《前編》 より

 

【「明治以降、天皇は南朝に戻った」】
 2006年2月放送の『朝まで生テレビ』で、国際ジャーナリスト・中丸薫が「明治以降、天皇は南朝に戻った」と発言し、スタジオが騒然としたことがあった。「それ以上はテレビでは言えない」ということで別の話題に移ったが、事情を知らない人は首を傾げただけだろう。(p.159)
 この件については、下記リンクに関連することが書き出してある。
    《参照》   『なぜ日本中枢の超パワーは「天皇」なのか』 中丸薫・ベン・アミー・シロニー 《前編》
              【孝明天皇と明治天皇の間】

 

 

【長州というマッチポンプ集団】
 長州閥は、上層と下層から成るマッチポンプ集団である。総理大臣とテロリスト、尊王主義者と共産主義者という両極端の人材を輩出してきた。下層の反体制派が上層の権力者に逆らうことで、支配の口実を生み出す仕組みである。2008年に元厚生次官が殺害される事件が起きたが、あのときも長州閥の下層から小泉毅(柳井市出身)というポンプ役の“犯人”を出頭させて事件に片をつけている。このからくりの歴史的原点に位置する伊藤博文は、若き日には下層階級のテロリストとして暗躍した。英国公使館焼き討ちを敢行し、国学者・塙次郎の暗殺も手掛けた。彼が総理大臣になったことから“両極端構造”の近代史がはじまった。
 伊藤博文の出身地も現在の山口県光市である。そして難波大助が摂政宮狙撃に使ったステッキ銃は、もとを正せば伊藤博文の持ち物だった。なぜ伊藤の私物が難波大助の手に渡ったかというと、もとよりこの連中は、みんな親戚だからである。(p.175)
 他に長州のキーパーソンは、首相となった岸信介(田布施町)、佐藤栄作(田布施町)、左の河上肇(岩国市)、宮本顕治(光市)、右の松岡洋介(光市)、日産の鮎川義介(山口市)など。他にもいっぱい。
    《参照》   『破天荒に生きる』 鹿島茂 (PHP研究所) 《後編》
              【日産コンツェルンの創始者:鮎川義介】

 

 

【妙光寺・今津洪嶽】
小池  三上照夫に知恵をつけていた人がいると。
高橋  今津洪嶽。京都・妙光寺の住持です。今津洪嶽が、三上照夫を皇室に送り込んだ。そして今津洪嶽の知恵というのは、妙光寺という知られざる作戦基地を拠点に継承されてきたものです。だから、これは例の南北朝の問題にも連なる。表の寺と、裏の寺と。
小池  北朝の泉涌寺、南朝の妙光寺。
高橋  実にうまくやっていますよ。泉涌寺はずっと以前から観光地になっているが、妙光寺はそうではない。観光ガイドにも載らないように、ずっと廃れていたようにふるまってきた。横浜の日光屋敷というユダヤの寺もそうだが、たとえて言えば、シカゴのギャングの総元締めみたいな寺があって、そこでアル・カポネみたいな人材を育成してきた経緯が妙光寺にはある。三上さんを育て上げて、思想を吹き込んで、日本の歩むべき“道”はこれだとメニューを差し出したのは、妙光寺の今津洪嶽だと言えば、カンのいい人ならこれが今の皇居につながっているというのはすぐにわかる。わかりやすく言えば、三上さんというのは、欧米資本による日本の植民地政策をより強固なものにするための旗振り役です。(p.259)
 横浜根岸にあった日光屋敷というのは、大本教の実力者と言われた浅野和三郎が出入りしていたところで、国際金融資本の隠れ家だという。日ユ同祖論はここから流布した。

 

 

【ベラスコ】
 ベラスコとは、高橋五郎さんにいろんな情報を語っていた人なのだけれど、その本当の姿は・・・
高橋  これは『天皇のスパイ』で初めて書いたことですが、ベラスコはバチカンのスパイだった。つまり、日独伊の枢軸国と英米など連合国の双方を監視する“第三極”の立場だった。ここでいうバチカンというのは、カトリック教会をあやつるイエズス会のことです。このイエズス会をからくり人形に使う“本部”すなわち世界金融勢力グループの命令でベラスコはいろいろなところに出向していたわけです。(p.233)

 

