
タイトルの主旨は、この書籍内では “一体化” という言葉に置き換えられて記述されているようだ。
1997年初版。船井総研社長である著者が50歳の時の著作。
1997年初版。船井総研社長である著者が50歳の時の著作。
【オーナー経営者の2代目3代目】
逆に親が公務員の場合は、覇気、現実形成力が劣っているに違いないのである。親が公務員である故に、時代の景気変動に関係なく安定して生きられた子が民間企業に属している場合の代償は、現在のような大変革に時代にあっては、劣性遺伝子的資質の顕現となっていることだろ。ただひたすら手を拱いて具体策が思いつかないまま放心しているだけに違いないのである。
世間では、オーナー経営者の2代目、3代目というと、金持ちで甘やかされて育って親の資産を食いつぶすといったイメージで語られがちですが、私が接する限りにおいては、同世代の若者たちと比べてはるかにしっかりした人間のほうが多いのが現実です。(p.41)
大学時代の友人のことを思い出しても、ここに書かれていることは正しいだろうと思う。逆に親が公務員の場合は、覇気、現実形成力が劣っているに違いないのである。親が公務員である故に、時代の景気変動に関係なく安定して生きられた子が民間企業に属している場合の代償は、現在のような大変革に時代にあっては、劣性遺伝子的資質の顕現となっていることだろ。ただひたすら手を拱いて具体策が思いつかないまま放心しているだけに違いないのである。
【仕事との一体化】
会社に帰属するのではなく、仕事に帰属することによって、自分の付加価値を高めることです。また、企業の立場からしても、そのような仕事師こそが、企業の戦力を高め、業績への貢献度の高い人間になるのです。(p.35)
仕事に一体化ぜずとも、会社に寄生して今までなんとか生きてこれた多くの大人たちは、現在、おしなべて青ざめている。仕事との一体化は 「しんどい」 と思う人は、最初から並みの公務員をめざすべきである。
【顧客との一体化】
公務員は直接お客さまから金銭を頂かないから、顧客満足度などという用語には興味がないであろうし、本来 “公僕” であることすら自覚がないであろう。公務員ならば、仕事にも顧客にも一体化せずとも安穏と生きてゆける。
公務員という言葉には 「公」 という字がつくから、公(国家)のことを真剣に考えているかといえば、おそらくはNOである。経済的安定は間違いなく切磋琢磨を阻む。切磋琢磨しているのは圧倒的に民間企業人である。国を憂えて対策を提言しているのは民間人である。公務員とはニアリーイコール国家の寄生虫である。だからこそ、仕事にも顧客にも一体化の努力を払わない。
彼女(ベッツィ・サンダース)は 「奉仕と親切」 を通じて、顧客との一体化を成し遂げた好例といえるでしょう。(p.49)
顧客満足度の追求であるが、この視点に通じる別の表現が、「給料は会社からもらうのではなく、お客さまからいただく」 である。公務員は直接お客さまから金銭を頂かないから、顧客満足度などという用語には興味がないであろうし、本来 “公僕” であることすら自覚がないであろう。公務員ならば、仕事にも顧客にも一体化せずとも安穏と生きてゆける。
公務員という言葉には 「公」 という字がつくから、公(国家)のことを真剣に考えているかといえば、おそらくはNOである。経済的安定は間違いなく切磋琢磨を阻む。切磋琢磨しているのは圧倒的に民間企業人である。国を憂えて対策を提言しているのは民間人である。公務員とはニアリーイコール国家の寄生虫である。だからこそ、仕事にも顧客にも一体化の努力を払わない。
【オーナーならばの優先順位】
オーナーにとって事業の成否をきめる大事な仕事として、顧客満足の仕事と社員満足の仕事の二つがあります。そのどちらを優先すべきかについて質問されたとき、社員満足の仕事を優先すべきである、といつも答えています。オーナーが社員を満足させたぶんだけ、今度は社員がお客さんを満足させる。オーナーはそのように社員を持っていくべきなのです。(p.65)
プロフェッショナル・サラリーマンならば、常に現状より上のポジションで仕事を考えるべきであると認識している。その過程をこのように書いている。
オーナー発想で働くということは、仕事との一体化をはかる有効な方法であるだけではなく、 “やり方” のわかる人間から、その “理由” を知る人間へと進む道でもあるのです。(p.67)
コンサルタントを生業としているビジネスマンならば、顧客もオーナーなのだろうから、 “理由” が分かっていなければ、相手の顧客になど、到底 “納得” してもらえない。これではいかんせんコンサルタント業務など進捗しないのである。高い視点と圧倒的な学びが必要なわけである。
【3年間の集中があなたを天才にする】
頭脳的な集中の3年間というのは大よそのインデックスであろうけれど、分かる気がする。まとまった量がハイグレードな質に変容するまで、最低限の蓄積とそれに伴う成熟(ネットワーク化)に、きっとその程度の期間が必要ということなのだろう。
思考回路の構築について、わたしどもの船井幸雄会長はつねづねこう述べております。
「3年間、ひとつのことに集中して対策や思考をめぐらせば、かならずそのことに関して驚異的な思考回路が形成される」 (p.71-72)
これも仕事との一体化あってこその効果である。「3年間、ひとつのことに集中して対策や思考をめぐらせば、かならずそのことに関して驚異的な思考回路が形成される」 (p.71-72)
