
タイトルに惹かれて読んでみたけれど、ありきたりな考察で期待外れ。しかし、北海道で温泉を利用してマンゴーを作っている(!)なんていう事例があることを知ってビックリしたりもする。2012年12月初版。
【失われた30年にしてはならない】
小泉改革以後、もう社会構造自体が壊れてしまっている。盤石になっているのは、日本の国富をアメリカに横流しするという構造である。その状態に一切触れずに成長を語っても、むなしいだけである。
次世代のために、「失われた20年」を「失われた30年」にしてはならない。
次の10年何もしなければ、生産人口が大きく減少し、日本社会は本当に復活できない凋落の道を歩む可能性は否めない。我々に残された時間は、10年である。
活力ある2020年の日本のために、今、できること、今すぐしなければならないことは何か。本書がそれを真剣に考え、行動に移すききっかけになることを願いたい。(p.6)
前書きにこのように書かれているけれど、結局のところ解法は「質の高い仕事の創造」というありふれた内容である。次の10年何もしなければ、生産人口が大きく減少し、日本社会は本当に復活できない凋落の道を歩む可能性は否めない。我々に残された時間は、10年である。
活力ある2020年の日本のために、今、できること、今すぐしなければならないことは何か。本書がそれを真剣に考え、行動に移すききっかけになることを願いたい。(p.6)
小泉改革以後、もう社会構造自体が壊れてしまっている。盤石になっているのは、日本の国富をアメリカに横流しするという構造である。その状態に一切触れずに成長を語っても、むなしいだけである。
【工作機械の使い方】
「ドボドリル」以外にも海外で作られた「3Dプリンター」という工作機械もある。「3Dプリンター」が大量に生産されるにつれて、世界中の物作りの基本概念が変わってしまうだろう。そもそも、自動車の車体だって粉末炭素繊維を用い、どの様な形状にでも加工できる技術が既にあるのである。将来における金型産業は衰退が確定しているだろう。
《参照》 『3・11人工地震でなぜ日本は狙われたか〔3〕』 泉パウロ・高山長房 (ヒカルランド) 《後編》
【世界を一変させるハニカムカーボン】
これらの工作機械や製造技法が意味することは、「世界の工場は、もはや雇用を生まない」という分かり切ったことなのである。現在の分配方法で資本主義経済が続く限り、工作機械メーカーと製品メーカーだけが莫大な富を得て、その他の多数は失業し、格差社会が助長されるだけである。
山梨県にあるファナックは、「ロボドリル」という機械部品を作るために使う工作機械を製造している。iPhone、 iPad を米国アップル社から受託して生産する台湾の企業、フォックスコン・テクノロジー・グループでは、この「ロボドリル」を4000台並べてスマートフォンの部品を削り出す。従来の日本では、金型をベースに部品を打ち抜く方法を採り、この高度な擦り合わせを要する分野で日本は世界一と言われてきた。ところが、この「ロボドリル」を使うと金型を作らずにいきなりアルミのインゴッド(加工メーカーが目的に応じて自由に溶解して用いることができる形状、寸法にした地金の総称)から部品そのものを削り出してしまう。これがEMS(エレクトロニクス・マニュファクチュアリング・サービス)と呼ばれる手法であり、この方法ではそこに擦り合わせの技術はいらないし、金型をベースに作るよりも手触りや質感のいい部品が完成する。(p.28)
「ロボドリル」4000台は、とんでもない金額になるだろうけど、それでも金型生産に代わって採用されるというのは、それなりのメリットがあるからこそなのだろう。ちょっとした目から鱗である。製品を大量生産するために、工作機械を大量生産するという時代になっている。「ドボドリル」以外にも海外で作られた「3Dプリンター」という工作機械もある。「3Dプリンター」が大量に生産されるにつれて、世界中の物作りの基本概念が変わってしまうだろう。そもそも、自動車の車体だって粉末炭素繊維を用い、どの様な形状にでも加工できる技術が既にあるのである。将来における金型産業は衰退が確定しているだろう。
《参照》 『3・11人工地震でなぜ日本は狙われたか〔3〕』 泉パウロ・高山長房 (ヒカルランド) 《後編》
【世界を一変させるハニカムカーボン】
これらの工作機械や製造技法が意味することは、「世界の工場は、もはや雇用を生まない」という分かり切ったことなのである。現在の分配方法で資本主義経済が続く限り、工作機械メーカーと製品メーカーだけが莫大な富を得て、その他の多数は失業し、格差社会が助長されるだけである。
【ショウルーム化する量販店】
