
まえがきに、「本書は、何らかの集団を率いる方々を対象としている。経営管理のための行動を改善する際に大変役に立つはずである」 と書かれている。13のショートストーリーで構成されているので読みやすい。2007年7月初版。
【諸行無常】
《参照》 『突破の科学』 日比野省三 (同朋舎)
【原則7 <継続変革の原則>】
《参照》 『数値力の磨き方』 野田宜成 (日本実業出版社)
【老舗に関する数値】
一青窈の 『ハナミズキ』 の歌詞に 「100年続きますように・・・」 とあるけれど、この歌詞を聴いている人々は、100年=永遠、ないし生きている間ずっと、という思いで聴いているのではないだろうか。
しかし、永遠と不変は、絶対の世界においいてのみありうる様相である。我々の生きている相対の世界において、永遠=不変 という方程式は絶対に成り立たないのである。
《参照》 『フエイエン』 比留間ひかりの (三省堂書店)
ずっと変わらずにいるものは何もない。
変化し続けるこの世界では、
進化するか、しないかという選択の余地などない。
生き残るには進化するしかないのだ。 (p.17)
国際的な苛烈な競争に晒されている企業人にとっては当たり前の認識だけれど、地方で公務員的生活を享受している人々の中には、案外、こんな地球人にとっての一般常識的認識を欠いている人が少なくない。変化し続けるこの世界では、
進化するか、しないかという選択の余地などない。
生き残るには進化するしかないのだ。 (p.17)
《参照》 『突破の科学』 日比野省三 (同朋舎)
【原則7 <継続変革の原則>】
今日の繁栄のみを享受している人の多くは、
明日も生き続けるには、
変わる必要があること、
進化する必要があることを、理解できずにいる。(p.20)
本の横帯には、ワタミのCEOの写真と推薦文が掲載されているけれど、ワタミはこの文言に即して、ビジネスの主力内容を変更し変化し続けている。明日も生き続けるには、
変わる必要があること、
進化する必要があることを、理解できずにいる。(p.20)
《参照》 『数値力の磨き方』 野田宜成 (日本実業出版社)
【老舗に関する数値】
一青窈の 『ハナミズキ』 の歌詞に 「100年続きますように・・・」 とあるけれど、この歌詞を聴いている人々は、100年=永遠、ないし生きている間ずっと、という思いで聴いているのではないだろうか。
しかし、永遠と不変は、絶対の世界においいてのみありうる様相である。我々の生きている相対の世界において、永遠=不変 という方程式は絶対に成り立たないのである。
《参照》 『フエイエン』 比留間ひかりの (三省堂書店)
【1つ上の段階に達するたびに】
向上し続けるためには、1つ上の段階に達するたびに、またあたらしいやり方を探さなければならない。(p48)
いかなる段階にあろうとも、到達点はないということ。経営者や集団のトップのみならず、全ての人々が、このような認識に至っていれば、あらゆる所で “改善運動” が当然のこととして取り入れられるものであるけれど、ビジネスの世界から一歩外に出れば、向上も改善も目指さない公務員的気質の人々が多すぎるのである。
【クローンではなく多様性を】
リーダーの多くは、自分のクローンを増やして部下にしたいと夢見ている。だが、あなたも気づいたように、そんなことをしても本当の問題の解決にはならない。
私たちが想像力を高めるためには、多様性が必要なんだ。私たちには、レベルやプロフィールが異なる部下たちが必要だ。(p.70)
組織や集団を成長させたいという意思がないのなら、クローン人間ばかりを囲い込めばいいのである。成長させたいと思っていながら、クローン人間ばかり囲い込んでいるなら、それは当人の知力が至っていないのである。私たちが想像力を高めるためには、多様性が必要なんだ。私たちには、レベルやプロフィールが異なる部下たちが必要だ。(p.70)
【エグゼクティブとゴルフ】
「エグゼクティブがこぞってゴルフをするのはなぜだろう? このスポーツのどこに、彼らの人気を独占するほどの魅力があるのか?ゴルフには、エグゼクティブの仕事に似たところでもあるのだろうか?」
そう、似たところがあるのだ。 (p.74)
