
<天秤座の切り絵>
・下描き

●風火水土では、風の星座です。
天秤座は、「正義の女神アストレイア」が持っている正義の天秤です。
本からの神話を抜粋すると、
世界が黄金時代の頃、神々は人間と一緒に地上に住んでたそうです。
銀の時代、人間は貧富の差、強者と弱者の差が出て、
神々は人間に愛想をつかして天界へ帰ってしまいます。
アストレイアだけは、望みを捨てずに、人間に正義を伝え続けます。
しかし銅の時代には、人間は剣を持って
親子同士や国同士で戦争を始めたので
とうとうアストレイアも天秤を持って天界へ帰り、
アストレイア自身が「乙女座」、
手に持ってる天秤が「天秤座」になりました。
乙女座には「正義の女神アストレイア説」と、
「大地の女神デメテル説」があるようですが、
私の切り絵では乙女座はデメテルにしています。
天秤座は、天秤のみでの表現が多いです。
アストレイアを検索すると、彫刻の表現がみんな決まったポーズ
目隠しをして剣を持ち、天秤をかかげています。
目隠しは、公正に物事を見るためだそうです。
彫刻と同じ表現をすると面白くないのと
天秤が小さすぎて主役にならないので、
天秤のボティを小さい無機質な形ではなく
女神と一体型になっているように描きました。
天秤座の剣は、本来は人を切るためのものではないと思うので
正義感、決断力、心の強さを表すために、
女神の胴体に埋め込んでいます。
剣の柄の部分が、天秤座のマークになっています。
天秤の上には心臓(ハート)と、羽が乗っています。
エジプト神話では、アヌビスが
「真実のマアトの羽」と「死者の心臓」を
天秤にかけて裁く絵が描かれているので、
それを取り込みました。
真実のマアトの羽は、
天秤座の風の星座、公平に真実と見るといったのと、
意味が通じてると思います。
●天秤座の花は、コスモスです。
天秤座には、「おしゃれ、美意識」もキーワードになっています。
シンプルな服を来て大地に素足で立っている乙女座とは違い、
天秤座のドレスはコスモス柄にして
おしゃれ感、華やかさを出しました。
ただ、物体として見てるので、
絵の下書きでは派手かな?と思ったけど
出来上がると、少し落ち着いた感じになりました。
今までの星座では、胴体部分は絵の具のグラデーションが
入ってる事が多かったのですが、
無機質感を出すために、胴体に絵の具を使わず
色画用紙を使い、左右対称になっている絵にしました。
●オーラソーマの天秤座のボトルは
B59のレディ ポルシャ
天秤座のキーワードは「私はバランスを取る(I balance)」。
このボトルのペールイエローと、ペールピンクを、
天秤座の胴体の色に使用しています。
混ぜるとペールイエローらしいですが、
女神の線の色にすると見えなくなってしまうので
薄いオレンジにしています。
このオレンジの部分、ほとんど線ばかりで面が無かったので、
切るのに苦労しました・・。
●天秤座の支配星は、金星です。
後ろの大きな丸を金星にしています。
天秤座には、成就や実現、具現化する、まんまるに満ちる
といった意味もあるそうです。
天秤座のみなさま、お誕生日おめでとうございます

西洋占星術家の竹内俊二さんからの、
天秤座の基本情報と解説、お誕生日メッセージ「おまけ」、追加UPしました

■基本情報
・数字:7
・分類:風・活動
・キーワード:" I balance "
・星:金星
・神話:正義の女神アストライアが持っている公平と調和を保つ天秤が、
天秤座のモチーフです。アストライアは人間に正義を教えていましたが、
時代が進み人間が争い合うようになるにつれて、
他の神々は人間に愛想をつかして天界へ引き揚げていきました。
しかし、最後まで望みを捨てずに地上に踏みとどまったのが彼女でした。
・オーラソーマ
ボトル名:レディポルシャ
色:ペールイエロー/ペールピンク
ボトルの意味:正義と識別
・花:コスモス
■解説
碧井愛さんの12星座切り絵、今回は天秤座です。
占星術の12星座は「火・土・風・水」の4つの元素に分類されていて、