ベスト・バイはアメリカ最大の家電量販店なのだけれど、リーマンショック時ですら維持していた黒字から、2011年には赤字に転落したという。
チャンちゃんに限らず、インターネットを使っている人々は、みんなこうなるだろう。
ところで、プロバイダの広告もよくできていて、価格.comにアクセスし閲覧すると、数日間、閲覧者のグログに、閲覧した商品が広告として出るようになっているらしい。1か月ぶりに購入した商品を見てみたら、再び、広告が出てきた。
このような流れはハッキリしていることなのだから、昔からある食品専門スーパーも、複合SCに出店していないところは、いずれ経営が悪化するだろう。
ベスト・バイはアメリカ最大の家電量販店なのだけれど、リーマンショック時ですら維持していた黒字から、2011年には赤字に転落したという。
顧客がベスト・バイに行かなくなったかというと、そうではない。顧客の消費行動が変化し、ベスト・バイの利用方法が変わったのである。(p.35)
顧客はベスト・バイで商品に触れることができ、スタッフから機能説明も受けることができる。しかし買わない。
顧客はそのままベスト・バイを出て、近くのスターバックスコーヒーに向かう。そしておもむろにパソコンやスマートフォンを出して、無料のWi-Fiを経由してアマゾンのWebサイトにアクセスし、その日の最安値で購入する。(p.36)
チャンちゃんも、確実にこのパターンの顧客になってしまっている。先月、4年ほど前から使っていたOS:Vista、CPU:セルロンのパソコンを、OS:8、CPU:i7のパソコンに買い替えたのだけれど、結局、インターネット上の 価格.com で購入するのが一番安いという分かりきったことがはっきりした。ノジマにもコジマにもヤマダにも行ってみたけれど、そこでは同スペック機種による動作速度の確認とウインドウズ8の基本的な使い方を教えてもらうために行ったようなものである。スタッフのお兄ちゃんたち、ありがとね。チャンちゃんに限らず、インターネットを使っている人々は、みんなこうなるだろう。
ところで、プロバイダの広告もよくできていて、価格.comにアクセスし閲覧すると、数日間、閲覧者のグログに、閲覧した商品が広告として出るようになっているらしい。1か月ぶりに購入した商品を見てみたら、再び、広告が出てきた。
日本の家電量販企業はまだ元気である。しかし、その陰りが早晩やってくることは、想像に難くない。流通大手は市場規模が伸びる宅食事業に力を入れるなど、新しい時代の流れに乗ろうとさまざまな模索を始めている。(p.38)
流通最大手のウォルマートも、ネットジビネスに出遅れ、その規模はアマゾンドットコムの4分の1程度と書かれている。このような流れはハッキリしていることなのだから、昔からある食品専門スーパーも、複合SCに出店していないところは、いずれ経営が悪化するだろう。
【インターネット時代のオーガナイザー】
最近の若者にとっては、他者との関わり自体がウザイことなのである。現実の人間関係から離れている期間が長くなればなるほど、人間はいっそう人とのかかわりが嫌になって行く。チャンちゃんは体験的にそれを自覚しつつある。非常によろしくないことだけれど、「社会がどうなろうと知ったこっちゃない」という気分に、徐々に浸食されてくるのである。選挙無関心層の心理はおそらく、こんな感じだろう。ましてや、現実社会の中で排他的な人物に出くわしでもしたら、もう殆ど内的に終わっているだろう。
しかし、日本社会において、単なる「いいね!」グループをオーガナイズするなんて無理な気がする。そもそも日本人の交わりは、諸外国の人々に比べたら比較的淡白なのが普通である。
《参照》 日韓文化比較
● 日本人を説明するのに便利な心理学用語
● 違いの原因は? → “安全保障”
経済目的のオーガナイズは、見え透いているだろう。本当に地球のためとか、大義のような大きなビジョンでない限り、日本人が大きくオーガナイズされる可能性は極めて少ないだろう。
そもそもインターネットのアクセス料金を払える人々は、まだマシな人々である。それすら払えないで、社会的に完全に孤立している人々に対して(これからそういう人々はますます増えてゆくだろう)、どう救済してゆくかを考えることの方が先のはずである。
《参照》 『お金の流れが変わった!』 大前研一 (PHP新書) 《後編》
【企業の社会的意義】
フェイスブックの「いいね!」は、英語ではもともと「Like!」、つまり「好き」だ。これに代表されるように、「好きな人」だけが集まるネットワークなのである。そこには批判も反論もない。とても底が浅い。そこに属する人たちは、自分の好きな人の中にいるのだから居心地はいい。しかし、それは社会として成り立たない。