 

【ゾルゲ事件は「単なる子供のスパイごっこ】
高橋  ベラスコはゾルゲのことを良く知っていましたよ。ベラスコの言葉で言うと、ゾルゲ事件は「単なる子供のスパイごっこ」です。尾崎とかゾルゲとか個々の問題を出すとゲーム盤の全体像が見えなくなる。スターリンは、ゾルゲからの情報以前に、「MI6(英国軍事情報部第6課)」キム・フィルビーから南進情報を入手していたんです。フィルビーは、英国とソ連の二重スパイです。すなわち、英国とソ連の双方の陣営を監視するために寡頭勢力から派遣されたスパイです。格付けとしてはゾルゲよりすっと上でした。南進工作も基本はゾルゲではなくて、フィルビーがやった。つまり寡頭勢力がフィルビーを使ってやらせた仕事であって、日本という駒は単にその筋書き通りに事を進めただけです。(p.236-237)

 

 

【戦争の構造】
高橋  朝鮮戦争のとき、北朝鮮と中国が南に攻め込んで、アメリカや韓国の国連軍を、あっというまに釜山まで追いつめた。・・・中略・・・。ところがアメリカが反転攻勢に出る。やっぱりアメリカ軍は強かったねと。でも事実は違う。・・・中略・・・。日本の大阪の業者が創った改良バズーカ砲届いて、これを使ったら一発必中だった。・・・中略・・・。その兵器を造ったのは、大阪金属工業、ダイキンです。いまでもエアコンとか売っている。・・・中略・・・。戦争の指揮者である資本家たちは、そういう兵器が開発されていることを事前に知らされているから、兵器開発のタイミングと、戦争を辞めるタイミングを自在に調整することができる。そういう事情で資本家たちは、戦争を始めたりやめたりするんであって、人道上やめにしましょうなんていうことはないのです。そういうベースで戦争 ―― ゲーム ―― が行われるわけですから、先ほどの、日本で開発した原爆をアメリカに持っていかれて、それが日本に落とされたというのも、戦争の構造上からは大ありです。(p.91-92)
 国家対国家とか、正義とか、人道とか、イデオロギーとかの見方は、本質的には意味をなさない。
 すべては国際金融資本家たちのビジネス・ゲーム。

 

 

【チベットのペテン師】
 ベラスコは生前に「チベットのペテン師はおまえのところにも行ったか?」というから、誰のことかと思ったら、ダライ・ラマのことだった。・・・中略・・・。世間一般の人はニュースでやる仮想世界を現実だと思っているから大歓迎しています。この人物は資本主義とアメリカ流デモクラシー国家にとっては体制擁護の“ペット”です。(p.223)
    《参照》   『こんな世の中だからこう生きよう』 中丸薫 (ヒカルランド)
              【ダライ・ラマ】

 

 

【マフィアを越えてしまっている人々】
高橋  中国の故宮博物館に、清朝の文化財が保存されている。それを戦時中に日本軍が接収したが、一番おいしいところは一足先に蒋介石が台湾に持っていった。台湾と日本の裏方は、大変な結び付きなんです。だからM資金を追及すると必ず出てくる資料は、中国人のパスポートの大量のコピー。台湾人が関与しているから。これはもうマフィアを飛び越えてしまっている。この人たちに両替屋をやらせると、これまで話してきたような秘密のマネーが動く。地下で換金できる。だから台湾は、その手口を得意とするロシアとも仲がいい。プーチンは情報機関にいた人だから、そういうことはわかっている。(p.269-270)
 こういうのを読んでおくと、マスコミから流れてくる皮相な情報を取捨選択した上で、裏側を想像する楽しみが出てくるだろう。

 

 

