」
トランスジェンダーの娘ヴィヴィアンは父との関係を断絶、母の姓を名乗っている。
Omar Marques//Getty Images
「スペースX」や「テスラ」のCEOであり、物議を醸す発言も多いイーロン・マスク。プライベートでは11人の子どものいる子だくさんパパとしても知られているが、上の5人は元妻のジャスティン・ウィルソンとの間にもうけた子どもたちである。その中にトランスジェンダーで今は法的にも女性として暮らしているヴィヴィアンがいる。
最近ウェブサイト「デイリーワイヤー」で心理学者のジョーダン・ピーターソン博士からインタビューを受けたマスク。ヴィヴィアンについて聞かれると「私は騙されてザビエルの書類にサインさせられたようなものだ」とコメント。
ヴィヴィアンを男性だったときの名前で呼びつつ、トランジションに必要な書類にサインしたときのことを語った。「何が起きているのか理解する前にサインさせられた。コロナも進行中だったので混乱していたし、トランジションしなければザビエルは自殺するかもしれないと言われた」。
Splash/AFLO
さらにマスクはピーターソン博士に対して子どものトランジションを認めるという考え方は「信じられないほど邪悪なこと」だとも。ピーターソン博士がヴィヴィアンが医学的介入を必要としていたという臨床的な根拠はないとコメントすると、マスクは「これを推進してきた人たちは刑務所に行くべきだという意見に私も賛成している」と返答。自分が「子どもを失った」のも同然だと語り「私は騙された」と繰り返した。
マスクはインタビューでずっと、ザビエルというヴィヴィアンの過去の名前を使い続けた。このように名前を変更したトランスやノンバイナリーの人たちに対して、変更前の名前を本人の同意なく使うことをデッドネーミングという。マスク曰く「デッドネーミングと呼ばれるのには理由がある。それは私の息子は死んだ(デッド)からだ。私の息子ザビエルは死んだ。意識高い系ウィルスに殺されたんだ」。
ヴィヴィアンは2022年にカリフォルニア州の裁判所に名前の変更を申し立て、認められている。彼女は名だけでなく姓も母親のウィルソンに変えたいと申請。「いかなる形であれ生物学上の父とは一緒に住んでいないし、いかなる形でも関わりたくない」と主張していた。ヴィヴィアンは今回のマスクの発言に反応していないが、LGBTQsコミュニティからは反発の声も上がっている。
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