《前編》 より
【白熊テクニック】
プレゼンの成否を決定づける要因分析調査の結果によると、「プレゼン内容」の占める割合はわずか15%に過ぎないそうです。残りの85%は、次の3つの要素からなる「聞き手が受ける全体的な印象」にかかっているようです。(p.134)
その3つとは、①アイコンタクトおよび表情、②声の調子、そして、
最近、アメリカの講義やプレゼン番組が日本のテレビでも放映されているけれど、確かに「白熊」みたいに左右に行ったり来たりしながら話している。③自信のみなぎった姿勢・・・「白熊」は動き回ることにより一層自信満々に見えます。聴衆は自信を持った話し手に惹かれるものです。(p.134)
【「ぐー」と「ぱー」】
《参照》 『独走する日本』 日下公人 (PHP)
【理屈はたくさん】
日本人は文化レベルが高いから、日本人同士では議論などせず、無言のうちに意思やノウハウを伝えることができ、同意を得ることができるけれど、文化レベルの高くない諸外国へ出て行き、意思やノウハウを伝えるには、やはり次元を落として言葉で説明気づいてするしかないのである。
国際人事部の手によって、トヨタウェイの明文化が完成したのは、それが必要という議論が起こってから12年後の2001年だったそうである。(p.139-140)
SUM ローマ時代の論理学の本には拳骨の絵(じゃんけんの「ぐー」)が書かれており、説得学の本には開いた掌(じゃんけんの「ぱー」)の絵が書いてあったそうです。・・・中略・・・。
KK 「ぱー」は「ぐー」よりも強い、と・・・・?
SUM そうです。古今東西を問わず、「ぱー」のほうが強いのです。だからこそ、現代においても、どんな議論であれ大切なことは、相手の共感、同意をいかに得るか、説得するかということなんです。(p.153)
欧米においても、論理で勝つより、共感や同意を得るための説得術の方が上位にあると言っているけれど、この記述に継いで、日本人は、論理構築力も説得技術も高くないと書かれている。しかし、それは日本語民族にとっては当然のことであって、決して欠点ではないし弱点でもない。KK 「ぱー」は「ぐー」よりも強い、と・・・・?
SUM そうです。古今東西を問わず、「ぱー」のほうが強いのです。だからこそ、現代においても、どんな議論であれ大切なことは、相手の共感、同意をいかに得るか、説得するかということなんです。(p.153)
《参照》 『独走する日本』 日下公人 (PHP)
【理屈はたくさん】
日本人は文化レベルが高いから、日本人同士では議論などせず、無言のうちに意思やノウハウを伝えることができ、同意を得ることができるけれど、文化レベルの高くない諸外国へ出て行き、意思やノウハウを伝えるには、やはり次元を落として言葉で説明気づいてするしかないのである。
国際人事部の手によって、トヨタウェイの明文化が完成したのは、それが必要という議論が起こってから12年後の2001年だったそうである。(p.139-140)
【すべての英米人は、白黒がはっきりしているか?】
KK なんか Yes/No のはっきりしない言い方をする人が多いんですよ。日本ではアメリカ人は何でも白黒はっきりつける、なんて言われてますが・・・。
SUM そうですね。基本的に、東部のエリート校をでたアメリカ人は、はっきりしたもの言いを毛嫌いする傾向にあると思います。イギリスの影響なのかもしれませんね。とにかく、白黒はっきりさせた言い方は無教養の印とさえ考えられています。
KK そうだったんですか。どうりで単語が聞き取れても、結論部分で何を言いたいのかはっきりしないことが少なくなかったんです。
SUM たぶん、婉曲的な表現が多用されるからでしょうね。そういう意味では日本語と似ていますよ。・・・中略・・・。
KK なるほど。「曖昧さを好む人たちが英米にも少なくない」というのは、日本人の学習者にはほとんど知られてないでしょう。 (p.158)
SUM そうですね。基本的に、東部のエリート校をでたアメリカ人は、はっきりしたもの言いを毛嫌いする傾向にあると思います。イギリスの影響なのかもしれませんね。とにかく、白黒はっきりさせた言い方は無教養の印とさえ考えられています。
