本日(3月11日)はあの、東北大震災の日です。そして原発の問題が表面化し始めた日です。
しかし、思いませんか?
なぜ、日本ばかりが原爆やら原発やらでこれほどにまで苦しめられるのでしょうか?
しかもそのうえ、天災ですらも、その裏には利権や世界の覇権、陰謀論などがあるのではないか…と多くの諸説が渦巻いています。
真実は何か?それはいつかわかる日が来るでしょうが、今現在を日本で生きる私達にとって何か大切なのか、ちょっと考えてみると、ただひとつ明確なことがあります。
それは、本日は日本人が「自分で考えること」を始めた記念日だということです。
戦後の日本は進駐軍の支配のもと、自力で復興を果たしたように言われていますが、戦勝国の指示のもと、手綱を握られて欧米の利益のもとに自由に操られてきたのだということがわかってきています。しかし、国民は何もしらず、ただ、純粋に世界を信じて歩いてきました。
しかし、アメリカの911をはじめとして311をきっかけに、多くの与えられている情報に日本人は疑問を持ち始めました。
現在では原発利権ということも、政治やマスコミも利権にまみれて国民を誘導していることは高校生でも知るようになりました。
しかし、だからといって、天や陰謀を行った人びとを恨み、怒り、さらには周囲と戦うことが私たちのやるべきことなのでしょうか?
むろん、戦うべきときにははっきりと立ち上がる必要があるでしょう。しかし、こうした宿命が今の私達日本人に与えられたということをもういちど、しっかりと認識してみる必要があります。
なぜわたしたち、日本人なのか?
日本の神話にヒルコという神が登場します。イザナギ、イザナミの国生みの際に最初に生まれた神なのですが、なんと、骨がないという障害を持っていたので葦の船に入れて流されてしまいます。これだけ聞くと「なんてひどい話なんだ!」と憤慨するかもしれません。しかし、このヒルコは蛭子(エビス)と名を変えて神話の後のほうに復活します。エビスさんは大漁の神として知られますが、海という異界から立ち戻った神であるという意味なのです。つまりは「とことん墜ちて」、「異界から戻ってきた」という所に意味があるのです。
私の研究している陰陽五行には大切なテーマがあります。
ホンモノは一度「墜ちて」から「昇る」という図式です。
五行の中では「土」で墜ちて「水」に昇るという形で表現されます。そうです。この神々の姿はまさにこれを体現しているのです。
たとえは悪いですが、「町内の善人で通っているオジサン」は、「一度悪いことをして改心をして善人になったオジサン」よりも格下ということなのです。なぜなら、経験度の深さがまるで違うということです。たとえば、あるとき、思わぬ悪い出来事にさらされたとき、「町内の善人で通っているオジサン」は「一度悪いことをして改心をして善人になったオジサン」のように粘り強く困難を乗り切ることができにくいということなのです。
鎌倉時代を生きた浄土真宗の親鸞上人はこれを次のように表現します。
『善人なおもて往生を遂(と)ぐ。いわんや悪人をや。』
善人だって往生できるのに、悪人が往生できないわけはない…という意味です。往生というのは極楽浄土に行けるという意味です。普通は悪人は地獄行きだと思うかもしれません。しかし親鸞は、悪人は「自分の悪に気づいた者」という意味でとらえています。つまりとことん「墜ちた」者だからこそ、往生できる資格を持つのだ。善人ですら往生できるんだから、そうした悪人が往生できないわけはない…という意味です。
このように、日本人は自らに影をひきうけ、それを昇華できる才能を持っているのです。
ゆえに、この記念日は大切されるべきだと思うのです。むろん、今現在でも被災者をはじめてとして多くの苦しんでいる方々がいます。そういう人びとと共に、私達は苦しみを、真の意味で共有して進んでいきたいと思うのです。日本人ならではの感性をもって。
かつてアインシュタインが1922年に来日した時に言ったらしいという有名な言葉があります。
『私は神に感謝する。神が人類に日本という国を作ってくれたことを。』
堀内 信隆















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