イメージ 1

 学生時代に何冊か手にしたこのイラスト入りシリーズを、古書店で見かけて手にしてみた。公権力を振り回す警察の横暴ぶりに業を煮やした経験のある人は決して少なくないはずである。
   《参照》   『小沢革命政権で日本を救え』 副島隆彦・佐藤優 (日本文芸社)
              【小沢・検察戦争】

 検察とは、警察という公設暴力団の法的なおかかえ用心棒みたいなもの。権力や財力に勝った者達を守るために作った法律を根拠として、公務執行を楯に、これにまつろわぬ人々を容赦なく裁く組織である。ウンコ警察の親分はCIA。CIA親分は、闇の支配者。DS(ディープ・ステート、イルミナティ、レプティリアン等々)と言われる国際金融を牛耳る一群の連中である。

 

 

【公安部】
 もっとも陰に隠れているのが公安部。政治団体はもとより、あらゆる労働組合や大衆団体の活動を監視し、共産主義の 「スパイ」 を摘発するのが仕事とされる。
 ・・・(中略)・・・ 公安一課は新左翼、学生、二課は労働運動、大衆運動、「文化人」、三課は右翼を受け持っている。(自衛隊のクーデターを監視する「自衛隊係」というのもあるという)。四課は統計・資料が受けもちで、アパートの住民をしらみつぶしに調べあげるアパート・ローラー作戦はこの課の管轄だ。
 「日本のCIA」 ともいわれる外事警察は、外事一課がソ連、東欧、二課が中国、北朝鮮を主として担当する。(p.24)
 左翼や右翼が活躍した政治の時代は、もう40年以上も前のことだけれど、その後もオーム真理教によるテロがあったから、公安部は存在意義が無くならなくて安心していることだろう。
 彼らは、平和な時代が来ると失業の危機が生じるから、時には大きな事件があり、基本的には冷戦状態が続いていることを望んでいる。いわば戦争経済側(ロックフェラー側)に与する組織なのであり、治安維持が必要な格差社会になればなるほど権限の及ぶ領域が広がって威張れるから快感なのである。
   《参照》   『恐慌前夜』 副島隆彦 (祥伝社)
              【金融庁】

 

 

【厳しい規律と監視】
 厳しい規律と監視によって、「事故」(警察用語では、犯罪や交通事故の加害・被害も拳銃暴発も異性関係のトラブルも、総称して「事故」と呼ぶ)の予防がなされるというのが警察幹部の考えだが、実は逆なのではないか。それこそが警官犯罪の温床というマスコミの観察のほうが、やはりリアリティがあるだろう。(p.58)
 こういう発想で治安維持にあたること自体、警察という組織は、人間性のレベルにおいてかなり劣った集団であることを示している。
   《参照》   『神との友情 (下)』 ニール・ドナルド・ウォルシュ (サンマーク出版)
             【罰と結果】

 日本の警察は、移民国家であるが故に必要であったアメリカ警察の苛烈な法的統治方法をそのまま導入してしまっている。戦後のアメリカ化と、グローバリズムという名のもとに行われた小泉改革以後、急速に進んだ格差社会を維持する上で、なるほど現在の警察が行っている人情の通わない法的処罰は相応しいように思える。
 しかし、これは強者を守り弱者を虐げることになっているのである。普通の日本人が思っている警察のあり方とは逆のことを警察と検察は行っているのである。

 

 

【警察の階級制度】
 自衛隊に出向したある警察幹部は、「階級の間がはなれすぎていること警察は軍隊以上だ」 と、あらためて驚いたという。
「階級制度の人間関係の中で、いかに傷つき、ゆがみ、卑屈になっていくかは、その中に生きたものでなければわからない」 と、ある “万年巡査” は書き残した。(p.58-59)
 官僚の世界には、キャリアとノンキャリアがあって初めから昇進の階梯に大きな差があることは知られているけれど、警察のそれが示されている図(p.60)を見ると、思わず 「ウッソ~~」 と思ってしまう。国際競争で鎬を削っている今どきの民間企業がこんなことをやっていたら、間違いなく衰退しただちに消えて行くだろう。
 この本には、警察の暴力団がらみの腐敗ぶりや、簡単に冤罪をつくり出してしまう構造も書かれているけれど、それらの自己浄化能力のなさ自己革新能力のなさの根源は、この階級制度にあるのである。

 

 