頭脳的な集中の3年間というのは大よそのインデックスであろうけれど、分かる気がする。まとまった量がハイグレードな質に変容するまで、最低限の蓄積とそれに伴う成熟(ネットワーク化)に、きっとその程度の期間が必要ということなのだろう。
アメリカのシリコンバレーでは、夢みた若者たちが大勢、第2、第3のビル・ゲイツになろうと、激しい競争を繰り広げています。そんな彼らの合言葉が、「3年間、一日の休みもとらずに働けば、かならず成功する」 です。大きな夢をもっていることは、みな同じです。あとは、休まずに働き続ける強い意志があるかどうかにかかっているということです。(p.200)
《参照》 『誰もやらない。だからやる』 白木学 祥伝社 【岡野雅行】
これは、自分探しの解法でもある。
【一生懸命働くのは・・・】
これは、自分探しの解法でもある。
ここで私が言いたいのは、自分がその仕事に向いているかどうか考えるまえに、その仕事になじむ努力をすべきである、ということです。前述したように、船井幸雄も、3年間、ひとつのことに全身全霊を打ち込んで集中すれば、才能の有無にかかわらず何事かを成し遂げることができる、と述べています。それでもなじめなかったならば、そこではじめてその仕事に対する自分の適性を考えればよいのです。(p.111)
《参照》 『勝つための方法』 船井幸雄・小山政彦・佐藤芳直 中経出版【一生懸命働くのは・・・】
【願望と意志の一体化】
「願望」 + 「行動」 ではなく、 「願望」 + 「意志」 である。
“意志” は神霊界では “剣” となって現われる。「実際に戦う剣(=意志)を示さないなら、勝ち(願望の実現)はない」 と明確に示すべきである。著者は正しく明確に記述している。
「金持ちになりたい」 という願望と、「金持ちになるんだ」 という意志の一体化に成功した人だけが、金持ちになれるのです。(p.193)
世に溢れている成功哲学の書籍には、「願望」 ばかりが語られていて、 「意志」 が同程度の重みをもって語られていることは少ないのではないかと思う。語られているとしても、「買わなければ、宝くじだって当たらない」 と言う程度であろう。 “宝くじを買うまでの行動を示せば願望が叶う“ と安易に思われるくらいなら、そんな例えは射幸心を煽るのとさして変わらない誤解の元になるだけだからしない方がいい。「願望」 + 「行動」 ではなく、 「願望」 + 「意志」 である。
“意志” は神霊界では “剣” となって現われる。「実際に戦う剣(=意志)を示さないなら、勝ち(願望の実現)はない」 と明確に示すべきである。著者は正しく明確に記述している。
【世界を動かすもの】
日本で組織の長となるような人々は、おそらく共通して、著者が 「情熱がある」 と表記する資質をもっているのだろう。
私には好きな言葉があります。
It is the spirit that makes the world go around.
世界を動かすもの、それは情熱である。
・・・中略・・・。
地味なこと、当たり前なこと、人には退屈に見えることをたんたんと続けることができる。そういう人を 「情熱がある」 というのだと思います。気合いを入れて、特別なことをやるのが情熱ではないのです。(p.202-203)
Spirit にはいろんな意味があるけれど、著者は 「情熱」 と言い換えている。It is the spirit that makes the world go around.
世界を動かすもの、それは情熱である。
・・・中略・・・。
地味なこと、当たり前なこと、人には退屈に見えることをたんたんと続けることができる。そういう人を 「情熱がある」 というのだと思います。気合いを入れて、特別なことをやるのが情熱ではないのです。(p.202-203)
日本で組織の長となるような人々は、おそらく共通して、著者が 「情熱がある」 と表記する資質をもっているのだろう。
【将来への予測から現在を考える】
私の学んでいるコンサルタント・リーダーも、「日本は○○国家へと変容する」 とはっきり具体的に明言している。すでに多くの政財界の人々が、この方の発言を耳にしていることだろう。痛みを伴う社会構造の変革を遂げつつ、これから、○○国家・日本の躍進が本格的に始まってゆくのである。
船井幸雄は、「過去の積み上げの上に現在や未来を考えることはできない。将来への予測から現在を考えなければ時流に対抗できない」 と言っています。これからは間違いなく、経験が邪魔になる時代がやってきます。言い換えれば、経験だけを頼りに仕事を遂行できない時代です。 (p.145)
現在の世界経済は100年単位の変革の時期に遭遇している。過去の延長線上で社会や会社を維持しようとするのは無理(無駄)である。船井幸雄さんもそうであるけれど、未来からの視点で現在を変革すべく思考できる特殊能力を持ったコンサルタントを有していないことには、大企業とて大いに危うい時代である。私の学んでいるコンサルタント・リーダーも、「日本は○○国家へと変容する」 とはっきり具体的に明言している。すでに多くの政財界の人々が、この方の発言を耳にしていることだろう。痛みを伴う社会構造の変革を遂げつつ、これから、○○国家・日本の躍進が本格的に始まってゆくのである。
<了>