天秤座はその中で「風」に属しています。
「風」は知性を表します。
目に見えないけれど、様々な境界線を越えて外へと伝わり広がるもの。
言葉や理論、情報、コミュニケーション、交通、ビジネスなど
様々な人や物事の間を繋ぎ動く関係性を表します。
背景に描かれている円は、天秤座の支配星である金星です。
金星には、ギリシャ神話の女神「ヴィーナス」の名前がついていて、
女性性や愛と調和の美を表します。
この切り絵は、理性の美とも言われるシンメトリーの構図で描かれています。
気品ある女神の姿と、ドレスの細部まで描き込まれたコスモスの装飾は、
金星の表す「調和の美」を象徴しています。


7番目の天秤座は、12星座の中での折り返し地点にあります。
1番目の牡羊座から始まった前半6星座は、
「個」を中心とした世界を表していました。
ですが、6番目の乙女座でその成長プロセスはひとまず完了し、
天秤座からは「他者」の集まる開かれた外の世界、社会へと飛び出します。
そこでは、相手の立場に立って自分や世界を見るという視点が手に入ります。
この視点こそが、天秤座最大の特徴であり才能です。
切り絵に描かれた女神は、両手に天秤を持っています。
右手の皿に乗っているのは「ハート」。
これは乙女座で鍛え上げて手に入れた個性であり、
「これが私」という手応え、主観や感情です。
左手の皿に乗っているのは「羽根」。
羽根は知性や思考の象徴であり、自分(ハート)と向き合う様々な他者の姿です。
女神の中心にまっすぐ描かれている「剣」は、
正義や公平性、きりりとした理性や公平性の象徴です。
この剣を軸にして、ハートと羽根はぴたりと釣り合っています。
ハートが軸ではない所が、ひそかにポイントです。
天秤座は常に、自分の思い込みや感情という主観を片方のお皿に乗せ、
もう片方のお皿の相手とのバランスを取っています。
女神はその両者を見守ります。
その剣は相手を傷つけるための武器ではありません。
対話によって酌み交わされる感情を
双方にとって安全かつ最適に運用するための力です。
愛情や信頼関係は目に見えないものですが、
天秤座はそれに甘えることも過大評価もせず
互いの立ち位置や境界線をくっきりと明示することで、
両手のバランスをとります。
だから天秤座は自身の感情に翻弄されたり、
自他のそれを混同することがありません。
そのしなやかなバランス感覚があるからこそ、
様々な個性を持つ他者と公平にそして優雅に関わることができます。
天秤座の神話に登場する正義の女神アストライアは、
争い堕落してゆく人間を前にしてもなお
希望を捨てずに最後まで地上に留まり、正義を説きました。
神でありながら、罪を犯した人間の立場に立とうとし
「人間」と、ひとくくりにせずにあくまで個別に対話を試みました。
相手と自分にどんなに立場の落差があっても、
目を閉じ心を沈め、分かり合える可能性を信じて、自らが働きかけること。
白と黒が分かれていても調和する点がある
いつでもそこに橋を架ける術があることを知っているのが天秤座です。
■天秤座の人たち
※ここで言う「天秤座の人」とは、星占いの「天秤座生まれの人」
(=生まれた時に太陽が天秤座にあった人)のことだけではありません。
どの人の中にも、強弱はありますが天秤座の要素は含まれています。
自分の中にある天秤座さんに照らし合わせながら、読んでみてください。
天秤座を一言で言うと「いつの間にか輪の中心にいる人」です。
天秤座はその場全体の調和することを願っているので、
一人一人との対話を決しておろそかにしません。
その明瞭で真剣な姿勢は信頼を産み、
いつの間にか輪は広がって行きます。
職場でも、友人のサークルなどの仲間でも、
天秤座のいる輪は風通しがよく、活発なやりとりがあります。
周囲の意見や、自分に向けられるフィードバックをとても大切にします。
自分が独り善がりに陥ることを誰よりも嫌うからかもしれません。
褒め言葉は子供のようにむちゃくちゃ喜びますし、
痛い指摘には内心凹みつつも真摯な感謝を伝え、現実的な対処法を考えます。
