
著者の経営方法は『論語』などの中国古典を基としている。本書に書かれているそれらの多くは、他の著作にも書かれていた。2009年6月初版。
【“志”という字の意味】
《参照》 『未来を拓く君たちへ』 田坂広志 (KUMON)
【志】
志という字は士の心と書きます。さらに士という字を見ると、十と一。十は大衆、一は多数の意志を責任をもって取りまとめること、あるいはその人たちの一般的指導者を表します。ゆえに志とは公に仕える心、多くの人を引っ張っていく責任の重たい士の心です。(p.15-16)
志 = 士 + 心 は、“公に仕える人の心”ということになる。《参照》 『未来を拓く君たちへ』 田坂広志 (KUMON)
【志】
志と野心を間違えないようにしないといけません。志は、世のため人のためという、利他的なものです。よって、後世に受け継がれます。(p.18)
【志を壊すもの】
【澹泊(たんぱく)で寧静(ねいせい)】
《参照》 『何のために働くのか』 北尾吉孝 (致知出版社)
【働くこと、仕事】
また諸葛孔明の言葉には「澹泊にあらざれば、以て志を明らかにすることなく、寧静にあらざれば、以て遠きを致すことなし」(『諸葛亮集』)とあります。志を壊すのは私利私欲であり、私利私欲を捨てて、淡白でなければ志も持続できない。落ち着いたゆったりとした気持ちでないと、遠大な境地に達することが出来ないと言っています。現在でも淡白明志という四時熟語で知られています。非常にいい言葉です。(p.18)
《参照》 『中国古典からもらった不思議な力』 北尾吉孝 (三笠書房)【澹泊(たんぱく)で寧静(ねいせい)】
《参照》 『何のために働くのか』 北尾吉孝 (致知出版社)
【働くこと、仕事】
【小人と君子】
【任せてみたい人、任せられない人】
才は書物などを通じて比較的容易に手早く得られるけれど、徳は実践によってでなければ得られない。
司馬光〔中国・北宋時代の名臣、司馬温公〕は、才と徳という二つの人間の大切な要素を挙げ、「いかに大きな才があっても、徳より才が勝っている人間は小人であり、逆に徳が才に勝っている人間は、君子である」(『資治通鑑』)と言っています。(p.29)
《参照》 『中国古典からもらった不思議な力』 北尾吉孝 (三笠書房)【任せてみたい人、任せられない人】
才は書物などを通じて比較的容易に手早く得られるけれど、徳は実践によってでなければ得られない。
時間がかかる。
徳の因は、今世のみならず、前世や先祖の領域にまで遡る。
【天命を知る】
中国古典に著されている天命の知り方は、“志”や“徳”や“誠”といった漢字が意味する生き方を実践する過程で、自ずと明らかになるものなのかもしれない。それはいずれも“公に奉仕すること”に繋がっている。
一方、スピ系の著作に興味を持っている人々なら「スターピープル(=スターシード=ETソウル)の使命って何?」という感じで探し求めるだろう。その場合の最終回答も、“地球に奉仕する”ということころに収斂するはず。同じである。
《参照》 『宇宙人の魂をもつ人々』 スコット・マンデルカー (徳間書店) 《後編》
【多くの道がある】
古典をベースにすると、地の理に則しているからだろうけれど、かなりお堅い生き方になる感じだけれど、スピ系をベースにすると、天の理に則しているからだろうか、愛のエネルギーに包まれやすいから軽いし明るいけれどハイアーセルフとの繋がりが不明なまま焦っている人々が多いような気がする。古典をベースにするなら、私淑する人を定めることで、ハイアーセルフの代替になるだろう。
「人は須らく、自ら省察すべし。天、何の故に我が身を生み出し、我をして何の用に供せしむる。我れ既に天物なれば、必ず天役あり。天役供せずんば、天の咎必ず至らん。省察して此に到れば即ち我が身の苟生すべからざるを知る」(『言志録』)と。自分の天から与えられた役目が一体何かということを考えなくてはなりません。
孔子は、50歳で天命を知ったと言っています。孔子でも50年の歳月がかかっています。「命を知らざれば、以て君子たることなきなり」(『論語』)。何のために生まれてきたかを知らない者は、ひとかどの人物とは言えない。そして、それを知ることで初めて、「天を楽しみ、名を知る、ゆえに憂えず」(『易経』)という境地に辿り着けるのです。(p.30-31)
ここ数年、スピ系の著作ばかりを渉猟してきたので、中国古典の「天命を知る」というあまりにも聞き慣れた文言が、いまさらながら新鮮に思えてしまう。孔子は、50歳で天命を知ったと言っています。孔子でも50年の歳月がかかっています。「命を知らざれば、以て君子たることなきなり」(『論語』)。何のために生まれてきたかを知らない者は、ひとかどの人物とは言えない。そして、それを知ることで初めて、「天を楽しみ、名を知る、ゆえに憂えず」(『易経』)という境地に辿り着けるのです。(p.30-31)