【惨劇の黒い系譜】
高橋  福島の原発は、東芝とGEと日立が造った。・・・中略・・・。がっぽり儲けて隠退した関係者が、箱根で悠々自適の生活をしている。
小池  福島県の知事も、東電の社長に厳しいことを言ったりしているが、そもそも仲間でよろしくやってきたわけですからね。
高橋  茶番ですよ。渡部恒三もあの連中の仲間です。
小池  あの人が原発を誘致したんでしょう。
高橋  町おこし村おこし、銭をもらえもらえとね。
小池  福島の事故で、「日本国」の正体を知った人は多いでしょう。・・・中略・・・。事故が起きたときの政府のマニュアルが、戦時中と同じ棄民政策なんですから。 (p.107)
 渡部恒三は、3・11以来、地元の福島には一度たりとも帰っていないはずである。がっぽり儲けて今頃放射能など絶対に飛んでこない所で悠々自適に暮らしていることだろう。棄民政策の先頭に立ったドン底爺さん。
    《参照》   『2020年ごろまでに世の中大転換する』 船井幸雄 (徳間書店) 《後編》
              【原発再稼働】
高橋  たとえば、日本全土が放射性物質に覆われて、人が住めなくなった場合、それでも日本列島に使い道があるとすれば、さしあたり放射性廃棄物の墓場。捨てるところがなくて困っている訳でしょう。だったら、どこかの国をつぶしてゴミ捨て場にしろと、そういうことを平気で考えるような連中が原子力産業をやっている。日本に原爆を落とすことに執念を燃やしたバルークみたいな男たちの集まりです。(p.112)
 バルークに関しては、
   《参照》   『地球維新2012』 中丸薫 (あ・うん)
             【かつての影の大統領 : バーナード・バルーク】

 

 

【小関原発】
小池  日本が終わっていることを示す端的な事例として、山口県上関原発の問題があります。日本古来の聖域をつぶして原発を造る計画ですが、この神域破壊計画にゴーサインを出したのは、ほかならぬ神社本庁です。それが日本の正体でした。この意味に気づいている人は少数だと思います、多くの人が気づいたときには、もう何もなくなっている。(p.22)
 瀬戸内海を挟んだすぐ南には四国電力の伊方原発があるのに、中国電力が別途わざわざ上関原発を造るというのである。日本八つ裂きを計画している国際金融資本の言いなりに、日本の将来を徹底的に潰す気らしい。
     《参照》   『宇宙人と闇の権力の闘いが始まりました』 田村珠芳 (ヒカルランド) 《後編》
               【まさかの日本分解計画】
 神社地の買収計画は、1998年から進められた。当時の四代正八幡宮の林春彦宮司は、当然ながら神社所有の土地売却を認めなかった。・・・中略・・・。すると中国電力は、県知事や自民党の有力政治家や県神社庁の神職が突然やってきて祭祀を妨害することもあった。中国電力は日本の神々の抹殺に執念を燃やし、ついに「神社本庁」にまで働きかけて、宮司の解任を画策した。
 この後に林宮司は、神社本庁から解任され、後任には原発推進派の宮司が昇格した。この事態を受けて林宮司は山口県神社本庁を相手に訴訟を起こしたが、林宮司は訴訟の最中の07年3月、帰らぬ人となった。(p.118-119)
 八幡宮はまさに古代日本の中核となる神。
 上関原発予定地は、山口県の南東にあり、長州人脈の集積地である光市、柳井市、田布施町などにごく近い場所にある。この原発建設は、国際金融資本と手を組んで日本を支配してきた長州人脈の生家付近一帯をも永遠に終わらせることになるけれど、長州人脈たちは、そこまで完璧に下僕に徹して生きる事が正しいと思っているのだろうか。まあ、今さら足を洗うわけにもいかないということだろう。
 かつて、山口県彦島にある日本古代からの聖域に不敬な施設を造ったがために命を落とした人がいる。
 現在の日本国首相・安倍晋三氏の父親・晋太郎氏である。

 

 

【蛇足:本はどこででも読める】
 この読書記録に書き出したのは、ピンボケ部分が多いから、ご自分で手に取って読んだ方がいいでしょう。高橋五郎さんの本を始めて読む人なら、思いっきり覚醒するはずですから、読み始めたら徹夜でたちまち読破できるでしょう。
 チャンちゃんがこの本を読んでいたのは、天王寺駅近くの24時間営業の「なか卯」というお店の中。深夜に入店し、すき焼き丼のご飯だけ食べたところで、店員さんに「朝まで居ていい?」ってきいたら「寝なければいいです」という返事だったので、ホテルに行くのは止めて、いつも通りの深夜読書。始発電車が出る5時頃には丁度読み終わっていた。

 

 

<了>

 

  高橋五郎・著の読書記録

     『天皇の財宝』

     『真説 日本の正体』