社会として求心力を持とうとすると、自分が嫌いな人も含めて、まとめ上げる能力が必要となる。(p.152)
フェイスブックの利用者は、底が浅いからこそ利用しているんじゃないだろうか。社会として求心力を持とうとすると、自分が嫌いな人も含めて、まとめ上げる能力が必要となる。(p.152)
最近の若者にとっては、他者との関わり自体がウザイことなのである。現実の人間関係から離れている期間が長くなればなるほど、人間はいっそう人とのかかわりが嫌になって行く。チャンちゃんは体験的にそれを自覚しつつある。非常によろしくないことだけれど、「社会がどうなろうと知ったこっちゃない」という気分に、徐々に浸食されてくるのである。選挙無関心層の心理はおそらく、こんな感じだろう。ましてや、現実社会の中で排他的な人物に出くわしでもしたら、もう殆ど内的に終わっているだろう。
求心する人がいなければ、ネットワークは「破壊」はするが、「創造」はできないのである。
その求心する人こそ、オーガナイザーだ。
中心になる人が、少なくともマネジメントをしようという意志をもって行動していることが重要である。(p.154)
社会全体に不満がたまっていれば、強力なオーガナイザーなどいなくても、ネットワーク自体が求心力を醸成する力を持つだろう。「中東の春」のように。その求心する人こそ、オーガナイザーだ。
中心になる人が、少なくともマネジメントをしようという意志をもって行動していることが重要である。(p.154)
しかし、日本社会において、単なる「いいね!」グループをオーガナイズするなんて無理な気がする。そもそも日本人の交わりは、諸外国の人々に比べたら比較的淡白なのが普通である。
《参照》 日韓文化比較
● 日本人を説明するのに便利な心理学用語
● 違いの原因は? → “安全保障”
経済目的のオーガナイズは、見え透いているだろう。本当に地球のためとか、大義のような大きなビジョンでない限り、日本人が大きくオーガナイズされる可能性は極めて少ないだろう。
そもそもインターネットのアクセス料金を払える人々は、まだマシな人々である。それすら払えないで、社会的に完全に孤立している人々に対して(これからそういう人々はますます増えてゆくだろう)、どう救済してゆくかを考えることの方が先のはずである。
《参照》 『お金の流れが変わった!』 大前研一 (PHP新書) 《後編》
【企業の社会的意義】
【フランスの少子化抑止事例】
《参照》 『本当に読んでほしい本150冊』 三浦展&勝間和代 (プレジデント社)
【公共家族】
文明が進化すれば、血縁よりも愛を優先するようになる。この視点で考えるなら、日本は経済発展の過程で文明を退化させてきたと言えるだろう。自分の子でなければ愛せないという人は、高貴な魂を有しているとは言えない。
《参照》 『クラリオン星人コンタクティが体験したアセンション〔量子転換〕のすべて』 マオリッツオ・カヴァーロ (ヒカルランド)
フランスでは1994年で底を打った。このときの出生率は1.65だった。それが現在では2を超えた。フランスの手厚い施策は有名である。子供が二人で124.54ユーロ、3人目以降は1人当たり159.57ユーロの手当てを受け取れるほか、仕事との両立が可能な「保育ママ制度」など、包括的な施策で少子化の改善に国を挙げて取り組んでいる。(p.169)
日本でこれが進まないのは、「家」という概念が強固だからなのだろう。日本も江戸時代までは、誰の子であろうと共同体全体で育てていたのが実際の有様だったらしい。豊かさ以前の助け合いが当たり前の社会では、日本に限らずそうである。今の日本は豊かなのか? 既に格差は固定してしまって回復はしないだろう。もう豊かではないのである。なら、公共家族の前段階として、フランス型にすればいいだろう。《参照》 『本当に読んでほしい本150冊』 三浦展&勝間和代 (プレジデント社)
【公共家族】
文明が進化すれば、血縁よりも愛を優先するようになる。この視点で考えるなら、日本は経済発展の過程で文明を退化させてきたと言えるだろう。自分の子でなければ愛せないという人は、高貴な魂を有しているとは言えない。
《参照》 『クラリオン星人コンタクティが体験したアセンション〔量子転換〕のすべて』 マオリッツオ・カヴァーロ (ヒカルランド)
【クラリオン星の教育システム】
《参照》 『超スピリチュアル次元 ドリームタイムからのさとし』 ウィリアム・レーネン&よしもとばなな (徳間書店) 《前編》
【血縁ではなくエネルギー】
《参照》 『超スピリチュアル次元 ドリームタイムからのさとし』 ウィリアム・レーネン&よしもとばなな (徳間書店) 《前編》
【血縁ではなくエネルギー】
<了>