花が終わったあとのエゾヤマザクラの葉は香りがいいが、今時期のチシマザクラの葉はほとんど香りがしない。
あずきは水洗いしてから圧力鍋で13分茹でる。
餅米は、一合につき大さじ一杯の砂糖を加え、浸水時間なしの急速炊飯で炊く。
砂糖を加えると、時間が経っても硬くなりにくいようだ。
茹でて自然に冷ましたあんは、ハンドブレンダーで潰す。
粒あんは好きではないが、正統な作り方のこし餡はとても手間がかかる。
そのため、こしあん風である。
炊く前の豆と同量の砂糖(今回は、ザラメと黒糖)を二、三回に分けて加え、好みの硬さになるまで煮詰める。
桜の葉は思ったより硬くなく、食べても気にならなかっが、風味が弱く、しかも塩気を抜き過ぎて物足りない。
やはりあんこは、裏ごしして、丁寧に何度も水に晒して作るこし餡とは違い、豆臭さが気になる。
けれども、皮にこそ栄養があるので、これはこれで良しとする。
あんこは好きではない。
ケーキの方が好きだ。
だけど、手作りのあんこは、たまに食べるとしみじみと美味しいと感じる。
生クリームは油分による濃厚なコクがあるが、小豆餡は豆のタンパク質による(ものだろう)どっしりとした旨味だ。
生クリームのケーキは、下手したらホール全部食べられそうなぐらいだが、小豆餡のお菓子は一個で満足する。
餅米と餡子は、ケーキよりも消化に時間がかかるからなのか、胃が、「もう糖質は充分だぞー!」と言ってるみたいなのだ。
朝からほぼ何も食べずにいて、一個だけ桜餅を頬張り、そのあと軽く裏の公園をジョギングしたのだが、一時間ぐらいして、グーッとお腹が鳴った。その間は、たいして疲れも感じずに走ることができた。
やはり、山行の前は米類だな。
シャリバテを防ぐために、携帯食は和菓子もありかもしれない。
あんこは、何かすごい。
ちょっと前に"あん"という映画を見たせいかもしれないが(というかほぼ、その影響)神々しいというか、滋味深い以上の深い味がする。
認知が物語にやられているのだが、しかし物語が食べ物に何か意味を与えているということは、決して悪くはない気もするのだ。
いくつもの人の手を介在して、口に入ること。
文化的な営みの中にある人間にとっての味わいとは、その瞬間の甘いとかしょっぱいとかの味の種類を分けることだけではなく、その奥にある物語を楽しんでいることでもある。
⬆️桜餅屋さん✨






