拝啓 トイレにて | 想像と創造の毎日

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写真は注釈がない限り、
自分で撮影しております。

  

  いつもは、一人きりで仕事をしているので、寂しいのだが、わりと平和だ。


  職場の揉め事には、一切関与せず、あとで聞く愚痴もどこか他人事のように聞いている。


  それでも年度始めには、私の仕事に関する事務作業に関しては、職員と関わらなくてはならない。その人が、話の意味が理解しにくい人だったり、サボり癖のある人が担当すると、私の仕事は滞ってしまう。


  狡い私は、まずみーちゃんに報告する。

  みーちゃんは、とっても真面目で正義感の強いお人なので、こちらが言い方に気を付けないと、ストレートにその人に注意してしまう。

  

  私は小心者なので、その人のプライドがどこにあるのか、何が苦手なのか、そういうところを考慮する…ことを飛び越えて、自分が抱え込んでしまい、結局その人のためにならないことをしてしまうので、一旦、みーちゃんに事情を話すことにしている。


  みーちゃんは、とても平等主義者なので、その人のやるべき仕事をその人に最初から最後まで責任を負わせるけれど、世の中にはそれが出来ない人もいて、病んだりなんだりしてしまうと、今度はみーちゃんのせいになるので、私は大変、ここでも気を使う。


  まあおかげさまで私は、自分の仕事外のことを知ることができて、何かトラブルがあったときには、誰かを頼らなくともどうすればいいかわかってきたから、結果的に良い。


  もうこれだけ人が不足していて、今までのように誰かのせいにしたり、誰かに押し付けることができない時代なのだから、自分が賢くなるしかないのだ。


  越権行為とか、知るか。

  もう自分に割り振られた仕事をしていればいい。という時代は終わりだ。

  私はどんどんみーちゃんに聞くし、みーちゃんも私に自分の知っている仕組みは教えてくれる。


  私は、みーちゃんと、その人の間にあるピリピリモードの中で、ヘラヘラしながらその感情がぶつかり合う緩衝帯に徹していた。


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  ところで、年少さんのクラスで、一人、ジェンダーレスな風貌の男の子がいる。

  見た目が可愛らしく、話し方も静かで穏やかである。

  

  前までは、長くなった髪を後ろでまとめていたが、最近になってカットした。

  しかし、ちびまる子ちゃんみたいなおかっぱ頭である。


  担任の若い子が、こんな話をした。


  「今日、男子トイレの個室から、「コノヤロー!くそー!どうやっても入ってきやがる!」というその子らしくない乱暴な声が聞こえてきたので、一体、何があったのだ?!もしや、不審者?!と、ものすごく慌てて、私は、その場に向かったんです。


  ドアを開けてもらうとその子は、一生懸命、顔の前を両手で払ってたんです。


  「先生。コイツ、何回も!何回も!よけても、よけても、口に入ってくる!」


  よくよく聞くと、トイレの窓が開いてたもんだが、髪の毛が口に入ってきて、邪魔だったらしいんです。


  「〇〇くんの髪の毛は、生きてるんだねえ。」

 と言っときました。」


  みーちゃんが、その瞬間、爆笑した。


  私はパソコンの影から、その若い子に向かって、ナイス!の意味で親指を立てた。


  この子、いいネタ(?)持ってるんだよなー。

  

  拝啓、ねえさん。

  この子は、先生として、ものすごくセンスがあると私が買ってる子の一人であります。(どこから目線??)。

  

  みーちゃんは、とても優秀で、とても頼もしく、弱い者に優しく、とても勇敢な人なのですが、時々、自分の上司のプライドをめためたにしてしまうのです。


  若い子はそれをオロオロと見守っているわけですが、みーちゃんは、ちょっと面白いことがあると、何に怒っていたか、すぐに忘れてしまうというところもあるわけで、それを知ってる子は、ネタを出すタイミングすら、よく見計らってるわけで。