KK そうだったんですか。どうりで単語が聞き取れても、結論部分で何を言いたいのかはっきりしないことが少なくなかったんです。
SUM たぶん、婉曲的な表現が多用されるからでしょうね。そういう意味では日本語と似ていますよ。・・・中略・・・。
KK なるほど。「曖昧さを好む人たちが英米にも少なくない」というのは、日本人の学習者にはほとんど知られてないでしょう。 (p.158)
「知性は、明確な表現能力に顕れる」といえるけれど、知性がさらに進化すれば、「黒白の中間域(曖昧領域=グレーゾーン=グラデーション領域)にこそ本質がある」ことに気づく時が来る。
故に、分離極性が強いフィールドで生まれた欧米人だからこそ、ロゴスの先にあるこの領域にこそ真実があることに気づきいている人々はテンコ盛りいる。
一方、この領域は、直感とか霊性によってこそ、より一層明確に捉えられやすい領域でもあるから、本来的に融合極性が強いフィールドに生まれた日本語民族が参入しやすい領域なのである。
《参照》 『ガイアの法則』 千賀一生 (徳間書店) 《前編》
【経度0度と経度135度の文明的特徴】
【先手必勝】
ところでこれを読んで、学生時代、同級生の大庭が、外国人に対して Sorry? ではなく、Speak slowly. (ゆっくり話せ!) と命令していたのを思い出した。 「Please も知らない初心者なのだろう・・・」 と無礼さも見逃してくれていたのだろう。
チャンちゃんは学生時代、よくこれをやっていた。
《参照》 『榊原式スピード思考力』 榊原英資 (幻冬舎) 《前編》
【わからないことは聞いてみる】
YN わたしなんて、いまだに初対面の人の最初の一言は聞き取れませんよ。多分、脳が準備できていないのでしょう。だから、最初に Sorry? (なんておっしゃいましたか?) と聞き返すんです。そうすると、「こいつあんまり英語できないな」 と察してもらえるので、相手は通常よりも注意して話してくれるんです。
SUM つまり Sorry? の一言で、相手を言わば戦略的にコントロールするわけですね。
YN そうです。先手必勝です。(p.129-130)
たいそう謙虚に語ってくれているんだろうけど、これは誰でも使える先手必勝法である。SUM つまり Sorry? の一言で、相手を言わば戦略的にコントロールするわけですね。
YN そうです。先手必勝です。(p.129-130)
ところでこれを読んで、学生時代、同級生の大庭が、外国人に対して Sorry? ではなく、Speak slowly. (ゆっくり話せ!) と命令していたのを思い出した。 「Please も知らない初心者なのだろう・・・」 と無礼さも見逃してくれていたのだろう。
YK わたしにとって英会話はいまだに一種の「連想ゲーム」ですから。キーワードを的確につかんで、あとの細部は想像力で補っていくのです。キーワードと思われる言葉が分からなければ、たとえ話を遮ってしまうとしても躊躇せずに、その場で意味を確かめた方がいいですね。(p.130-131)
これは日本人同士による日本語の会話でも言えることである。チャンちゃんは学生時代、よくこれをやっていた。
《参照》 『榊原式スピード思考力』 榊原英資 (幻冬舎) 《前編》
【わからないことは聞いてみる】
【発音より大切なこと】
冒頭の多様性とは、それぞれの民族が民族独自の訛の強い英語を話している状況のこと。
《参照》 『独走する日本』 日下公人 (PHP)
【小学生に英語を教えてはいけない】
《参照》 『江戸の知恵』 養老孟司・徳川恒孝 (PHP)
【英語教育は全員に必要か?】
冒頭の多様性とは、それぞれの民族が民族独自の訛の強い英語を話している状況のこと。
SUM 多様性がある以上、日本人も日本人英語をそれほど恥じる必要はないんです。発音云々もそれはそれで大切なんですが、時間が限られている以上、できるだけ表現力を磨くとか、頭の引き出しを多くして発信力をつけるとか、そういう風に「語るべき自分」を確立することに注力したほうが、欧米人の心を掴むには近道でしょうね。たとえ、日本人訛りが残ったとしても・・・。(p.166)