状況に応じたクラブの選択とか、ハザードに嵌った場合の精神力維持とか、容易に想像できることが書かれているけれど、まとめの言葉は、
そう、似たところがあるのだ。 (p.74)
やるべきことをきちんとしなかったために失敗するのは、
個人の責任であり、挽回できないエラーだ。
難しくて失敗するのはかまわないが、
かたくななせいで失敗してはいけない。 (p.86)
個人の責任であり、挽回できないエラーだ。
難しくて失敗するのはかまわないが、
かたくななせいで失敗してはいけない。 (p.86)
【経営難の原因】
でも、著者はちゃんとフォローしている。
エグゼクティブともなれば、彼らの知性・感性・人間性を含めたあらゆる面での向上と、組織発展の成果は比例しているはずであると多くの人々は思っていることだろう。ところが、実際はそうでもない。単なる金銭的欲心や肩書き的名誉欲が原動力となっているだけで、向上心など最初から持つ意志などない人が結構いるのである。
そういう人は、エグゼクティブになどなるべきではないのであるけれど、選任する側に問題があるのだろう。昇進基準まで完全に成果主義で作られているところは、最初から個人主義に徹したバラバラ集団なのだから、エグゼクティブとしての資質など、このような本を読んで自習しない限り、悲惨なレベルにあるのが普通である。
ある大きな会社が経営困難に陥った。
そこで、その会社を経営する社長は、一流のコンサルタント会社に依頼して、生き残るためには何人ぐらいの社員を減らす必要があるのか、調べてもらうことにした。
数ヶ月にわたって、会社の全ての部門を調査した後、この調査の責任者を務めたコンサルタントが重役会の席で彼の出した結論を述べた。
―― 私どもが最初に行った試算では、1006人ぐらいということになりました。
―― 約1000人ということだね?
社長が確認した。
―― 社員を1000人減らすという案は、会社にとって実行可能な選択肢の1つにはなるでしょう。ですが、あの、明らかに会社の妨げとなっているのは、あなた方6名です。会社の分析を終えて、私たちはそう確信するに至りました。(p.99)
おもろい。そこで、その会社を経営する社長は、一流のコンサルタント会社に依頼して、生き残るためには何人ぐらいの社員を減らす必要があるのか、調べてもらうことにした。
数ヶ月にわたって、会社の全ての部門を調査した後、この調査の責任者を務めたコンサルタントが重役会の席で彼の出した結論を述べた。
―― 私どもが最初に行った試算では、1006人ぐらいということになりました。
―― 約1000人ということだね?
社長が確認した。
―― 社員を1000人減らすという案は、会社にとって実行可能な選択肢の1つにはなるでしょう。ですが、あの、明らかに会社の妨げとなっているのは、あなた方6名です。会社の分析を終えて、私たちはそう確信するに至りました。(p.99)
でも、著者はちゃんとフォローしている。
しかし、仕事をうまくこなしている 「6人」 も、多くの会社にいる。
・・・(中略)・・・
エグゼクティブには、意欲、洞察力、度胸が必要だ。
そして、1つミスをすればみんなから情け容赦なく批判され、正しい決定をしてもだれも気づいてくれないことをわきまえておく必要もある。(p.107)
そう。・・・(中略)・・・
エグゼクティブには、意欲、洞察力、度胸が必要だ。
そして、1つミスをすればみんなから情け容赦なく批判され、正しい決定をしてもだれも気づいてくれないことをわきまえておく必要もある。(p.107)
エグゼクティブともなれば、彼らの知性・感性・人間性を含めたあらゆる面での向上と、組織発展の成果は比例しているはずであると多くの人々は思っていることだろう。ところが、実際はそうでもない。単なる金銭的欲心や肩書き的名誉欲が原動力となっているだけで、向上心など最初から持つ意志などない人が結構いるのである。
そういう人は、エグゼクティブになどなるべきではないのであるけれど、選任する側に問題があるのだろう。昇進基準まで完全に成果主義で作られているところは、最初から個人主義に徹したバラバラ集団なのだから、エグゼクティブとしての資質など、このような本を読んで自習しない限り、悲惨なレベルにあるのが普通である。
<了>