寺田真理子さんの最新の翻訳書
『認知症と性とウェルビーイング −パーソンセンタードケアの視点から−』
が出版されました!
真理子さんは多くの著書や翻訳書をお持ちですが、
認知症の方へのケアについての翻訳書も多く、
こちらもその一つです。
今回の本のテーマは、
「認知症の方の【性】」。
高齢になろうと、認知症になろうと、
「触れ合いたい」という欲求も、
「交わり合いたい」という欲求も、
人の欲求として消えはしないもの。
けれど、「性」というのは
今の世であっても「見て見ぬふりをする」ものでもあります。
大切なことと分かってはいても、
なかなか取り上げにくい・・・
ということで、真理子さんは、
今回の出版までに、
なんと10社の出版社に断られたとのこと!
また、研究書の翻訳なので、
読みやすくするために
ものすごく腐心されたそうですよ。
もし自分の母が高齢になって、さらに認知症になり、
自分の父ではない人との触れ合いを喜ぶようになったら・・・
子供としては複雑ですよね。
けれど認知症になって、
前のことを忘れてしまったら、
そういうことも起こりうるわけです。
また、体を拭くために裸にされたとしても、
昔の記憶で「裸になったらすること」を思い出して
体が反応することもあります。
それを、驚いたり叱ったりするのではなく、
受け止め理解して、
本人にとってのウェルビーイングにつなげていくこと。
それは、身内としても
介護をする人にとっても、
知っておくべきことなのだなと思わされました。
本の中には、いくつかの事例も紹介されていますが、
外国の方は、映画や小説を見ていても、
日本人よりもスキンシップや男女の交わりが
年齢が進んでも濃密なようなので、
そういった欲求もなおさら強いのでしょうね!
食欲、睡眠欲、排出欲だけでなく、
性欲も人には元々備わったもの。
そして個人差はあれど、
どんなに高齢になっても、
死ぬときまでだってなくなりはしないし、
「パーソンセンタードケア(本人のことを中心とするケア)」
の観点から見れば、
本人の幸せのために尊重すべきもの。
それを実感させてくれる本でした。
介護の仕事に就かれている方などに、
ぜひ読んでいただきたい一冊です!
『認知症と性とウェルビーイング −パーソンセンタードケアの視点から−』
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