中国古典に著されている天命の知り方は、“志”や“徳”や“誠”といった漢字が意味する生き方を実践する過程で、自ずと明らかになるものなのかもしれない。それはいずれも“公に奉仕すること”に繋がっている。
一方、スピ系の著作に興味を持っている人々なら「スターピープル(=スターシード=ETソウル)の使命って何?」という感じで探し求めるだろう。その場合の最終回答も、“地球に奉仕する”ということころに収斂するはず。同じである。
《参照》 『宇宙人の魂をもつ人々』 スコット・マンデルカー (徳間書店) 《後編》
【多くの道がある】
古典をベースにすると、地の理に則しているからだろうけれど、かなりお堅い生き方になる感じだけれど、スピ系をベースにすると、天の理に則しているからだろうか、愛のエネルギーに包まれやすいから軽いし明るいけれどハイアーセルフとの繋がりが不明なまま焦っている人々が多いような気がする。古典をベースにするなら、私淑する人を定めることで、ハイアーセルフの代替になるだろう。
【省く】
《参照》 『この国を変える力』 中丸薫 (PHP研究所)
【官僚の変質】
心得の五点目は省く考えを持つということです。「一利を興すは一害を除くに若かず。一事を生ずるは一事を滅すには若かず」(『十八史略』)。これは、耶律楚材というチンギス・ハンがモンゴル帝国の宰相に抜擢した人の言葉です。省くということは非常に大事です。ですから昔の偉い人は省という字を、例えば財務省や防衛省につけています。なぜなら、無駄を省いてやらなければ国家経費が膨張し国民を苦しめるからです。増やすことばかり考えないで、いらないものを省く、それが理に通じるのです。(p.38-39)
今の官僚は、日本のためになど働いていない。ノーパンシャブシャブ事件が報道された頃、財務省も防衛省も、金融庁や防衛庁に名前替えしている。○○省のままであっても、それぞれに既得権者の利権を守るためにあるだけである。《参照》 『この国を変える力』 中丸薫 (PHP研究所)
【官僚の変質】
【「天の時」:貿易立国の終焉】
第二次産業(鉱工業)よりも第三次産業(金融・サービス業)へとシフトしていることをも意味する。
故に、著者は、IT技術を駆使した金融関連分野で一気呵成に海外展開することを決意した。
05年の日本の国際収支データを見ると、貿易収支を所得収支が上回るという結果が初めて出ていました。つまり、海外からの利子・配当所得の方が大きくなってしまったということです。それは貿易立国の終焉を意味します。(p.74)
特許料などの収入が、貿易黒字額を超えた。第二次産業(鉱工業)よりも第三次産業(金融・サービス業)へとシフトしていることをも意味する。
故に、著者は、IT技術を駆使した金融関連分野で一気呵成に海外展開することを決意した。
【量質転化の法則】
【「量より質」 ではなくて 「量こそ質」】
《参照》 『いつか、すべての子供たちに』 ウェンディ・コップ (英治出版) 《前編》
【変化を起こすための数の確保】
私の事業戦略の一つの基本観に、ドイツの哲学者ヘーゲルが説いた量質転化の法則があります。中国の毛沢東も「量の蓄積が質を規定する」と言っていましたが、量というのはとても大切なのです。(p.077)
《参照》 『日本語トーク術』 齋藤孝・古館伊知郎 (小学館) 《後編》【「量より質」 ではなくて 「量こそ質」】
《参照》 『いつか、すべての子供たちに』 ウェンディ・コップ (英治出版) 《前編》
【変化を起こすための数の確保】
【売れない理由を考える】
《参照》 『世界のどこでも生きられる! 外籠りのススメ』 谷本真由美 (ディスカバー) 《後編》
【台湾人のオデン愛】
仮説と検証の繰り返しという、ビジネス手法については
《参照》 『見える化』 遠藤功 (東洋経済新報社) 《前編》
【PDCAサイクルのダブル・ループ】
セブンイレブンの創業者の鈴木敏文さんは「欧米人はアイスクリームを良く食べるのに、日本ではあまり売られていない」という事実に着目され、すぐに仮説と検証を行いました。
「アイスクリームは日本では売れない」と決めつけず、「売れないのは売り方が悪いからだ」と仮説を立て、アイスクリームの種類を以前より豊富にしたり、アイスクリーム用の大きな売り場を確保するなどの検証を繰り返したのです。
その結果、セブンイレブンではアイスクリームが爆発的に売れました。このように、商品開発では「これは売れない」という既成概念に捕らわれず、仮説と検証を繰り返さねばなりません。(p.89)
日本でアイスクリームを売ることより、台湾でオデンを売ることの方が、「まさか!」に思えるだろう。「アイスクリームは日本では売れない」と決めつけず、「売れないのは売り方が悪いからだ」と仮説を立て、アイスクリームの種類を以前より豊富にしたり、アイスクリーム用の大きな売り場を確保するなどの検証を繰り返したのです。