【被疑者の勾留期間の国際比較】
フランス      2日
西ドイツ 都市部 数時間
      農村部 2日
イギリス      2時間~数日
アメリカ 都市部 数時間~2日
      農村部 数日
日本       72時間(3日)~23日   (p.87)
 勾留とは逮捕されてから刑が確定するまでの状態をいうらしい。
 それにしても日本だけ異様に長い。
 例えば、自ら十分安全を確認しながら徐行で進んでいても、一時停止違反と言われて憮然とした人や、流れの中で同じスピードで走っていながら自分だけ速度違反と言われ憮然としたことのある人は、それこそ星の数ほどいるはずだけど、証拠をつかんでいる警察官に指摘された違反を否認すると、道路交通法違反の現行犯で逮捕されるのである。(違反切符に手を出すと公務執行妨害の罪状が加算されるし、違反切符が破れたりするとさらに器物損壊の罪状が加算される)
 そうすると、手錠をかけられ警察署内の留置場へ入れられてしまう。問答無用である。
 何ら社会の治安など乱してはいなくても、警察官の言い分に逆らえば留置場に入れられるのである!
 留置場に入れられたら、調書作成のための調べを受け、検察に送検されて、72時間以内に検察官によって1回目の判断が下される。 警察側の資料にある通りであることを認め、反省の様子が十分あれば釈放の可能性があるけれど、自己主張を取り下げなければ10日間勾留延長となる。
 逮捕から13日以内に再度検察官によって1回目と同様に、釈放か勾留再延長かの2回目の判断が下される。ここで勾留再延長となった場合、23日間留置場で生活することになるのである。
 23日目に、無罪釈放ということはまずありえないだろう。起訴されて正式裁判に進むか、略式裁判による罰金刑に従わされるのである。
 検察は警察の法的用心棒であって中立の裁判所などではないから、そこに社会正義を期待してもまったく無駄である。警察側の言い分に屈服するかどうかだけである。
 留置場に入れられたら、外部への連絡は弁護士を通じて以外はできない。検察の要請を受けて10日勾留が決まった場合、裁判所を通じて親族などの関係者に連絡があるだけである。社会人が留置場に入れられたら無断欠勤にならざるをえず、職場は首になってしまうだろう。
 何ら社会に迷惑などかけていなくとも、交通違反の反則金を徴収するのが目的の警察に逆らうとこうなるのである。
            【「規制・規則・法律には絶対に従うべき」と思い込む愚かさ】
 まともな日常生活者にとって、日本の警察は、長期にわたる監禁を平然と行い、日常生活者としての生活基盤をも容赦なく破壊する世界で最も恐ろしい公設暴力団である。警察の公務執行に関する法整備は、国民の日常生活を容赦なく破壊するのである。
(停止を命じられた後、車内を調べている警察官の服をつかんで引き出したら、公務執行妨害という罪状で8か月の刑務所行きになったという話を聞いたことがある。)
 こんなことを書きながら、アンタッチャブル(不可触賤民)って警察官のことだろう、などと思ってしまった。

 

 

【留置場・拘置所・刑務所】
 ついでに、似たような用語があったらから書き出しておこう。
 留置場とは、逮捕されてから起訴されるまで、身柄を拘束される場所。
 拘置所とは、起訴されてから裁判によって刑が確定するまで、身柄を拘束される場所。
 刑務所とは、裁判によって刑が確定した者が、刑に服する場所。
 実際にはその時の人数しだいで、留置場と拘置所は相互に代用されているらしい。
 団塊の世代と言われる現在60歳以上のオジさんたちの青春時代は、政治の時代だったのだから、これらの施設での生活を余儀なくされた方々が大勢いるはずである。稀な体験談を聞き出せることだろう。

 

 

【公安資料の信用度】
 露木まさひろ著 『興信所』(朝日新聞社) によれば、公安資料を横流ししてもらっている採用調査専門の興信所の話でも、公安資料の信用度は3割だという。
 そう聞いて、管理の網の破れ具合にホッとするべきか、とんでもない情報が自分の身にまつわりついているかもしれないおそれに戦慄すべきか。(p.147)
 冤罪を平気ででっち上げている自浄能力なき警察組織が作る資料なのだから、信用度3割なんて当然だろうと思ってしまう。
 苛烈なヒエラルキーの中にいる人間の性は歪むのが普通である。そんな人間達の作る情報が、歪みなく正しいものであると信じる方がおかしいだろう。

 

 

 

 

<了>