誰からも反応がない、ということを最も恐れます。
他者から帰ってくる様々な反応どんなものでも、
自分を知るための手応えであり安心感の源です。
過大評価も過小評価もしない自分の魅力をよく分かっていて、
それをコーディネイトできるファッションや表現のセンスがあります。
自分の魅せ方がうまいです。
洗練されて気品があったり、
男前だったりワイルドだったりいろいろですが、
男女問わず全員に共通するのは、
惚れ惚れしちゃうほど「絵になる人、様になる人」が多いことです。
人間観察のセンスが素晴らしいです。
周囲の人に対するアンテナは無意識的に働いていて、情報を収集しています。
言動を細かく分析するというより、
一歩引いた俯瞰した視点で、その人を取り巻く関係性について知ろうとします。
なぜか天秤座の所には人に関する情報が集まってくるので、
仲間内の関係性とか、仕事の内情に通じていて
それが表向きの実務を進める上で役に立っていることも多いようです。
調和のとれた美しいもの、綺麗なもの、心地よいものを愛します。
それが芸術やデザイン、美容、ファッションの分野で
洗練されたセンスとして活かされることもあれば、
接客や受付、秘書などのスマートな対人センスや
チームの調和をはかるマネジメント的な立場で発揮されることもあります。
個々の個性を正確に把握しながらも、情緒的に深入りすることはありません。
オーケストラの指揮者のように優雅に力強く、
リズムを整え、美しいハーモニーを奏でます。
そのためには、どの楽器の音も欠かす事はできないし、
それを最大限に発揮させたいと思っています。
人の話をよく聴き、決して押しは強く見えない天秤座ですが、
いざという時の決断には、ただならぬ迫力と説得力があります。
エゴでも思いつきでも同情でもない、考え抜かれた末の最善策は、
全体の利益がぴたりと調和する一点を捉え、
決してブレることがありません。
相手のタイミングや流れを読むのが上手いです。
親しい人や身近な人たちとは、
あうんの呼吸と言うよりシンクロニシティと呼びたいほどの
先読み&同調能力を発揮します。
天秤座が流れに乗った時のトントン拍子な実現力には
すごいものがあります。
よく「思いは実現する」と言われますが、
それが当てはまるように感じるのは、天秤座だと思います。
天秤座は常に、自分の思いやスタンスを他者に対して明確に打ち出していて、
なおかつ様々な人脈に恵まれています。
天秤座の輪は、身内だけで閉じていないのが特徴です。
その繋がりは社会に向けて開かれています。
ひとたび歯車が噛み合えば、
願いは予測を越えて人から人へと伝わりながら、
実現へ向けて加速してゆきます。
天秤座の内面の変化は、分かりやすい形で現実に投影されます。
その現実は、他者を媒介して形づくられるということを
あるいは、崩れ去ってしまうということを
身を持って実感しています。
天秤座は、他者との関わりの光と影を隅々まで知り尽くした上で
それでもなお、他者との関わりを強く愛することのできる人です。
自分は自分、他人は他人。
自他の間には絶対に越えられない距離と落差があるという、
根本的な仕組みことを、誰よりもよく分かっています。
だから天秤座は「あなたの気持ちはよくわかる」などと
軽々しく言ったりはしません。
付き合いが長いからとか、家族だから等という曖昧な理由で
分かったつもりになることも、決してしません。
どうやっても分かりようがないから、真剣なのです。
その前提から出発して、理解と調和の美しい橋を架けようと試みます。
だから天秤座は、越えられないはずの境界線を越えて
相手と「通じる、繋がる」奇跡としか言えない喜びを誰よりも知っています。
「あなたにお会いできて嬉しいです」と微笑む天秤座のこの言葉は、
社交辞令ではありません。
心の底から、本当に言葉の通りにそう思っています。
どんなに多くの素晴らしい友人に恵まれていても、
今、目の前にいる相手に対する敬意と感謝を決して欠かさない。
そんな天秤座の人たちが、僕は大好きです。
