
晩年、幼児教育に情熱を傾けていたソニーの創業者であった井深大さん。著者はソニーのCDやアイボの開発責任者であり、創業者の一族でもあるらしいけれど、故・井深大さんにこの書籍を捧げている。
【「暗在系」 と 「集合的無意識」】
大脳生理学者のプリブラムと理論物理学者のデビッド・ボームが 「ホログラフィー宇宙モデル」 で述べている 「暗在系」 と、心理学者のユングのいっている 「集合的無意識」 がともに 「あの世」 を記述していると考えます。 (p.47)
「暗在系」 = 「あの世」 はいいとしても、「集合的無意識」 = 「あの世」 という等式には、 「えっ?」 と思ってしまう。しかし、よく考えてみると、「確かに、そうとも言える・・・」 のである。
【誕生とは 「宇宙から切り離されること」】
それは、この世の意味が、「生成化育・進歩発展・向上すること」 にあるから?
あの世は、差異のない世界なので向上の機会が得られない。この世は、あらゆる差異に満ちた世界なので、向上が可能なのである。もちろん堕落も。つまり、良きにつけ悪しきにつけ差異を通じて学ぶことが可能な世界なのである。この世の有意味性はこの一点のみであろう。だからこそ、勤勉を尊び怠惰を戒める文化があるのである。
すべてが一体で愛に満たされている向こう側から、こちら側へ生まれて来て、いきなり「個」 になり、いきなり 「セパレーション感覚」 が発生してしまうと、ショックが大きすぎるということも想像できます。
私は最近、人間のあらゆる苦しみ、さまざまな問題は、この 「セパレーション感覚」 から発生しているということを痛感しています。 (p.84)
ホログラム宇宙から切り離される誕生は、本質からのセパレーションであり、確かに悲しみに近い。なのに、この世への出現である誕生を祝い、あの世への帰還である死亡を悲しむ。私は最近、人間のあらゆる苦しみ、さまざまな問題は、この 「セパレーション感覚」 から発生しているということを痛感しています。 (p.84)
それは、この世の意味が、「生成化育・進歩発展・向上すること」 にあるから?
あの世は、差異のない世界なので向上の機会が得られない。この世は、あらゆる差異に満ちた世界なので、向上が可能なのである。もちろん堕落も。つまり、良きにつけ悪しきにつけ差異を通じて学ぶことが可能な世界なのである。この世の有意味性はこの一点のみであろう。だからこそ、勤勉を尊び怠惰を戒める文化があるのである。
【出生時のトラウマと成長後のトラブル】
統計的に有意なデータとして、以下のようなことが記述されている。
産科医師は、将来に影響を及ぼす子供達のトラウマなど関係ない。健康保険が使えさえすれば産婦に経済的負担をかけずに病院も儲かるので、麻酔を処方した帝王切開を平気で行うだろう。
帝王切開には、薬物中毒以外にもさまざまな問題があるという。
統計的に有意なデータとして、以下のようなことが記述されている。
10代で自殺するという悲惨な人生を送った人たちに関する最も大きな危険因子(リスク・ファクター)は、仮死状態で誕生して、蘇生処置を受けたということが分かりました。 (p.105)
鉗子という器具を使って引っ張り出すなど、出生時に機械的な手段によって誕生を助けると、自殺するときにも鉄道に飛び込むなどの機械的な手段を使う傾向が強いこと、また、誕生時に自発呼吸ができなかった場合には、窒息死による自殺を選ぶ危険が大きいということもわかってきました。 (p.106)
薬物中毒に対する最も大きな危険因子として分かったのは、陣痛時の苦痛をやわらげるために、母親が笑気ガスやモルヒネなどの麻酔薬を処方されたということでした。 (p.107)
運命学を過信するあまり、今年の8月8日に病院で出生させられた中国人の子供たちを、データとして追跡してみたら興味深い結果が得られるかもしれない。自然分娩ではなく帝王切開している場合は麻酔が処方されている。鉗子という器具を使って引っ張り出すなど、出生時に機械的な手段によって誕生を助けると、自殺するときにも鉄道に飛び込むなどの機械的な手段を使う傾向が強いこと、また、誕生時に自発呼吸ができなかった場合には、窒息死による自殺を選ぶ危険が大きいということもわかってきました。 (p.106)
薬物中毒に対する最も大きな危険因子として分かったのは、陣痛時の苦痛をやわらげるために、母親が笑気ガスやモルヒネなどの麻酔薬を処方されたということでした。 (p.107)
産科医師は、将来に影響を及ぼす子供達のトラウマなど関係ない。健康保険が使えさえすれば産婦に経済的負担をかけずに病院も儲かるので、麻酔を処方した帝王切開を平気で行うだろう。
帝王切開には、薬物中毒以外にもさまざまな問題があるという。
18歳以下で傷害事件を起こした数千人の個人史を調べ、その要因が 「妊娠中毒などの合併症」 と 「誕生後の母子離別」 という二つのリスク因子の複合であることを突き止めました。 (p.109)
青少年の非行問題を、道徳だけで対処しようとしても全く無意味な場合がこれらの事例である。<了>