反応するのは、悪いこと?
「もっと反応しない人になりたい」
そう思うことがあります。
心のことを学ぶと、
「感情に振り回されない」
とか、
「相手の課題と自分の課題を分ける」
とか、
そんな言葉を耳にすることがあります。
私もなるほどなぁと思います。
実際に、
それを知ることで楽になったこともたくさんあります。
でも、ふと思うのです。
人は何歳になっても、
何年学んでも、
何かに反応するのではないか、と。
たとえば、
誰かの言葉にモヤッとしたり、
悲しいニュースに胸が痛んだり、
うれしい出来事に涙が出たり。
反応すること自体は、
なくならないのかもしれません。
もし何にも反応しなくなったら、
それは楽になるというより、
心が動かなくなることなのかもしれません。
私たちは、
好きなものがあるからうれしいし、
大切なものがあるから悲しいし、
守りたいものがあるから腹も立つ。
反応するということは、
そこに自分の大切にしているものがある、
ということなのだと思います。
もちろん、
反応した勢いのまま相手を攻撃したり、
自分を責め続けたりするのは苦しいことです。
でも、
反応したことそのものを
悪いことにしなくてもいいのかもしれません。
「ああ、私は今ここに反応したんだな」
「私はこれを大切に思っているんだな」
そんなふうに見つめてみる。
それだけでも、
反応との付き合い方は変わるような氣がします。
昔の私は、
反応する自分を見て、
「まだまだだな」
と思うことがよくありました。
でも今は、
反応することが悪いのではなく、
その反応から何を知るかが大切なのかもしれない、
と思うようになりました。
人は何歳になっても、
何年学んでも、
何かに反応します。
たぶん、それは未熟だからではなく、
生きている証。
心がちゃんと動いている証なのだと思います。
志栄