なので、ぴー様を撮影する。
ぴー様の冠羽は、本当に、本当に美しい。
インコと名は付いているが、オウム。
他の羽根とは違い、あってもなくてもさほど変わらなさそうなこの飾り羽。
しかしだからこそ、拝みたくなるような崇高な趣だ。
抜けたぴー様の羽根を集めている。
家族には、気持ち悪いからやめろと言われる。
その中から、ふと、冠羽だけを引っ張り出して眺めていた。
前から後ろにかけて、徐々に短くなる。
なんで、なんでだ。
何のためにこれは生えるんだ。
じっと見つめ続けること、30分。
羽根は、季節ごとに生え変わる。
自分の抜けた羽根を差し出すと、ビビって飛んでいく。
ぴー様は、さっきまで自分にくっついていた羽根を自分のものだとは認識していないのか。
そもそも。
ぴー様は、自分が自分と認識していない。
鏡の中を自分を見て、毎回、愛おしそうに歌い始める。
自分と自分以外が曖昧な世界から見える景色はどんなだろう。
自分と世界が曖昧ならば、所有という概念すらない。
ぴー様のほとんどは羽根でできているのに、ぴー様から抜け落ちた羽根は、ぴー様ではない。
ぴー様の羽根を集めても、ぴー様にはならない。
ぴー様は、私に反応してくれるから、ぴー様であり、私がぴー様を認識しているから、ぴー様はぴー様なのだ。
⬆️カメラを向けすぎて、とうとう怒るぴー様😭
この、非効率で無駄で無意味な時間は、一体なんなんだ?!
いや。
すべてが、突き詰めれば、非効率で無駄で無意味だったか。
ぴー様が今、いる。
私が今、ここにいる。
なんだかわからないけど、そんな気がしている。
私には、ただ、それだけ。
じゃあ、ぴー様は?
𓀡 𓁿 𓁻 𓁼 𓁉 𓃰 𓃱 𓃲 𓃟 𓃠 𓄅
もう、寝たい💤