発音のことを考えれば、幼少期から耳を慣らした方がいいのは確かだけれど、それによって失うものの大きさに気付いていない人ほど、英語の早期教育を主張するのである。《参照》 『独走する日本』 日下公人 (PHP)
【小学生に英語を教えてはいけない】
《参照》 『江戸の知恵』 養老孟司・徳川恒孝 (PHP)
【英語教育は全員に必要か?】
SUM やはり何よりも、母国や自分に誇りを持ち、語るべき自分を確立することでしょうね。つまり、御社で言う「人間力」です。これが異文化の厚い壁を突き破るんです。表現などのテクニックに走る前に、まずはこうした心構えについてじっくり考えてみる価値があるんじゃないですかねぇ。(p.215)
【善悪や優劣の価値観という罠】
《参照》 『神道〈徳〉に目覚める』 葉室賴昭 (春秋社) 《後編》
【出羽の守】
SK 日本との比較においては、善悪や優劣の価値観を持ち込まないことですね。
SUM そうです。その罠にはまると、英語に限らず外国語の使い手としては駄目になりますね。自然体が崩れちゃうんです。まずはそういうマインドセットを確立してから、表現などの技術論に入っていくのが一番自然なやり方といえるでしょう。(p.39)
出羽の守さんたちは、たいていこの罠に嵌っているだろう。SUM そうです。その罠にはまると、英語に限らず外国語の使い手としては駄目になりますね。自然体が崩れちゃうんです。まずはそういうマインドセットを確立してから、表現などの技術論に入っていくのが一番自然なやり方といえるでしょう。(p.39)
《参照》 『神道〈徳〉に目覚める』 葉室賴昭 (春秋社) 《後編》
【出羽の守】
【「地球人」の条件】
《参照》 『榊原式スピード思考力』 榊原英資 (幻冬舎) 《前編》
【「考える力」は、異質な世界の人との出会いから】
SUM わたしは agree to disagree (同意しないことに納得する)っていうコトバが好きなんですが、・・・中略・・・、日本の外で長年働いてみて、最近少しずつなんですが、そんな見方ができるようになってきた気がしますね。・・・中略・・・。情報革命のおかげで、世界の距離は急速に縮まっていますよね。ですが、異文化という存在を先ほど申し上げた「自然体」と「寛容の気持ち」を持って理解する気持ちがないと、いつまでたっても世界との距離は縮まらないんです。・・・中略・・・さまざまな対立する概念を止揚させて理解している姿勢 ―― わたしは「国際人」というよりも「地球人」という表現が好きですが、それが正に「地球人」の条件と言えるのではないでしょうか。自然を見て、世界を見て、日本を見る。そして、自分を見直してみる。否定から入らずに、まずは長所を再認識する。日本を認め、自分を認める。「誇り」について自問自答してみる。そこからすべてが始まっていくんです。(p.244-245)
こういうことは、ある程度の回数・期間をかけて外国人と接する経験を経てきた人々なら、みな首肯するだろう。《参照》 『榊原式スピード思考力』 榊原英資 (幻冬舎) 《前編》
【「考える力」は、異質な世界の人との出会いから】
【英語を学ぶ上で必要なのは・・・】
そもそもコンプレックスなどというものは、背伸びをしなければ生じない。
《参照》 『英語コンプレックス脱出』 中島義道 NTT出版 (後編)
英語は道具であって、道具は大いに威力を発揮するけれど、それも目的があってこそ。
そこ(英語環境社会)には歪なコンプレックスを持ち込む余地もなければ、必要もない。必要なのは、「英語というコミュニケーション手段を通して自分の人生をより豊かなものにしていきたい」 ―― まずは、そういう個人の前向きな姿勢だけでよいのではないだろうか。 (p.253)
若い世代は、日本発のマンガやアニメの世界に対する影響力を知っているから、英語なんかできなくても、英語コンプレックスなんてないだろう。そもそもコンプレックスなどというものは、背伸びをしなければ生じない。
《参照》 『英語コンプレックス脱出』 中島義道 NTT出版 (後編)
英語は道具であって、道具は大いに威力を発揮するけれど、それも目的があってこそ。
目的がないなら、学ぶ必要もないし、そもそも上達もしない。
英語上級者は、たいていこのような同じことを言っている。
<了>