その結果、セブンイレブンではアイスクリームが爆発的に売れました。このように、商品開発では「これは売れない」という既成概念に捕らわれず、仮説と検証を繰り返さねばなりません。(p.89)
《参照》 『世界のどこでも生きられる! 外籠りのススメ』 谷本真由美 (ディスカバー) 《後編》
【台湾人のオデン愛】
仮説と検証の繰り返しという、ビジネス手法については
《参照》 『見える化』 遠藤功 (東洋経済新報社) 《前編》
【PDCAサイクルのダブル・ループ】
【人を知り、人を活かす】
時代の変化に対応するためには、常に若い人の感性と接する必要があります。前述しましたが、SBIグループでは、新入社員に1年間、課題レポートを書かせて、それら全てのレポートを私自ら読んでいます。優秀者のレポートをまとめ、「学び、考え、羽ばたけ未来の企業人」というタイトルで冊子も作りました。
表紙には「学んで思わざれば則ち罔(く)らし、思うて学ばざれば則ち殆(あや)うし」(『論語』)と書いています。(p.95)
若い感性は、新鮮な見方ができる。でもそれだけでは企業人として末永い成長はできないから、学んで考えて成長してください、といこと。
表紙には「学んで思わざれば則ち罔(く)らし、思うて学ばざれば則ち殆(あや)うし」(『論語』)と書いています。(p.95)
学び、調べ、知恵を絞り、創意して考える力はペーパーテストでは計れません。やはり論文を書かせると面白い着眼点を持っている人は、常に意識が高いことが分かります。能力とは、単なる知識の暗記力だけを指すのではありません。
彼らを良く知るからこそ、適材適所に配属できます。経営者は人を知ることが大切です。人を知ることがなければ、人に任すことはできません。だから、人を知るようにまず徹底的に努力するべきです。(p.97)
やはり価値あるサービス・商品の開発の原動力はヒトです。だからこそ、経営トップに求められるのは、「人を知り、人に任す」という心構えです。 (p.86)
彼らを良く知るからこそ、適材適所に配属できます。経営者は人を知ることが大切です。人を知ることがなければ、人に任すことはできません。だから、人を知るようにまず徹底的に努力するべきです。(p.97)
やはり価値あるサービス・商品の開発の原動力はヒトです。だからこそ、経営トップに求められるのは、「人を知り、人に任す」という心構えです。 (p.86)
【1日に800億円】
「敵を知り己を知らば、百戦あやうからず」ということで、自他の商品を分析した上で、営業戦略をたて、真摯な説明を行った成果だという。
このように“ASP”の3要素が揃うことで、お客様との信頼関係を築くことが出来ると思います。
例えば、私はニューヨーク拠点での営業で1日に800億円の商談を成立させたことがありあす。一人の営業マンの商い額としては、野村證券でも未だに破られていない記録だと聞きました。私自身この“ASP”を実践していたから、この記録を達成できたのだと思います。(p.104)
ASPとは、Analysis(分析)、Strategy(戦略)、 Practice(実行) のこと。例えば、私はニューヨーク拠点での営業で1日に800億円の商談を成立させたことがありあす。一人の営業マンの商い額としては、野村證券でも未だに破られていない記録だと聞きました。私自身この“ASP”を実践していたから、この記録を達成できたのだと思います。(p.104)
「敵を知り己を知らば、百戦あやうからず」ということで、自他の商品を分析した上で、営業戦略をたて、真摯な説明を行った成果だという。
【タブーを打ち破り、正々堂々とディスクローズしてきた人】
日本で唯一生き残っていた民族系石油会社の出光も、著者の金融を含む多くの力添えによって、企業力を飛躍させているのかもしれない。
「あと10年もすれば、SBIグループの投資によって世界で活躍している人々が数多く出てくると思います。政治家になる人もいれば、国家の重要な産業を起こしてあらゆる人々にサービスを提供している企業家がいるかもしれません」
重光はグループトップの北尾を「金融界のあらゆるタブーを打ち破り、正々堂々とディスクローズしてきた人」だと言う。(p.171)
ということは、新しい産業分野で日本が世界に向かって飛躍すべき「天の時」を知り、新しい道を開拓している人ということだろう。重光はグループトップの北尾を「金融界のあらゆるタブーを打ち破り、正々堂々とディスクローズしてきた人」だと言う。(p.171)
日本で唯一生き残っていた民族系石油会社の出光も、著者の金融を含む多くの力添えによって、企業力を飛躍させているのかもしれない。
<了>