堀内信隆です。
本日は9月18日(木)午後6:30~8:30に行われる講演会のお知らせです。演題は『漢方・和漢薬で風邪を考える』です。これは『だるまんの陰陽五行』シリーズの版元である三冬社の主宰する「和漢薬総合医療協会」の旗揚げを記念して行うものです。
漢方薬というと、もう旧知のものだと思います。しかし和漢薬というと「?」という方も多いと思います。
実は東洋医学のうち、中国の薬方としてあるのが漢方薬、日本の薬方としてあるのが和漢薬ということなのです。薬の名前や用い方に少しの違いがあるのですが、要は漢方薬の話だな…と思っていただければ結構です。
しかし、なぜ漢方と言わないのかというと、そこに日本ならではのものがひそんでいるのです。たとえば、芍薬(シャクヤク)という薬があります。
『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』という美人の形容でも有名ですが、漢方では有名な利水薬です。
しかし、日本では「衣比須草(えびすぐさ)」といいます。エビスというと豊漁の神様のエビスさん、エビスビール、など思い浮かべますが、もともとは「非定型のもの」「異形のもの」「異界のもの」を意味します。エビスさんは海の神様ですが、海というのは異界そのものでもあることから理解できます。
つまり漢方での芍薬は単なる利水薬ですが、それか日本での衣比須草となると、異界に関わる薬となってしまうのです。
薬としてどう異界と関わるのかというと、体内に停滞した熱をさます為の水分を解き放つという形でなのです。やはり水に関わります。水の停滞をさばき、異界に押しやってしまうのです。つまりは「だぶだぶしていない」「水はけのよい」状態にするということです。だからだから『立てば芍薬』という美人は「スラっとしている」という意味になるのですね。男性でいえばイケメンの「シュッとしている」っていう関西風の表現でしょうか?
女性によく用いられる「当帰芍薬散」という漢方薬がありますが、この主体でもあるのが芍薬です。和漢薬の日本風意味あいを理解していると、単なる薬が宇宙的な意味に広がってくるのを感じませんか?
今回の講演では、このような日本の神々との関係としての和漢薬のエピソードを含めつつ、風邪への対処を中心にしてお話したいと思います。
だるまんシリーズでは神様のことを描いた「火」の章、「金」の章、そして医学なので「東洋医学の章」がテキストになります。
ふるってご参加ください。
詳しくは以下をご覧ください。
http://www.daruman.info/event/index.html