がん告知は突然に10~子宮を失うということ | 恒吉彩矢子オフィシャルブログ「ときめき よろこび 宝さがし」

恒吉彩矢子オフィシャルブログ「ときめき よろこび 宝さがし」

ハッピーライフ・コンサルタント、恒吉彩矢子のオフィシャルブログです

不定期連載「がん告知は突然に」。

過去の連載はこちらからどうぞ!


卵巣と子宮を失うということは、
つまり、女性ホルモンが出なくなったり、
子供を産むことができなくなるということです。

閉経も同じようなことですが、
そうすると、

「女性でなくなる」

という喪失感を覚える方もいらっしゃるようです。

私は、それらを失くしても「女性でなくなる気」はしませんでしたし、
これらの器官は「子供を産むためのもの」ですから、
子供を産まないのであれば、なくても構わないもの。

閉経も近いことですし、
「なくなっても大丈夫」という気持ちがありました。

ただ、女性ホルモンが出なくなり、
更年期が一気に訪れる不安と、
せっかく授かった体の一部を、
使わないからといって失うことは、
申し訳なくも残念だと思っていたのです。

私が入院したフロアは、
元々行くはずのフロアが満床だったため、
産科のあるフロアになりました。

すると、遠くでときどき、
赤ちゃんの泣き声が聞こえるんですね。



それをほほえましく思いながらも、

「私はもういい歳だからいいけれど、
30代くらいで子宮を失った患者さんがいたら、
自分はもう産めないから、きついだろうなぁ」

と思っていたのです。

そうしていたら、入院して3日めの午前中、
入院していた4人部屋に妊婦さんが入られたのです。

それまで、部屋にいたのは内科の患者ばかりでした。

妊婦さんは、助産師さんととても嬉しそうに、
もうすぐ出産の喜びを語っています。

「バースプラン(出産計画)を作ってきたんですよ。
出産の時はアロマをたいたり、音楽を流したりしたいんです。
あと家族みんなにも立ち会ってもらって」

「いいですね~!こちらでもいろいろ準備していますよ!」

最初は、ほほえましいな、と思っていたのです。

私が体験できなかったことを、こんな機会に、
身近で感じることができるんだと。

喜びや感激を分けてもらえる、
めったにない機会だと思っていたのです。

ただ、その日の昼食の海老ピラフが、
なぜかなかなか喉を通りませんでした。

前日、手術当日から丸一日半絶食して、
胃が少し弱っているときに初めて出た昼食が

「鶏のから揚げ」

だったのにも関わらず、
「血をたくさん失ったから食べねば!」
と完食した私が、

たかが海老ピラフごときが飲み込めず、
半分残したのです。

その時、気が付いたのです。

自分が、とても悲しいのだということに。

頭では、「一緒に喜ぼう」と思っているのですが、
感情が、「自分が体験できなかったことの悲しさ」を感じていて
胸が苦しく食事ができないのです。

弱っている体に、ストレスは大敵です。

私は意を決して、様子を見に来てくれた看護師さんを
「すいません、ちょっと」
とそばに呼びました。

そして、仕切りの向こうの妊婦さんに聞こえないよう小声で、

「申し訳ないのですが、部屋を変えてくれませんか?
子宮をとったので、妊婦さんの隣はちょっと・・・」

と伝えていたら、思いがけず涙声になってしまったのです。

まさか泣くほど自分が悲しいとは思っていませんでした。

結婚はしたけれど、
旦那さんが、私が高齢出産をすることを心配に思ってくれ、
私もリスクが高いし、子育ても大変そうだしと、
妊娠しないことを納得していたつもりだったのです。

でも、心の片隅には、
「まだ生理があるし、ひょんなことでできたら、それはそれで嬉しい」
という気持ちがあったんですね。

バリ島の甥っ子姪っ子が、
「日本人のいとこが欲しい」
と言っていたのも、叶えてあげられませんでした。

けれど私にはもう妊娠する器官はありません。

妊婦さんがうらやましくて、
私が経験しなかった一つの未来が失われたことが悲しくて、
泣けてしまったのだと思います。

なので、もともと別のフロアの入院予定だったことも後押しし、
「もういい歳のくせにわがままな」と思われようと、
自分の心を守るために、言わずにはいられなかったのです。

私のただならぬ様子に看護師さんはうなずき、
その後、主治医の先生も来て、
「空きがなかったとはいえ、ごめんなさいね、部屋」
と言ってくださり、その日の午後に別フロアに移りました。

ベッドに、ロッカーに入れていた荷物を詰めたキャリーバックを
一緒に乗せて、ベッドごとガラガラと。

私は、自分自身の感情に驚いていました。

私の人生に妊娠はないだろうと思っていたのにも関わらず、
こんなにも感情を動かされるとは思っていなかったのです。

妊娠、出産という経験。

もし、チャレンジできるのに、
「頭」で考えてやめている方がいたら、
本当はどうしたいかをもう一度、
「心」に問いかけてみてください。

私は「頭」で、
「旦那さんもそう言ってくれるし、いいかな」
と考えていました。

でも、もっと自分の心に問いかけてみたら、
「出産率の低い年代ではあるけれど、チャレンジしたい!」
という気持ちがあったのにも関わらず、
それを伝える努力を怠っていたのです。

<自分が伝える努力を怠っていた>

そのことが、この悲しみの原因の一つでもあったと思います。

<自分の心の声にもっと耳を傾け、
それを素直にもっと伝えること>


これは、私ががんになったことの
大きな気づきの一つでした。

この出来事を、お見舞いに来てくれた母と姉、
そして旦那さんに伝えて、
ひとしきり泣いたらスッキリして、
それ以降は泣くことは一度もなくなりました。

ただ、そのとき私の体には、大きな問題が起こっていたのです。

ベル<引き寄せ婚活セミナー> 
結婚するタイミングは「いまから」!心を整えて結婚を引き寄せ、天井知らずの幸せに包まれる私になるための婚活セミナーです!
1月20日東京

ベル<せかしあな未来を受け取る心づくりセミナー> 
自分と宇宙と未来を信頼し、せかしあな未来を一生受け取る心をつくるスペシャルセミナーです!
1月20日東京

ベル「幸せ引き寄せ婚活プログラム」 
結婚だけでなく、あらゆる引き寄せが上手になる心をつくる講座。詳細は⇒こちら 次回開講の際はお知らせします。
過去の模様はこちら

ベル「宝さがしセッション」開催中!
恋愛、結婚、仕事、夢・・・。あなたをより自分らしく輝かせるための個人セッションです。
宝石赤スカイプ&鎌倉でのセッション